テレビじじいの観戦日記

いろいろ幅広く

AI突如の大逆転、渡辺二冠がタイに追いついた

2020-07-29 10:49:40 | 将棋
名人戦第4局をAbemaTVで。豊島将之名人が終盤、AIだと74%対26%でリードしていたのが、突如、6%対94%に大逆転した。
挑戦者の渡辺明二冠の王手に逃げる場所は2カ所しかなく、5二なら豊島名人の有利な数字に変わりなかったのに、5三を選んだ。
横山泰明七段が時折、宙をにらみながら考えて(AIに追いつくのは大変なんだろうな)、いろんな進行を並べてくれて、なあるほど逆転しているらしい。
渡辺二冠が藤井聡太七段に棋聖を奪われてすぐの対戦。逆転で2勝2敗に巻き返したのでおもしろくなった。

藤井聡太七段逆転、あす17歳棋聖誕生かも

2020-07-15 11:37:11 | 将棋
王位戦第2局2日目。挑戦者の藤井聡太七段が15%に追い詰められてるあたりで飯にしちゃった。大失敗だった。abematvに戻ったら、木村一基王位が逆転され連敗のインタビューを受けていた。
感想戦。「負けか負けか、そうですか。じゃあしょうがないんだな」と木村王位の嘆きが聞こえてきた。

藤井七段、ここで負けたら変調か。たったの中1日で棋聖戦第4局は辛いだろうな、北海道から大阪に移動があるし…と思っていたんだけど、杞憂だった。いまさらだけど強い。
18歳の誕生日直前、渡辺明棋聖を破って17歳タイトルホルダーになるのかなあ。

超早指しが夜中の決着、豊島が永瀬に先勝

2020-06-22 11:22:55 | 将棋
叡王戦七番勝負第1局は、永瀬拓矢叡王と挑戦者豊島将之竜王・名人の超早指しでスタートした。
山口恵梨子女流二段の「5時間ですよ。誰か教えてあげてください」「NHK杯もびっくり」「棋譜並べのよう」の声がニコニコ生放送から聞こえてくる。
「自信と自信のぶつかり合い」と解説の屋敷伸之九段。
午前10時の開始から30分か40分で「50手」と聞こえた気もする。
前日の杉本昌隆八段対藤井聡太七段の竜王戦3組決勝でいえば、午後7時ごろの進行と同じくらいというコメントも。

すぐには終わらなかった。豊島先勝で決着したのは夜中の11時15分だった。午後8時20分113手で千日手。8時50分指し直し局が始まって115手指された。

大熱戦をテレビじじいはつまみ食い。前日の藤井聡太戦から解説連チャンの屋敷九段は「右と左がわからない」とか「あれは6か9か」とか。お疲れさま。ありがとう。
山口女流に、それぞれ自宅から解説の中村太地七段と貞升南女流初段が加わって、陽気で楽しい放送だった。

先手増田六段、69手で負けた

2020-06-11 16:23:40 | 将棋
対局ラッシュになってきた将棋界。8日の「歴史的」棋聖戦第1局から1日おいて、10日には渡辺明三冠が豊島将之名人への挑戦第1局第1日、藤井聡太七段は大橋貴洸六段と王座戦二次予選。もう対局だ。
abematvは格下の藤井対局が解説者付きなのに、名人戦は対局室が映るだけだった。藤井ブームのすごさよ。

隙間の9日火曜日には、実際の対局日は知らないけれど、銀河戦本戦Gブロック8回戦を囲碁将棋チャンネルで見た。先手の増田康宏六段が69手で野月浩貴八段に敗れた。先手が奇数の手数で負けるには…。
二歩だった。パシっと歩を2二に打ったとたん、あっという間に終局。本人が瞬時に悟ったのか、野月八段が指摘したのかも分からなかった。

Gブロック3連勝の増田六段は、最多勝ち抜き者として決勝トーナメントに進出できるかもしれない。もしそうなったら、ぜひ優勝してくれ。「歴史的」記録をつくってくれ。

藤井聡太七段、マスクとって初挑戦先勝

2020-06-09 10:56:05 | 将棋
藤井聡太七段がタイトル挑戦最年少記録をつくった将棋の棋聖戦第1局を観戦。連盟がコロナ対策で対局制限したため、一時は屋敷伸之九段の記録は破れないとされたのが、解除後の強行日程で復活した。17歳10か月20日。際どく4日だけ更新した。

渡辺明棋聖に先勝する好スタート。テレビやネットで生中継を見るという藤井4段出現で広まった観る将が戻ってきた。なんせ藤井対局は全局生中継なんだから。
両者マスクだったのが、終盤は両者マスクをとっての大熱戦になった。abematv。四段でタイトル奪取の記録を持つ郷田真隆九段と、いま旬の本田奎五段(藤井より後に四段になって藤井より先にタイトル挑戦しちゃった22歳)の解説で楽しんだ。
渡辺を応援しているのか、藤井なのか。見ているうちにわからなくなってしまった。並行して始まる名人戦では渡辺名人待望なんだけど…。

佐々木勇気七段が因縁の藤井聡太七段とともに昇級

2020-03-04 11:09:00 | 将棋
ほんとに順位戦リーグの最終日はおもしろい。きのうのC1は、昇級を決めていた藤井聡太七段に続き、佐々木勇気七段がB2入りを決めた。
藤井七段のテレビは、囲碁将棋チャンネルの銀河戦とAbemaTV のC1で2回も勝つところを見られた。残念ながら我が環境では佐々木七段の対局は見られなかった。
プロ入り29連勝の藤井七段に初黒星をつけた男が一緒に昇級したのに因縁を感じた。
藤井ブームがわあっと膨らんだ連勝の最中、偵察に来ている姿が映し出されたあの佐々木七段だ。こちらも十代から輝いていた天才だ。もう25歳なのかまだ25歳なのか。B級2組がおもしろくなる。
リーグ戦最終日は、これからも3月5日がC級2組、7日は奨励会三段リーグと続く。
三段リーグは、女性がプロ入りを果たす歴史的な日になるかもしれない。西山朋佳三段が昇級枠2人のうち3位につけているんだから。



渡辺三冠が敗戦の連鎖

2020-02-25 10:17:00 | 将棋

渡辺明三冠が叡王戦挑戦者決定戦で豊島将之竜王・名人に敗れるところをAbemaTVで観戦。ソフトの指数がパーセントでずっと表示されていて、終盤渡辺が逆転した。両者1分将棋。あれれ、あっという間に今度は豊島が逆転し、押し切った。挑戦権獲得だ。

渡辺は叡王戦挑戦者決定戦第2局で豊島に敗れて追い付かれ、棋王戦第2局で本田奎五段に敗れて追いつかれ、王将戦第4局で広瀬章人九段に敗れて追いつかれていたところに、今度はとうとう追い抜かれるという負け。12日間で大事な対局に4連敗してしまった。

負けの連鎖。名人戦挑戦までに制圧してほしい。


渡辺棋王が自玉を必死に詰まそうとしていた

2020-02-17 10:24:00 | 将棋

棋王戦第2局、AbemaTVを見たら、挑戦者の本田奎五段が渡辺明棋王を破り11敗に追いついたところだった。

少し遅れて入室してきた立ち会いの田中寅彦九段が「金を取ったらどうなるの」と聞いている。ここでは問答は続かなかったけれど、両棋士が大盤解説会場に移動してからのやりとりが面白かった。

金を取ったらどうなったの?

今度は解説の森内俊之九段が聞く。

先手の本田が5一に金を捨て王手したのに対し、渡辺は取らずに逃げて、即詰みのコースに入り投了した。もし金を取っていたら。

本田が「詰みます」と駒を動かすのだが、すぐギブアップ。

渡辺がこうしたらこうなってと動かし始めた。

どうも詰まないのだ。

勝勢の本田が自信たっぷりに金を捨た王手。渡辺は取ることは全然考えていなかった、という。

はったりが通ったみたい、と本田が言って会場に笑いが起こった。

金を取らなかった手を大悪手にしたくない渡辺の、必死に自玉を詰まそうとする姿も会場の笑いを誘っていた。

即詰みはなくても結局負けは変わらない結論になったようだ。

渡辺の明るい気性が場を支配して、ジメッとしない。最高の大盤解説だった。


竜星戦準優勝、上野愛咲美女流棋聖のド迫力

2019-09-25 10:34:47 | 将棋
竜星戦と銀河戦の決勝を2晩続きで囲碁将棋チャンネル。
豊島将之名人が優勝した将棋。渡辺明三冠の大逆転を狙う追い上げは迫力があった。
だけど、上野愛咲美女流棋聖が一力遼八段を追い詰め、「投了寸前だった」とまで言わせた囲碁のド迫力にはびっくりした。
17歳で優勝なら最年少記録だし、女性の準優勝も初めて。そりゃ囲碁将棋チャンネルはこちらを生中継するわな。
捨てると思われていた4子を一力が助けにいったあたりで上野が猛攻。どうやら大石を召し捕ったらしい。これはすごい。
と思ったところで、王銘琬九段が「変ですね」。大石が生きた。
囲碁ではこんな逆転はよくあることです、っていうんだけれど惜しかったなあ。
「取れると思っていなかったのが取れそうになって…間違えてしまった」。
その気持ちよくわかる。
準決勝はギリギリの秒読みで悲鳴が上がっていたけれど、決勝では改善されていたようだ。その一秒の何分の一か着手を早めたことが読みの失敗につながったのかなあ。妄想だけど。




記録係泣かせ?上野愛咲美女流棋聖が決勝進出

2019-09-15 14:23:00 | 将棋
久しぶりに竜星戦を見た。17歳の女性棋士が準決勝進出というので新スター誕生の雰囲気。急きょ生中継にしたらしいというんだから、その騒ぎに参加しなけりゃテレビじじいやってられない。

画面のソフトの採点では、上野が許家元八段をリードしての秒読み戦。

聞き手の吉原由香里六段の悲鳴が繰り返し聞こえてくる。

30秒の秒読み。最後の10秒を1、2、3…といって9まで読まれないと打たないのだ。

あれって「10」と言われちゃったら負けだと思うんだけど、微妙に遅いタイミング。そのたびに吉原六段が悲鳴を上げるのだ。

うちのテレビが、画面と音声とでずれているなら、聞き手は悲鳴を挙げないんだろうし、ほんとぎりぎり。

秒を読んでいる係、「10」といってしまうと大変なことになるし、かといって言わないわけにはいかないし…。

ずい分前に、将棋のNHK杯で千葉涼子女流四段が悲鳴を上げるのを見たことがある。これは夫の千葉幸生七段が対局者だった。

囲碁と将棋では何か違うのかなあ。
















里見女流五冠に始まり終わった1週間

2019-07-27 21:27:09 | 将棋
里見香奈女流五冠に始まって里見五冠でしめる1週間だった。
日曜日のNHK杯将棋トーナメント。羽生善治九段の解説に少しずつ逆らいながら、高崎一生六段に完封勝ち。すごい。
この日は非公式戦だけど、AbemaTV将棋トーナメントで藤井聡太七段が2連覇するところも羽生解説で見たん。

藤井七段は火曜日、竜王戦で豊島将之名人にストップを掛けられたんだった。その豊島名人が木曜日、王座戦挑戦者決定戦で永瀬拓矢叡王に敗れるところも観戦した。

それで土曜日、里見女流五冠が黒田尭之新四段の攻めを見切って勝つところを見て、ああ面白かったの1週間となったわけだ。

藤井聡太-久保利明-増田康宏-豊島将之-渡辺明の輪になるかな

2019-07-10 11:36:43 | 将棋
将棋見すぎのテレビじじい。竜王戦決勝トーナメントの藤井聡太七段-久保利明九段戦が大熱戦で、藤井が攻め込んで左右から久保王を閉じ込めたはずが、なぜか藤井王が際どい綱渡りで追われる展開に。決着は金曜深夜11時半ぐらいだったかな。

1日おいて日曜夜。収録なんだろうけど藤井-増田康宏六段のAbemaTVトーナメントを久保九段が解説してるではないか。忙しい。藤井連勝。

と思ったら火曜日。藤井が竜王戦で次に当たる豊島将之名人が登場し、渡辺明二冠との棋聖戦第4局だ。なんと増田解説だ。多忙だなあ。2つの将棋ソフトにお伺いを立てても評価が揺れる難しい将棋。どうなるどうなる。とうとう渡辺が勝った。棋聖位を奪取して三冠になった。
藤井が竜王戦で豊島に勝つと次は渡辺。妙なライバルたちの輪が完成するんだけど…。



0勝4敗失冠、佐藤と高見の気遣い

2019-05-17 23:07:41 | 将棋
0勝4敗の失冠場面をこの7日間で2回見た。静と動。印象はずいぶん違った。
今夜の名人戦、豊島将之挑戦者が佐藤天彦名人を破り、初の名人位獲得で三冠に躍り出た。
11日の叡王戦、永瀬拓矢七段が高見泰地叡王を破り初タイトルを獲得した。
局後のインタビュー。
名人戦。将棋内容について質問が細かい。淡々と答える両者。まるで感想戦。「最少局数で終わって、次(の対局会場)で待っておられる方たちにも面目ないなと感じている」という佐藤名人の気遣いは引き出した。けれど、豊島新名人の名人になっての感慨はわからなかった。豊島新名人が冷静なのか、聞き手が下手なのか。画面が切り替わったあとも、インタビューは続いて、そこで良い答えがあったのかなあ。
叡王戦。涙が止まらない高見叡王。大盤解説会場に引っ張り出されても、しばらく舞台の袖に隠れて出てこない。「花粉症」だとおどけていたけど…。対局場に戻って感想戦。放送の解説の渡辺明二冠によると、高見叡王は上位者として使っていた自分の「王」駒を永瀬新叡王の「玉」と取り替えていたという。失冠だといっても、直ちにそこまではやらないのが普通だそうだ。高見叡王の涙ぐましい気遣いだった。

がんばれ豊島になるのかな

2019-03-07 11:36:25 | 将棋
順位戦の最終一斉対局は面白い。
A級。
豊島将之二冠が挑戦権を獲得するところを最後のインタビューまでしっかり見た。
去年の3月、王将戦挑戦七番勝負と並行して、名人挑戦者決定6人プレーオフの主役となっていたのが豊島だった。過密スケジュール。思わずがんばれと言いたくなる奮戦もむなしかった。
それが1年経ってみれば、王位、棋聖の二冠を制している。
奨励会のころからのライバル、佐藤天彦名人との対局がうれしい、と言っていた。三冠目指してがんばれ。
C級1組。
1敗の4人。まず杉本昌隆八段が勝って昇級決定。次に船江恒平六段が勝ち、この時点で藤井聡太七段の連続昇級はなくなった。最後に残ったのが近藤誠也五段。1歳年下の増田康宏六段の追撃を際どくしのぎきり、順位上位なので昇級昇段となった。船江、藤井は1敗で頭ハネされた。
近藤はラス前、藤井に土をつけたのが大きかった。
対局直後、自身の昇級足踏みと師匠の昇級を知らされた藤井のインタビュー。カメラのシャッター音で聞き取れなかった。残念。




それにつけても聡太の強さよ

2019-02-26 09:35:12 | 将棋
渡辺明棋王が4連勝で復帰を決めた王将戦第4局。囲碁将棋チャンネルで感想戦のインタビューを聞きながらなんとなく思い浮かんできたのは、藤井聡太七段と羽生善治九段の顔だった。
渡辺は「(2冠と言われても)タイトル戦中なので・・瞬間的でも2冠は久しぶりなので結果が出てよかった」と圧勝のシリーズを振り返った。
それを見ていて、棋王戦挑戦中の広瀬章人竜王ではなく、渡辺が朝日杯決勝で敗れた藤井の顔が浮かんだのだけど、へんかなあ。
失陥した久保利明前王将のインタビューも味わい深かった。
「順風満帆の棋士人生ではなかったので・・また一から階段を登り直したい」
羽生の高い壁が見えたような気がした。へんかなあ。