山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

エベレスト街道(2-4)

2009-12-10 | 海外の旅
クンビラ

エベレストビューホテルで40分ほど休憩し、次に
向かって出発しました。
少し下るとクンビラが見えてきました。
下の家々はクムジュン村です。
これからあの村に向かいます。

ヤクとアマダブラム

ヤクが草を食べています。
かなり近づきましたが、無視しています。
アマダブラムとツーショットです。
長い毛が風に揺れていました。

クムジュン村

クムジュン村が近くなってきました。
石垣で区画整理されています。
畑のようですが、今は何も作っていないようです。
家の屋根がブルーで統一されています。

ヤクのフン

石垣に何かが貼り付けてあります。
ヤクのフンです。
こうやって乾燥させ、燃料にします。
繊維質が多いので、燃やしても匂いはないそうです。


アマダブラム

洗濯物が干してあります。
洗う時洗剤は使いません。
自然に優しい方法です。
アマダブラムが大きく見えます。
もうエベレストはクンビラに隠れて見えなく
なりました。


燃料

家の横にも乾燥したヤクのフンがたくさん積んで
ありました。
ここでは薪も貴重なようです。
ヤクのフンはかなり火力も強いそうです。
何でも無駄にしない生活の智恵のようです。
この家で昼食にしました。

昼食メニュー

昼食メニューです。
うどんは薄味です。
海苔巻きが出てきたのには驚きました。
カリフラワーは新鮮で美味しかったです。



クムジュン村は標高3800mです。
富士山より高いところで生活しています。
冬は雪が積もるそうですが、それほど多くないそうです。
奥に見える小さな小屋はトイレです。
板を2枚渡しただけの簡単なものでした。
左が食事をした家です。
今回、我々をガイドしてくれているサーダーの家でした。





食後、外に出ていたら奥さんが出てきました。
なかなか気さくな女性でした。
サーダーはガイドの仕事でほとんど家を留守にして
いるようです。
先ほどの昼食もこの奥さんが作ってくれたようです。
写真撮影をお願いしたら快く了承してくれました。



40分ほど休憩して出発しました。
畑の一部に土を盛ったところがありました。
この中にはジャガイモが入っているそうです。
冬の間はこのようにして保存するそうです。
日本でも土の中に野菜などを入れて冬の間保存します。
これも生活の智恵のようでした。

パラポラアンテナ

パラポラアンテナがありました。
ここには電気がきていてテレビがみられるそうです。
先ほど食事をしたサーダーの家にもテレビがあるようです。
そういえば食堂の棚の上に「ソニー」の箱がありました。

タムセルクとカンテガ

タムセルクとカンテガがよく見えます。
カンテガは「雪の鞍」と呼ばれています。
本当によく似ていました。
標高6788mです。
簡単にまたがるという訳にはいかないようです。

お寺

途中にお寺がありました。
お坊さんがいて鍵を開けてくれました。
中を見せてくれるそうです。


イエティの頭

中には仏像が何体もありました。
箱があり、それを開けると更に小さな箱がありました。
「イエティの頭」だそうです。
イエティとは雪男(ゆきおとこ)のことです。
2つあったそうですが、1つは盗まれたそうです。
鍵をかけて厳重に保管されていました。




共同水場のようです。
洗濯をしたり日向ぼっこをしたりしています。
村の集会場にもなっているようでした。


パラポラアンテナ

ここにもパラポラアンテナがありました。
電波を集める部分にバケツが被せてあります。
霜除けのためだそうです。
この村には電柱が見当たりません。
地下に埋めてあるそうです。
各家に電力計があり、月に1度検針にくるそうです。
検針に歩く人もたいへんだと思いました。


ヒラリー学校

ヒラリー学校があるというので寄ってみることにしました。
ヒラリー郷は世界で初めてエベレストに登った人です。
ここナムチェの開発にも力を注ぎ、小学校を建てたそうです。
授業中だそうですが、中に入って見ました。



校内

広々とした校内です。
左が教室で右は寄宿舎になっています。
ここは遠いので親元を離れて寄宿して学んでいるそうです。
小学生から集団生活をすればよい習慣が身につくと
思います。
授業中とあって静かでした。
日本で授業中に校内に入ったら、不審者と間違われます。
住みにくい世の中になってしまいました。