Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

スキャナーダークリー

2007-01-26 11:21:47 | 映画
今回は今公開中の「スキャナーダークリー」です。なぜこの映画を選んだのか?これ、とても気になっていたのですが、他にも見たい映画があり迷っていました。でも、「これ、早く終わってしまうかも」と思いこの映画を観にいくことにしました。レイトショーだったのですが、なんと観客は4人!「絶対、早く終わる」と思いました(笑)。僕は原作のフィリップ・K・ディックの小説を読むのが好きで、読んでいましたが、この映画まさに彼の小説を読み終わった後のような後味でした。これまで彼の映画はいろいろ映画化されてきました。「ブレードランナー」「マイノリティレポート」「トータルリコール」などなど。でもどれも大作で面白いのですが、原作のイメージとは少し違うことが多かったように思います。でも、この「スキャナーダークリー」は違いました。まず、実写をCGによってアニメーションのように加工していることで、何か独特の世界観が出たように思います。
内容は、今とそう変らない7年後の未来、「物質D]と呼ばれ脳の中枢を侵すドラッグがはびこる世界。それを追う捜査官とドラッグ仲間達との関係、背後にある陰謀。そんなに規模が大きな映画ではなく、こじんまりしているのと、彼の小説のとおり「ちょっとイライラする登場人物」が満載でした。
彼の小説のフアンであれば、観て損は無いと思います。
でも、好き嫌いがはっきり別れる映画ですよ(笑)。