浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

ブダペスト弦楽四重奏團とベニー・グッドマンの協演

2007年08月24日 | 器楽奏者
ブダペスト弦楽四重奏團とベニー・グッドマンが協演してゐるだけで奇異に感じるところだが、曲がモーツァルトともなるとさすがに物珍しさで購入したくもなる。

モーツァルトのクラリネット五重奏曲はいくつものレコヲドを持ってゐるがウラッハの演奏を気に入って聴いてゐる。維納の香りを期待して聴いた僕が愚かだった。こんなに硬直したモーツァルトは聴いてゐて愉しくない。ぶっきらぼうで素っ気無い歌はこの作品には合わない。

最近、うちの嫁さんが僕にうるさく言ってゐることがある。それは、レコヲドを死ぬまでに始末しろ!といふ厳しい内容だ。始末の仕方はいくつか知ってゐる。ディスクユニオンなどの中古レコヲド屋に着払いで送りつけて値段は向こう任せにして買い取り金額を振り込んでもらう方法とオークションに出品する方法だ。

しかし、どのレコヲドも始末するには惜しいものばかりである。僕がレコヲドの目利きに秀でてゐるから無理のないことである。今日は、久しぶりに始末しても良いレコヲドを発見したかに思えたが、このCDの1曲目にある「狩」が爽やかな良い演奏だったため、「始末」は見送られてしまった。

かくして、僕のCDコレクションは肥大し続け、嫁さんの怒りの矛先が向けられ続けるのだ。

盤は、英國BiddulphによるSP復刻CD LAB140。


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