Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ソーシャルネットワーク

2011-01-27 10:19:38 | 映画
今回は今公開している映画「ソーシャルネットワーク」について。

やはり、ゴールデングローブでも注目されていたし、デビッドフィンチャーだし(笑)、観たいと思っていました。そしたら、僕の相方も観たいと言っていたので、一緒に観にいくこととなりました。

ここで内容を・・・

2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが……。


と書いてあります(笑)。まぁ、事実に基づいた映画ということなので、ストーリーはなんとなく予想が立てられます。こないだのアンストッパブルもそうですが、だからこそ監督の手腕がでてくると思うんですよね。今回は僕の好きな監督のデビッドフィンチャーですから、そこをどうやってくるのかが楽しみでした。映画を観終わると、「やっぱり、デビッドフィンチャーはすごい」と思ってしまいましたねぇ。というのも物語の組み立てが、しっかり時系列ということではなく、告訴されているマークと弁護士達のやり取りを返しながら、過去の出来事を振り返っていくという方法。ここら辺もうまいなぁって思いました。あと、映像もトーンが暗く、原色を抑えて、場所が西海岸であってもなんか寂しげな色なんですよ。これってマークの心の風景を投影しているようにも
感じました。

そもそも、ガールフレンドから、「あなたはオタクだからもてないんじゃなくて、性格が悪いから」みたいなことを言われるところから、その腹いせで、ハーバード大学の中の女の子の人気投票サイトなんてものを作ってしまうんですよ。なんかやはりゆがんでますよね(笑)。そして、そのガールフレンドが「ボート部の男子にはあこがれるわ」なんて言われたから、ボート部のエースからたのまれた、質の低いSNSシステムの話に乗るふりをして、自分でFacebookを作っていくんです。これもあのガールフレンドのこと引きずってますよねぇ(笑)。せかっく資金面で支えてくれていた、親友も(またこの親友もこのFacebookにスポンサーをつけて、儲けようとするから・・(笑))自分の理想の足を引っ張るということで、切っていくことになる。この親友との間の溝に一役買っているのがショーンなんですが、彼を演じたジャスティンティンバーレイクが、才能はあるけど軽くて、見栄っ張りで、だけど人一倍怖がりの役を本当にうまく演じていて驚きました。このショーンがマークに火をつけたのは間違いないけど、彼もマークを利用している一人だったから、ある事件で、マークから切られてしまうんですよ。

なんか、マークはすごく頭がよいけど、人付き合いが下手で、言葉も早口すぎて、論理で煙に巻くところがあるから、映画を観ていて「この人アスペルガー症候群だったかなぁ」って思いました。

でも、こういったSNSは若い人達にはとても必要なものなんですよね(笑)。僕は参加してますけど、友達をたくさん増やそうとか考えたことないですもん(笑)。昔の高校の同級生を見つけたり、同じ趣味の人と会話したりするのは楽しいですが、誰とでもっていう感覚は無いです。だから、こんなにSNSが大きな市場となっていくというのが、なんだか怖くも感じました。

あと大学を舞台にした映画でよくみる「クラブ」ですが、これ社交クラブといわれるやつですよね。これに入れるかどうかがステイタスっていうのが、日本人にはどうも馴染めません。あと、天才が多いと大学は勉強するところではなくなるってこともわかりました(笑)。ほんと、パソコンにむかってるか、パーティーか、みたいな(笑)。でも楽しそうです(笑)。



アカデミー賞ですが、監督賞は彼にあげたいです。作品賞は英国王のスピーチかなって思っているので(笑)。


派手な作品ではないのですが、映画館で観る価値はあると思いますよ。