若き貴族？ 佐藤天彦新名人誕生

将棋名人戦第5局2日目。昼食休憩のころは、羽生善治名人の方がかなり評判がよかった。

きょうは新名人誕生にならないだろうと外出。夕方帰宅すると、情勢が正反対になっていた。

それでも、まだまだ粘れるかも、とニコニコ生放送の解説を見ているうちに、午後6時45分ごろ、突如、両者頭を下げたところが映り、佐藤天彦新名人誕生が分かった。

「貴族」の異名があって、第1局ではベートーベンだかモーツァルトの鼻歌がテレビにも聞こえてきたそうだ。羽生名人が席を外した時で、「ぼくとしてはごく小さいつもりだった」とか。

羽織の紐を複数用意して、気分を変えるちょっとした楽しみにしたそうだ。

2日制の対局だし、和服が乱れがちなので、点検のために鏡を用意してもらったとも。

ユニーク！　28歳の新名人だ。

欧州ＣＬ決勝、ＰＫ戦失敗へ危機一髪だった

UEFAチャンピオンズリーグ決勝はレアルマドリード1-1アトレチコマドリードでＰＫ戦にもつれ込んだ。後攻アトレチコが４人目で失敗。レアル５人目のクリスチアーノ・ロナウドがきっちり決め、11度目の優勝となった。

手に汗握る好試合だった。テレビじじいは録画ミスで危うく延長以降を見損ねるところだった。

ほぼリアルタイムで見ていたので助かった。リアルだったのでレアルが「後でレコ？」のアトレチコに勝ったんだ。

90分が終わるころ、録画終了と画面に出た。そのまま見続けると、延長戦になる前に録画は切れた。

急いでフジテレビの現画面に移ると、延長前半が開始後1分になるところだった。

危うくセーフ。

フジテレビの放送延長は、番組名は元のままで、内容だけサッカーにしたようだ。だから、録画は追いかけてくれず、終わりになってしまうようだ。

うちのテレビが悪いのか、やり方が悪いのか。

危機一髪は大げさだったかな。ともかく、後で録画を見ていたら、プッツンしてロナウドのＰＫも見られなかったところだ。

チャンピオンズリーグもスペインリーグもうちのテレビでは見られない。故障ではなくおカネを出さないからだけど。

だからあんまり見ていないのだけれど、両チームとも中盤の頭上を超える長いパスで攻め込もうとしているように見えた。速いロナウドやフェルナンドトーレスを活かすやり方。今季、イングランドで奇跡の優勝を遂げたレスターの最後5試合ほどを見られたんだけど、よく似ていると思った。

山口素弘さん？たち放送席の「アトレチコがシステムを変えました」という論議にもついていけない程度のド素人の感想ではあります。

リップクリームは勝利宣言、佐藤天彦が名人奪取へ王手

この強さには恐れいりました。

ニコニコ生放送解説の森下卓九段が感心する通り、挑戦者佐藤天彦八段が羽生善治名人に対し3勝1敗とし、名人奪取へ王手をかけた。

角を切る決断をして攻めた佐藤の快勝だった、らしい。

自陣に金を打って最後の抵抗をすることなく、羽生が首を差し出すように即詰みの手順に入った時、

さて佐藤は何をしたでしょう。

王手をかける前に、リップクリームを唇に塗ったのだ。

羽生は、難敵に対し勝利を確信した手を指す時、その手が震えるという。

今シリーズ、あと何回手が震えるのか。

いや、リップクリーム名人が誕生するのか。

第５局は来週月、火曜日に行われる。金曜日に広島県福山市から帰ってきて、土曜日に休んで日曜日に山形県天童市入りするのだろうから、羽生には気分転換の暇があんまりない。

唯一の希望レッズ敗退

ＡＣＬ８強へ向けて1－0の有利な得点を持ってソウルに乗り込んだ浦和レッズがＰＫ戦の末、ＦＣソウルに敗れ、今季の敗退が決まった。アウェーの地で2点も取ったのになあ。

90分を0-1で終え、第１、２戦トータル1－１で延長戦になった。

放送では最初浦和が得点すればアウェーゴールとなる、としていたけれど、途中、延長ではアウェーゴールはないと訂正された。

先にＦＣソウルにゴールを決められ、トータル1－2の劣勢に。

延長後半、李忠成が立て続けにゴールを決めてリードしたんだけれど、ロスタイムに同点ゴールを許してしまった。90分のうちに1点でも取っていればアウェーゴールになってほんとに有利になったのに、遅すぎた。

ＰＫ戦。入れれば浦和の勝ちになる5人目キッカーとして、ゴールキーパーの西川周作が登場した。

相手キーパーに止められて、こちらもサドンデスに。

8人目駒井善成が止められたのに対し、ＦＣソウルは決めて、浦和の敗退が決まった。

李の逆転ゴールの瞬間と、ＰＫ戦入れれば勝ちの王手をかけた場面と、2度も勝ったと思ったのが負けになるとは…。

見るべきはイチローだった

サッカーのトゥーロン国際大会、男子Ｕ23代表はＵ20のポルトガルに0-1で負けて2連敗。リオ五輪までに点を取れるようになるのかなあ。

大関稀勢の里はあと1歩が足りない（今の力は、抜群の白鵬に次ぐナンバー2。ナンバー3と4が横綱なんだから、稀勢の里も横綱だって理屈は通るはずなんだけど変な制度だ）。

日本女子バレーがリオ出場権をつかんだ最終予選。手に汗握らせたとはいっても「レッツゴーニッポン」コールで、圧倒しているんだもの。いつもいつもホームで甘やかされている。物足りない。

などなど、なんとなくモヤモヤのテレビ観戦が続いた。

イチローの3試合で10安打の快挙を見落としてしまった。残念。ずいぶん遠くに思えた3000安打だけれど、出場機会が増えれば、あと40本、今季で達成できるかも。

浦和がホーム無失点勝利、都並解説に感心

アジアＣＬ決勝トーナメント浦和レッズ1－0ＦＣソウルはいい試合だった。

前半14分、森脇良太からのなが～いサイドチェンジ。宇賀神友弥がダイレクトでゴールを決めたのにはびっくりした。

本来なら折り返す形。それがゴールになってうれしい。
と宇賀神。

浦和はこの1点を守り切った。

さすがだと思ったのは、解説の都並敏史さん。

後半、試合も押し詰まったころ、浦和がＦＣソウル陣に攻め込んでいるのに「危ない、危ない」と繰り返している。

えっ、隠れソウルファン？　なんてことあるわけがない。

相手が浦和陣に選手を残しているのに、浦和はみんな攻め上がってしまい、ディフェンダーがたりない。ボールを失ったら、危ない、というのだ。

その通りにカウンターを食らっての大ピンチが繰り返された。

都並さん、見るところを見ているなあ。テレビに映らないところを解説してくれた。

来週、アウェーゴールを1点でも取れたら大優勢になる。期待しよう。

ＦＣ東京、水沼が２得点し初戦を取る

「ビデオで見るとペナルティーエリア内です」という前半終了近く上海上港のハンドの反則。ＰＫとはならず、あーあ。

ところが水沼宏太がそのＦＫを決めた。壁に入った味方の股間を通したのかな。先取点！　ああよかった。

アジアＣＬ決勝トーナメント第1戦ＦＣ東京2-1上海上港は、スリル満点で楽しめた。

後半は、上海がＦＣ東京のエリア内に3人も4人も入り込んで猛攻の時間。すぐに同点に追いつかれた。

だめかな。

後半20分、水沼が徳永悠平のクロスをボレーで決めてリードした。

ＦＣ東京はきれいに相手を崩してもシュートが決まらずもどかしかった。水沼もいい形で打ったシュートが弱かったり、もどかしいプレー。その水沼が２得点のヒーローになるとは。テレビじじいはサッカー見る目がない。おみそれしました。

ＦＣ東京逃げ切った。ホームでの１失点は痛いけど、ともかくリードして第２戦に向かえる。楽しみがふえた。

羽生名人の良い評判聞かないうちに佐藤八段が２勝目

将棋名人戦第３局、後手の挑戦者佐藤天彦八段が76手で勝つところをニコニコ動画で。羽生善治名人を2勝1敗とリード、面白い七番勝負となってきた。

中村桃子女流初段の司会で三浦弘行九段の解説。手に汗握る展開にはならず、盤側の評判通りに佐藤の勝ちに。放送も和やかにまったりと進められた感じだった。

残り時間は佐藤の8分に対し羽生は50分もあるのに、にっちもさっちも行かない状態だったようだ。最後も佐藤の手を見て10分ほど考えた末の投了だった。

初日から羽生の良い評判は聞けなかった。珍しいのではないか。