「全家都成日本人! 張本智和母親不守承諾入日本籍 新日本名字曝光」(家族全員が日本人!—張本智和の母親は日本国籍取得はせず/新しい日本名が暴露(判明)」と題された中国のインターネット記事が、2022年8月11日に掲載された。この題名の記事は次のように本文(冒頭文)が続いた。
「日本卓球チームは2年後のパリ・オリンピックに向けて全力で準備を進めているが、パリ・オリンピックの舞台で中国卓球が全制覇することは容易ではない。特に日本選手は国際大会で中国選手を破る実力を備えており、その中でも張本智和選手という注目の選手がいる‥‥」と。そして記事は張本智和選手の父親・母親や妹、彼の家族のことについて、日本国籍取得のことなどについて詳しく書かれていた。
そして、この報道の2か月後(2022年10月)、世界卓球選手権大会が中国の成都市で開催された。日本代表は準決勝で中国と対戦、張本智和選手は世界ランキング1・2位の樊選手や王選手に勝利し、中国に衝撃が走った。(この準決勝は2:3で中国が勝った。女子は決勝で日本は中国と対戦、0:3で中国が優勝した。男子も、決勝でドイツに勝利した中国が優勝した。)
■2024年2月16日から韓国の釜山で開催された世界卓球選手権大会。この大会を前にして、2月6日放送のテレビ朝日系「羽島慎一モーニングショー」では、2月5日にパリ五輪男女日本代表予定選手の各3人と補欠(リザーブ)を発表したことを特集した。
張本兄妹について、コメンテーターの玉川徹氏は、「(五輪での日本の)最大の相手は中国ってことですよね。張本さんの両親は中国出身なんでしょう。日本に帰化されているってことですよね。兄妹は日本で生まれて。これで、中国に勝ったら、これすごいですよね。日本で育った子どもが中国に勝つって、ぜひ見てみたいなと思うんだけど」と話した。
これを受けて、東京五輪卓球混合ダブルスで金メダルの水谷隼氏は、「もともとお母さんは中国の(卓球)代表選手ですし、お父さんも(代表ではないが)卓球やってました」と解説していた。司会の羽鳥慎一キャスターは、「偉大なお兄ちゃんと一緒に頑張ってきて、ようやく一緒にオリンピック‥‥ドラマですね」と反応していた。