ピーターソン９ヤード足りず 河口解説秀逸

「9ヤード？　9ヤード？」

試合直後のインタビューで、心境を聞かれ、チームの勝利が第一とか何とか言っていたエイドリアン・ピーターソンが、急に声を高めた。えっ、あと９ヤードだったの？知らなかった、という感じ。

パッカーズとの最終戦でバイキングスのピーターソンは199ヤード走ったが、エリック・ディッカーソンのシーズンラッシング記録2105ヤード更新はできなかった。

ガオラ放送席の河口正史さんは、サイドラインが計算違いで新記録達成だと思っていたのではないか、それで、タイムアウトが残っていて余裕があったのに、相手ゴール前11ヤードで、フィールドゴールにしたのではないかという見立て。それでなければ、ピーターソンが帰ってきた時、お祝いのように肩車だったかされていたわけがわからないという。思い切った解説は秀逸。

勝てばプレーオフにいける試合で、３４－３４の同点。ＦＧでさよなら勝利になる。だからピーターソンの記録挑戦を優先してもし万が一ファンブルなどあったら…と冷徹な判断をしたのだろうとは思うのだが、今後の試合後の反響が興味深い。

現地のＣＭタイムに、シーズン記録ベスト８の一覧を映し、試合開始の時８位だったピーターソンがだんだん順位を上げていく様子を見せた放送はよかった。