Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

大いなる陰謀

2008-05-19 13:52:52 | 映画
今回は今公開している映画「大いなる陰謀」について。予告編を観たときから期待していたんですよ。監督と主演(主演となる人物は6人)がロバートレッドフォード、メリルストリープ、トムクルーズと豪華!でも、その内容が非常に重く、考えされられるものなんです。イラク戦争をなんとか勝利で治めたい、トムクル-ズ扮する上院議員が自分の作戦をテレビ記者であるメリルストリープに話すところから映画はスタートします。自信に満ち溢れている上院議員にテレビ記者が長年の勘から、なにか腑に落ちない感じをいだき初め、様々なやり取りをインタビューの中で行っていきます。いっぽうカリフォルニアで政治心理学の教授であるロバートレッドフォードはある生徒に、戦争参加している優秀な生徒の話をしていきます。この生徒達があの上院議員が立てた作戦にのっとって任務を遂行中に、敵の攻撃にあいピンチの状態へ。映画はこの3つの場面をうまくカットバックしながら進んでいきます。ほとんどセリフだけで、カメラワークもさほど凝っていないのですが、演技がとてもうまいので、どんどん引き込まれていきます。痛烈なアメリカ政府の批判が含まれており、ラストは観ているものに「本当にこのままでいのか?」という疑問をなげかけるように、終わります。
この映画で描かれている内容は、じつは今の日本にも当てはまることだと思います。官僚達が現場の様子などわからず、自分達の都合だけで物事を決めていく。けっか被害にあうのは、末端の国民。どこの国も一緒。

GWにこんなことを考えるのもいいかもしれません。オススメします。