山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

中山道(その2)

2008-10-26 | 街道歩き

碓氷峠を登り終えたところにこんな看板がありました。
ここに降った雨は日本海と太平洋の両側に分かれ、
長い旅にでるようです。
海に出るまでどのくらいの時間がかかるのでしょうか?
水になって流れてみたいですね。



熊野神社

峠には立派な神社があります。
ここは群馬県と長野県の県境になっています。
神社の真ん中を走っており、賽銭箱も両側にあります。
向かって右側が群馬県、左側が長野県です。
全国でもこんな神社は珍しいでしょうね。
ここには「力餅」というお餅があります。
お餅の上にきな粉とかすりゴマが乗っていて、どちらも
美味しいです。
昔の旅人もここで力をつけて歩いたのでしょう。


ヤクシソウ

夏から秋にかけて咲いているキク科の植物です。
名前の由来は不明だそうです。
葉っぱがきれいに茎を抱いています。
切ると白い乳液がでます。
沖縄を除く日本全土に自生しているそうです。



浅間山

峠を降りて軽井沢に向かっています。
途中で浅間山がきれいな姿をみせてくれました。
今でも煙を上げています。
一度登りましたが、火口付近にはロープが張られ、
規制されていました。
すぐ近くの黒斑山は大丈夫でした。

ナギナタコウジュ

道端に雑草化して咲いていました。
シソ科の植物です。
手で触ると強い香りがします。
片側だけに花をつけるので「ナギナタ」がついたようです。
これも日本中に分布しているようです。
まだ荒地などでみることができます。



ミゾソバ

もうすっかりお馴染みになりました。
葉っぱに斑が入り、全体の形から「ウシノヒタイ」とも
呼ばれています。
葉っぱを意識して入れましたが、わかるでしょうか?
淡いピンクの花がかわいいですね。


シャボンソウ

草むらの中に変わった姿の花が咲いていました。
シャボンソウ或いはサボンソウと呼ばれている花です。
茎や葉っぱを揉むと泡がでます。
石鹸の代りにしたそうです。
若者で賑わう軽井沢銀座を過ぎ、中軽井沢の駅近くで
宿をとりました。



翌日は足取りも軽くスタートしました。
1時間ほど歩くと追分宿につきました。
左は国道18号線です。
ここを右に入ります。
この先に「堀辰雄文学記念館」があります。
時間が早くてまだ開館していませんでした。



しばらく行くとこんな看板がありました。
元禄元年に脇本陣として創業し、現在も旅館として
営業している老舗だそうです。
堀辰雄はここで「風立ちぬ」を執筆したそうです。



クジャクソウ

この時期にあちこちでたくさん見られました。
別名:クジャクアスターと呼ばれています。
花がたくさんついているので、ユキナナギのようでした。
なかなかきれいですね。


追分の分去れ

しばらく進むとまた分岐にでました。
ここは北国街道と中山道の分岐点になっており、
常夜灯や地蔵、道標などたくさんの石像群が建っていました。
ここは左に入ります。


小田井宿本陣

追分宿から1時間30分で小田井宿につきました。
宿場に入ってすぐに本陣がありました。
この建物は当時のままの建物だそうです。
大きな松ノ木が印象的でした。
岩村田宿に向かってまだまだ歩きます。











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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (おーちゃん)
2008-10-26 09:32:33
楽しいですね~

お花も見たことあるけど名前は知らないことが多くて
あ!この花こんな名前なんだとか言って
喜んでおります。
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長いコメントはカットされる?^^ (トーコ)
2008-10-26 10:55:52
おはようございます山小屋さん!
今回の旅のコース、今までで一番胸に迫ってきます。
なにもかもがです~^^(笑)

まず「分水嶺」これは松本清張の小説のタイトルにあったような。。?神秘的な現象・・のような気がします。
2つのお賽銭箱、これも面白い。両方に入れないとマズイでしょうか・・そして「力餅」をここで頂いて、一休み、楽しい山小屋さんとの語らいができますね。

ナギナタコウジュ、思っていたよりお背が高いです。佐々木小次郎のような♪シャボンソウは珍しいものですね。花びらがもう一つあれば「虫取りナデシコ」にソックリ。ヤクシソウは私も教えていただいたばかりです。山小屋さんのお写真の素晴らしさに、同じ被写体を撮ったものとして、完全に脱帽です。

私も少し前に「風立ちぬ」を調べていました。岩田村、妙に懐かしい響きの地名でした。この先を楽しみにしております。たいへん長くなりまして申し訳ございません。
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街道歩き (地理佐渡..)
2008-10-26 13:30:01
こんにちは。

こうしてみますと街道歩きも楽しそうですね。
山に旧街道。歩く場が変わっても良い風景と
良い花々をとらえられています。

さて、オモダカについてのご説明ありがとう
ございました。安心して(?)をとりたいと思い
ます。
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Unknown (ひーちゃん)
2008-10-26 14:51:49
分水嶺は中国山地にもあります
上下町 いつか紹介したと思いますが
熊野神社の御賽銭箱 両方の県に納税するのかな
サボンソウ7月の半ばに咲いていたと思うのに
軽井沢は涼しいのかな~ヤクシソウは三滝のお山にも
咲くころ 探してみましょう
追分宿 小田井宿 岩村田宿 どんどん歩くのですね
続きを待っています
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おーちゃんへ (山小屋)
2008-10-26 18:39:10
今日は何だか肌寒い日でした。
だんだんと秋も深まっているようです。

クーちゃんは元気ですか?
あまり近くでテレビをみると目に悪いです。
少し離れてみるようにお伝えください。
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トーコさんへ (山小屋)
2008-10-26 18:43:05
いえいえ他ならぬトーコさんです。
決してカットなどしませんよ。
髪ならカットして差し上げます。
うまいものですよ。

岩田村ではありません。
岩村田です。
ややこしてごめんなさいね。
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地理佐渡さんへ (山小屋)
2008-10-26 18:46:35
街道歩きも楽しいです。
10年前に東海道を4年かけて歩きました。
延べ日数にして28日間かかりました。

中山道はどのくらいになるかわかりません。
これから泊まりが多くなります。
仲間がたくさんいるので賑やかです。
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ひーちゃんへ (山小屋)
2008-10-26 18:49:59
分水嶺は山の尾根などにもありますね。
お賽銭には税金がかからないようです。
ここは両方にお参りしないとご利益がなさそうです。
二つ並んでいるなんておもしろいですね。

ヤクシソウは全国にあるようです。
暖かいと冬でも咲いています。
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中山道 浅間山麓 (オコジョ)
2008-10-26 19:06:33
中央分水嶺の看板、最近のもののようですね。少なくとも去年の秋にはありませんでした。
見に行かないと・・・(笑)
中央分水嶺、頭の中で追ってみました。十和田湖あたりから、蔵王・尾瀬・谷川・浅間・甲武信・赤岳・・・
壮大な山の連なりですね。

浅間三宿は見るものが少ないですね。
降嫁した和宮が、休憩をとった写真の小田井宿本陣は好きな建物です。
姫の宿と呼ばれた、この宿は小さいながらも宿場のの雰囲気が残っていていいですね。

それにしても、追分から小田井宿1時間半は早いですね。
私だと3時間かかっても着きそうもありません。
最も、道草も多いのですが、
それにしても皆さん、健脚ですね。
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ドラマチックなひびきします (marri)
2008-10-26 19:49:06
「分水嶺」って言葉好きです。
ここから始まり・・・って感じします。
こっから先、なんか有るかなぁ~なんて^^

常夜灯や地蔵、道標などたくさんの石像群みられる。
こんな事は、車でサッと通り抜けるワタクスの人生には先ず、見られない、語れないことです。
いつもながら、講談師もどきの流れるような文章に感服。
その足並みについてゆかれぬワタクスながら、こうして見せて下さってることにいつも感謝です!
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