テレビじじいの観戦日記

いろいろ幅広く

きょうの珍事はペイトリオッツ

2015-12-28 18:12:10 | NFL
NFLのページには「きょうの珍事」欄が必要かな。ペイトリオッツがやってくれました。

ジェッツにやっと追いついて20-20で延長戦。コイントスに勝ったペイトリオッツが、なんとキックを選んでしまった。マシュー・スレイターのミスらしい。

ちょっと待って。言い直したけれど審判には認めてもらえなかった。一度言ってしまったことは、取り返しがつかないんだな。

実況の有馬隼人さんは「珍事」と言っていた。

レシーブ側が最初の攻撃権を得るわけだから、サドンデスの延長戦では断然有利になる。以前はフィールドゴールを決めたところで試合終了となっていた。あまりにレシーブ側が有利すぎるということで、FGの場合は、最初にキックしたチームにも攻撃の機会を与えるようになった。

だけどタッチダウンなら別。そこで勝負が決まる。

レシーブ側が有利なことに変わりない。

ジェッツはあれよあれよという間に、さよならタッチダウンを決め、ワイルドカード圏内に浮上して最終週に臨むことになった。


澤穂希有終の優勝ゴールと、優勝QBの珍プレーと

2015-12-28 00:13:52 | サッカー
澤穂希の最終戦、皇后杯優勝のヘッドを決めちゃった。INAC神戸1-0新潟。

澤は涙を見せることもなく、胴上げされ、インタビューに答えた。

涙声になったのはNHK解説の宮本ともみさん。澤と同年生まれで、日本代表ボランチとしてコンビを組んでいたんだそうで、感極まっていた。もう一人の解説、矢野喬子さんは、澤が笑顔なのだから笑顔で送り出したい、とフォローしていた。

澤という日本女子サッカー最高の選手は、そんな筋書き書いたらわざとらしいよ、と却下されそうなパフォーマンスを花道で見せて去った。

NFLでは、NFC東地区優勝を決めたレッドスキンズQBカーク・カズンズに放送席から苦笑が伝わってきた。

16-10でリードするレッドスキンズが、イーグルスのゴール前まで進んだ。前半残り6秒。イーグルスの反則の後で時計は止まっているけど、タイムアウトの権利は残っていない。

スパイクして時計を止める。その間に残り時間が3、4秒に減るから、そこでフィールドゴールのユニットに引き継いで3点を取る。

と思ったら、

カズンズはスパイクではなく、なんとニーダウンしてしまった。時計は進んで前半が終了した。

「珍プレー」と日テレG+解説の森清之さん。

FGの3点をみすみすフイにしたカズンズだったけど、絶好調で38-24の勝利に貢献した。ホッ。

この話にはオチがある。試合終了間際のビクトリーフォーメーション。「これでスパイクしなければいいですけどネ」。森さんのきつい一発だ。もちろん、カズンズはニーダウンしたよ。でもテレビじじいは思わずくすりとさせられた。そこで試合終了。

広島3位でホッとした

2015-12-20 23:24:24 | サッカー
クラブワールドカップ3位決定戦、広島は開始4分で失点。広州にJチームが総なめにされるのではないかという危惧が強まった。

柏も鹿島もG大阪もACLで負かされてしまった上に、広島もかと。

なかなかボールに触れない、キープできない場面が続いた。

これが後半になると正反対になるのだから、サッカーって不思議だ。試合間隔が短かった広州が疲れたのか。途中出場のドゥグラスが2得点して逆転勝ちとなった。

ドゥグラスは準決勝のリバープレート戦で期待外れだった(とテレビじじいには見えた)のが、見違えるようだった。

このところ、広島の試合を続けて見た。しぶとい。

来年は開催国枠なんてものではなく、ACLを制して出場権を得たJのチームを見たい。

優勝したバルサの試合は、ふだん見る機会がない。リオネル・メッシ、ネイマール、ルイス・スアレスにアンドレス・イニエスタ。楽しい。

勝敗の行方は予想通り、リバープレートが完敗した。南米王者だというけれど、バルサの3トップはアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイの至宝だし、ハビエル・マスケラーノなんて、リバープレートの下部組織からの生え抜きだった。GKクラウディオ・ブラボはチリで、ダニエウ・アウベスはブラジルで…。
これほど欧州に流出したのでは、南米が勝つのは難しい。

甲子園ボウル早大惜敗、泣くなキッカー

2015-12-13 23:25:58 | NFL
全日本大学アメリカンフットボール選手権決勝の甲子園ボウル立命館大28-27早稲田大は、1点差の接戦という以上の好試合だった。

0-21の劣勢から追い上げた早稲田が一気に逆転し24-21とリードする経過が劇的だったからだ。

その上、立命館が再逆転し、早稲田が追い上げて1点差となった第4Q残り3秒、入ればサヨナラとなるFGを佐藤敏基が外すハラハラ・ドキドキの幕切れだったのだ。

NHKBS解説の有馬隼人さんによると、傑出したキッカーで52ヤードだか53ヤードは圏内ということだったが、筋書き通りには運ばなかった。

佐藤のいつまでも泣きじゃくる様子が映しだされていたけれど、あれはキッカーのせいではない。FG安全圏と思われるファーストダウン獲得後に、スポーツマンらしくない行為で15ヤード罰退。さらにフォルススタートで5ヤード下げられた。反則を重ねてから、キッカーの出番にしてしまったのがよくなかったのだから。

アンスポーツマンライクコンダクトって何をやったのだろう。テレビを見ていても分からなかった。喜びのパフォーマンスをやりすぎたのかなあ。

大逆転ヘイル・メリーの余韻(下)

2015-12-07 11:14:35 | NFL
アメリカンフットボールには、「ザ・プレー」として記憶される伝説のプレーがあるんだって。

1982年のスタンフォード大20-25カリフォルニア大戦、残り4秒。19-20と逆転されたばかりのカリフォルニア大がキックオフリターンTDで逆転勝ちを収めた。

けっこうありそう、と思ったんだけど。これが日本でいえば1985年の甲子園バックスクリーン3連発なんだって。巨人戦で、ランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布の阪神クリーンアップトリオが放ったあの記憶だ。

ザ・プレーは、ラグビーのように5本のラテラルパスをつなぎ、勝ったと思ってグラウンドに入ってきたスタンフォード大バンド百数十人の間を縫い、突き飛ばして決めたさよならTDだった。

このシーンは、「ザ・キャッチ」だったかを検索していて、録画を見たことがあったんだけど、この時、2回ラテラルパスをした選手がいた。

リチャード・ロジャース。なんとアーロン・ロジャースのヘイル・メリーを捕球したリチャード・ロジャースの父親なんだそうだ。

そういえば、このプレーの直前、QBロジャースにラテラルパスしたのが息子ロジャースだったんだよな。それがフェイスマスクの反則を引き出して、あのものすごい幕切れになった。

ロジャースロジャースロジャース。小説だったら、わざとらしいと切り捨ててしまうところだ。

消そうと思ってまた見てしまった録画。英語の副音声にしたら、CBS放送席はすぐに1982年のロジャースの息子だ、とザ・プレーに言及していた。放送席のジム・ナンツ、フィル・シムズのコンビ(だったと思う)がすごいのか、それほど記憶に残るプレーなのか。

ザ・プレーを絶対に忘れないはずの男を1人知っている。

ジョン・エルウェ―。スタンフォードQBで大学最後の試合だった。もしエルウェ―が残り8秒ではなく残り4秒にしてタイムアウトをとり、FGユニットに受け渡したなら、逆転FGが決まった時点で試合終了になっていただろう、というタラレバ話がつく。




大逆転ヘイル・メリーの余韻(上)

2015-12-07 10:04:08 | NFL
アーロン・ロジャースの逆転ヘイル・メリーの余韻に浸っている。あの時は知らなかったんだけれど、その3日前の第12週マンデーナイトフットボールでもすごい最終プレーがあったんだ。

27-27で残り4秒、ブラウンズが51ヤードのフィールドゴールを蹴った。入ればブラウンズのさよなら勝ちのはずだった。そのキックをレイブンズがブロックしたうえ、64ヤードのリターンTDとし、33-27で勝ったのだ。走っている間に時計は00になった。

パッカーズもレイブンズもエクストラポイントのキックはせず、ニーダウンしていた。ネットで見る記事には、これが2点コンバージョン失敗と記録されている。

テレビじじいの素朴な疑問なんだけど、これって、NFLの2点試技の統計には含まれるんだろうか。

今季、キックのエクストラポイントが易しすぎるとして、距離が遠くなった。シーズン後、それぞれの成功率が検証され、さらにキックの距離を大きくするなどの改革の参考にするのだろう。この2チームのニーダウンを失敗として統計にとると、キックの方の難易度を上げないと、バランスが悪くなる。

そういえば、ダメもとで投げたアーロン・ロジャースのヘイル・メリーをライオンズ選手が捕球していたら、これってロジャースの記録にはインタセプトとして刻まれるのだろうか。奇跡的に成功したからいいけれど。

他にもいろいろありそうだ。キッカーが絶望的な距離からFGを蹴らされるなどなど。

それにしても、すごい幕切れが続いたものだ。


苦労した苦労したサンフレッチェ、W杯でも見せ場つくってくれ

2015-12-06 10:59:41 | サッカー
この4年間でJリーグ優勝3回。広島は、NFLの言い方に倣えば「王朝」の呼び声がかかりそうな強者になった。

いや、サンフレッチェは、3本の矢の教えが愛称の由来だった。小さな領主から、苦労して苦労して中国地方の覇者になった毛利元就だった。

有力選手を次から次に引きぬかれた。そうだ監督ぐるみだった。浦和にずらり並ぶ元広島の日本代表選手たち。それを克服した広島のこの強さ。すごい。

苦労して苦労してといえば、チャンピオンシップ制の復活もそうだ。年間勝ち点1位。従来ならすんなり優勝のところを、G大阪とのホーム・アンド・アウェー2試合もの障害が増設された。

CS決勝第2戦は先制を許し、もう1点取られて2点差の敗戦だと優勝を逃す危機に陥った。けれど、G大阪に決定機を与えず、後半31分、交代出場の柏好文と浅野拓磨のコンビが狙いどおりの得点を決めた。

毛利元就は日本の覇者にはなれなかった。サッカーのJリーグ王者は、サッカーの世界でいうと当時の中国地方覇者にも及ばないかもしれない。すぐ始まるクラブワールドカップでは、勝ち続ければ世界制覇もありうる。主催国だからといって出場権がつくのは真っ当なことではないと、テレビじじいは感じている。G大阪が準決勝で敗退したアジア・チャンピオンズリーグ覇者こそ出場にふさわしい。

けれど、苦労した苦労した広島には何かしでかしてほしい気分になっている。

アーロン・ロジャース「生涯最高」の大逆転ヘイル・メリー

2015-12-04 23:27:29 | NFL
パッカーズ27-23ライオンズのサーズデイナイトはすごい幕切れだった。なにしろスーパーボウルMVP体験者のQBアーロン・ロジャースともあろうものが、興奮のあまり「生涯で一番すごいゲーム」と口走っているんだから。

4Q残り6秒、自陣からパスは通したものの敵陣に行けず、ラテラルパスでロジャースにボールが戻ってきたところでつぶされた。時計は0秒になっている。

試合終了。かと思ったら、ロジャースに対するフェースマスクの反則で15ヤード罰退のうえ、もう1プレーが許された。

もうヘイル・メリーしかない。ボールは自陣39ヤード。ロジャースはサックされかかったのを逃れて、36ヤードライン付近から天高くボールを投げた。70ヤードほど飛んだボールがライオンズゴールに落ちてきて、TEリチャード・ロジャースが逆転のTDパスキャッチをした。

アーロン・ロジャースは、このところ絶不調だったそうだ。放送席の言うとおり、安全なレシーバーを探すあまりに、パスの球離れが遅い。河口正史さんはイップスとまで言っていた。

0-20からの大逆転を実現させたこの1発で、治るものなんだろうか。


渡辺明竜王復活

2015-12-03 23:22:29 | 将棋
渡辺明棋王が4勝1敗で竜王に復位するところを棋譜速報で楽しんだ。

後手の糸谷哲郎竜王の王様は1九まで逃げ込んだ。けれど渡辺も入玉すると、大駒4枚を確保した効果もあって、糸谷の点数が足りないらしい。

相変わらず、「らしい」としか言えない。将棋は終局後どうなるかが、テレビじじいには難問だ。

渡辺は31歳になって、4歳下のタイトルホルダーへの挑戦だった。5局とも、まず渡辺の評判がよくなる展開だったと思う。完勝のシリーズだったのかな?


大波乱の第1戦、10人G大阪こらえきれず

2015-12-02 22:23:07 | サッカー
Jリーグチャンピオンシップ第1戦G大阪2-3広島は、終了間際バタバタっと点が入って、面白かった。

地上波TBS、おやっ貴乃花親方の声が…は極端か。ピッチ解説の中田浩二さんだ。ガンバの守備は青山敏弘を消している、になるほどなるほどとうなずいているうちは静かで緊迫感があった。

広島が後半35分ドウグラスのゴールで追いついたあたりから激動した。ガンバは1分後今野泰幸が勝ち越しゴール。その5分後の41分、ガンバのオ・ジェソクが1発レッドで1人少なくなった。

5分という長いロスタイム。+1分で広島が同点ゴール。+6分で勝ち越して試合終了となった。

広島の1点目の直前、交代出場したばかりのパトリックが遠藤保仁のFKをヘッドで外したのが結果として響いたみたい。準決勝では、同じようなディフェンダーの上を越す形のFKでパトリックが飛び込み3点目。ダメを押したのだから。