ピーターソン９ヤード足りず 河口解説秀逸

「9ヤード？　9ヤード？」

試合直後のインタビューで、心境を聞かれ、チームの勝利が第一とか何とか言っていたエイドリアン・ピーターソンが、急に声を高めた。えっ、あと９ヤードだったの？知らなかった、という感じ。

パッカーズとの最終戦でバイキングスのピーターソンは199ヤード走ったが、エリック・ディッカーソンのシーズンラッシング記録2105ヤード更新はできなかった。

ガオラ放送席の河口正史さんは、サイドラインが計算違いで新記録達成だと思っていたのではないか、それで、タイムアウトが残っていて余裕があったのに、相手ゴール前11ヤードで、フィールドゴールにしたのではないかという見立て。それでなければ、ピーターソンが帰ってきた時、お祝いのように肩車だったかされていたわけがわからないという。思い切った解説は秀逸。

勝てばプレーオフにいける試合で、３４－３４の同点。ＦＧでさよなら勝利になる。だからピーターソンの記録挑戦を優先してもし万が一ファンブルなどあったら…と冷徹な判断をしたのだろうとは思うのだが、今後の試合後の反響が興味深い。

現地のＣＭタイムに、シーズン記録ベスト８の一覧を映し、試合開始の時８位だったピーターソンがだんだん順位を上げていく様子を見せた放送はよかった。

年に一度の競輪観戦 村上義弘がグランプリ優勝

きょうは年に一度競輪を見る日だった。賞金1億円の競輪グランプリ。ＮＨＫが競輪を放送するのも年に一度ではないのかな。

雨の京王閣。単騎の村上義弘が勝った。単騎って、お友だちがいないってことなんだよね。まくって粘りきった。とても強い勝ち方だと、テレビじじいは思った。

一昨年のグランプリは弟の博幸を引っ張って、優勝させた形になった。落車やけがに苦しめられた今年、最後に笑った。

ガンバ大阪、不思議な天皇杯決勝進出

Ｇ大阪がサッカー天皇杯準決勝で鹿島を1－０で破り、元日の決勝に進出。ＮＨＫ解説の山本昌邦さんは、１トップに起用した家長昭博のキープ力を褒めていた。

家長がひとつ前に上がって、トップ。遠藤保仁がひとつ上がってトップ下。今野泰幸がひとつ上がってボランチ。遠藤はショートコーナーのボールが返ってきたところを長いシュートを決めて先制点。今野も視野の広いパスを出していた。

その上、今季Ｊ２転落のもとになった失点がゼロだったのだから、いいことずくめではないか。

これでいいなら、早くそうすればよかったのに…不思議な感じがした。

香川真司の居場所は？

マンチェスターＵ４ー３ニューカッスル。夕刊で結果を見てしまったのは失敗。マンＵが３度追いついたもつれた試合だったから。

ウェイン・ルーニーを温存して４点取るチームに、香川真司が故障から復帰して、居場所はあるのだろうか。やや心配になった。

マンＵの今季の弱点は、３点も取られてしまう守備にあるのは明らか。ルーニーの守備への貢献を見ていると、香川では物足りないと、テレビじじいは思ってしまう。香川は攻撃専門と見えてしまうのだ。

失点したくないチームの監督が選びにくいタイプではないか。

ＱＢラッセル・ウィルソン すごい

マンデーナイトがハッピーホリデーでサタデーナイトになって、テレビじじいは日本時間の日曜日に観戦。サンデーナイトはいつものとおりだったので、月曜日に観戦することになった。

ライオンズのＷＲカルビン・ジョンソンが１シーズン１８９２ヤードのパス獲得ヤードを記録し、ジェリー・ライスのＮＦＬ記録、１８４８ヤードを抜いた。

放送席は歴史的な場面を見た、といっていたが、１８－３８でファルコンズにこてんぱんにされたゲームでは、気勢が上がらない。

ＮＦＣ西の首位４９ｅｒｓを追うシーホークスがホームで直接対決した。アレックス・スミスを押しのけた４９ｅｒｓのＱＢコリン・ケイパニックとシーホークスの新人ＱＢラッセル・ウィルソンのプレーが楽しみだった。

ケイパニックは、放送席の松本直人さんに「ケイパニックがパニック」といわれてしまうほど出来が悪かった。全米で一番だという観衆のノイズにさらされて、タイムアウトを２回とらされたり、ディレイゲームも２回の失態。プレーオフに向けて得意のピストルを封印したとの観測はあるのだけれど…。

一方のウィルソンは染谷恵二アナウンサーに「鬼ごっこやってる感じ」と評されるほどブリッツに対応。いいＴＤパスを４本投げて４３－１３で今週もチームを圧勝に導いた。ただものでない。

レッドスキンズのＱＢロバート・グリフィンⅢ、コルツのＱＢアンドリュー・ラックという１、２位指名選手に対して７５位指名にしか評価されなかったウィルソンが最優秀新人争いに割り込んできた感じ。テレビじじいは気に入った。

ＮＨＫ怠慢 サンデースポーツはどこに行った

女子第２４回全国高校駅伝、男子第６３回全国高校駅伝、第５７回有馬記念、第６４回全日本総合ハンドボール選手権、第９２回天皇杯全日本サッカー選手権準々決勝、ガンバ大阪対セレッソ大阪、ジェフ千葉対鹿島アントラーズ、大宮アルディージャ対柏レイソル、横浜Ｆマリノス対名古屋グランパス。

ＮＨＫがこんなに実況放送した日曜日夜１０時のスポーツニュース。松尾剛キャスターが出てきて、ニュースを読み上げた。

たったの５分間。

サンデースポーツはどこに行った。

スポーツたけなわ、これだけの中継を見きれないからサンデースポーツがある。それが、ホームページを見ると、

年内のサンデースポーツは終了、新年は１月６日から再開します。来年もよろしくお願いします。

とはなんだ。

テレビじじいは、視聴者の都合を考えないＮＨＫの番組作りに腹がたった。

フィギュアも羽生時代かな

フィギュアスケートも羽生時代かな、とも思わせる全日本選手権男子シングルだった。

高橋大輔がフリーで追い上げられたが、4.83点差で羽生結弦が初優勝を飾った。円熟の高橋が華麗な演技で観客を魅了しても、羽生が２種類の４回転ジャンプを何とかこらえて成功させてしまったところに勢いを感じさせられた。

読みは違うが、羽生時代は将棋ではもう２０年も続いている。フィギュアの羽生はまだ１８歳の高校生。えっ、男でビールマンスピンやる選手がいる！とテレビじじいが注目したのはせいぜい昨季。それがこの活躍だ。まだまだ成長が見込める。一時代を築くのだろうか。

サンチェス不調

マンデーナイトのジェッツ１０ー１４タイタンズを見た。

ジェッツのＱＢマーク・サンチェスは不出来。インタセプト４回。スナップをファンブルしてタイタンズにリカバーされる場面も。プレーオフを逃した。

それでも、ティム・ティーボウに与えられたチャンスは、１シリーズと他に２回ほど。たしか１ダウンを２回更新していたと思うんだけど、ＱＢが走るというやり方は、ＮＦＬでは生かされないようだ。

サンチェスはティーボウは来季、ジェッツに居場所があるのか。４９ｅｒｓのアレックス・スミスが空き家になってるな。

オービック３連覇をルール解説で観戦

アメリカンフットボールの社会人優勝を決めるジャパンエックスボウル、今年から中継することになりましたというＮＨＫ衛星で観戦した。

高野元秀さんと田中崇裕アナウンサーの副音声ルール解説を聞いた。

サイドラインに選手がいっぱい並んでいるけど、上限は社会人６０人、学生９９人なんて知識が得られて、面白かった。

そうか、プレー中にヘルメットが脱げると、その選手は次のプレーに参加できないんだ、だとか。

鹿島が、オービックのトライフォーポイントのキックをブロックし、リカバーして必死に走った。敵陣３５ヤード近くまでたどり着いたところでタックルされて止まった。

さてどうなる。トライフォーポイントだから、それでチャラになるとは思ったが、もしゴールまで持ち込めば１点になるなんて知らなかった。

解説にはなかったけれど、ＱＢのヘルメットにディフェンダーがヘルメットからごつんと突っ込んでもおとがめなし。ＮＦＬだと反則とられるプレーだったと思うけれど、ＮＦＬのほうが厳しいのかな。

逆転逆転の好ゲーム。２７－２４でオービックが３連覇達成。

好ＱＢケイパニック ４９ｅｒｓがペイトリオッツを破る

４９ｅｒｓのＱＢアレックス・スミスが脳しんとうから帰ってきたら、また先発を取られちゃったの？　好成績をあげていたのに。

前前季の故障明けと同じ状況。この前はトロイ・スミスだったが、アレックスが巻き返した。今季は、２年目のコリン・ケイパニック。先発ケイパニックは前週、好調テキサンズを４２－１４とこてんぱんにしたペイトリオッツを相手に、３１－３とリードをしたではないか。

カブスにドラフトされたこともある投手だったそうで、気持ちのいいパスをエンドゾーンに投げ込む。

さすがペイトリオッツで、３１－３１のタイまで追いついたが、４９ｅｒｓが逃げ切ってプレーオフ進出を決めた。

センターからのスナップを何度も受けそこねていたのが気になったが、みぞれの降る悪コンデションでは仕方がなかったのだろう。アレックスの目はないみたい。

根性の激突、甲子園ボウルは関学２連覇

甲子園ボウルは、１７－１７の同点から残り２秒で関学大がＦＧを決め、法大を破り２連覇した。ＮＦＬばかり見ているテレビじじいには、画面からもレベルの違いはよくわかった。日本で一番ＮＦＬに近いのはキッカーの分野だろうと思っていたのだが、それがが物足りなかったのは意外だった。

試合は白熱、楽しめた。

０－３で前半を折り返し、後半、いきなり９４ヤード？のキックオフリターンＴＤを決められて０－１０とされた法大。ズルズル大差の試合か。

とはならず、１７－１０と逆転したのは、いい根性している。

関学はエースＱＢの畑卓志郎が故障？ででてこない。４Ｑになって強行？出場していいパスを連発して逆転勝ちに結びつけたのは、こちらもいい根性をしている。

横河武蔵野の勢いを打ち砕いた田中順也の決勝ゴールに感心

天皇杯サッカー４回戦、柏１－０横河武蔵野は、横河が頑張ったので面白い試合だった。

前季天皇杯王者のＦＣ東京を破った横河が、昨年のＪリーグ覇者まで食ってしまったら、ＪＦＬチームの快挙ではないかと、思っていた。しかし、

前半２４分、柏・田中順也の決勝ゴールは、先日見たマンＵーマンチェスターＣで感心したウェイン・ルーニーの１点目と似た感じ。前にディフェンダーがいるのに、決して強くはない、コントロールしたシュートを決めてしまうのだから、感心した。

第１５週、ベンガルズ大勝したけどこの先期待薄

１５週に突入したサーズデーナイト、ベンガルズ－イーグルスは凡戦。ベンガルズのＱＢアンディ・ダルトンはパスを投げる直前に２度もボールをはたき落とされてターンオーバー。

イーグルスはイーグルスで、ファンブルやらパントブロックやらボールを失ってばかり。

３４－１３でベンガルズが大勝したが、もしプレーオフに進出しても、この戦い方では期待薄かな、というのがテレビじじいの正直な感想だ。

鈴木健アナを見直したチェルシー対モンテレー戦

クラブワールドカップ準決勝のチェルシー対モンテレー。チェルシーが３－０でリードして、モンテレーがロスタイムに１点を返すという試合では、いささかスリルがなさすぎた。

それで、日本テレビの中継、きょうの鈴木健アナウンサーは、ボールを持った選手の名前を次々に言ってくれた。騒がず、エピソード過多にならず、いい放送だった。

テレビじじいは、鈴木アナのことを悪く書いたこともあるんだけど、今日のような放送ぶりなら、大歓迎だ。

クラブワールドカップ 都並さんの気合は好ましいのだけれど

クラブワールドカップ５位決定戦。広島はオウンゴールで先制されたが、佐藤寿人のシュートのこぼれ球を山岸智が蹴りこんで同点。佐藤がその後、２点決めてアジア王者の蔚山に逆転勝ちした。

来年と再来年はアフリカ開催だそうで、Ｊリーグ王者の出場はないという。今年の経験を生かした戦いを、来季広島はしてほしいものだ。

Ｊからアジア王者を！

「いける」とか「おー！」とか、解説都並敏史さんのボールに集中した気合は好ましいのだけれど、日本テレビ、寺島淳司アナウンサー？のしゃべりやまない放送には、ちょっとだけだけれど閉口した。そんなにサービスしてくれなくてもいいのだ、とテレビじじいは思うのだ。