Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

フィクサー

2008-05-07 11:24:51 | 映画
今回は今公開している映画「フィクサー」について。ジョージクルーニーのファンとしてみると、楽しみにしていた作品。なかなか見ごたえがありました。物語は・・・、ある企業が人間に被害をもたらすとしっていながら、作っていた農薬で実際に健康被害をうけた人達の弁護をしていた、企業弁護士の言動がおかしくなりそれを追求していくフィクサー(もみ消し屋)のクルーニーが企業の裏側を知り始め、しだいに追い詰められていき命もあぶなくなるのですが・・・。といったサスペンスの入った「エリンブロコビッチ」という雰囲気です。でも今回のクルーニーは自分の将来に不安を感じ、引退してバーを開こうとして事業に失敗して借金があったり、離婚した奥さんとの子供(この少年の読んでいるファンタジー小説が結構重要になるのですが)との関係もなかなか微妙だったりと、あの年代の人間らしさがうまく出ていたと思います。そして、相手企業の弁護士をティルダ・ウィンストンが演じて、アカデミーを獲りました。人間追い詰められるとああなるものかと迫真の演技でみせています。あの焦り方はすごいですよ(笑)。
地味な映画で、あんまり評判にはなっていないみたいですが、クルーニー好きもそうでなくても、おもしろい作品です。
ごらんになってください。