Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

有頂天ホテル

2006-08-28 10:43:24 | 映画
今回は久々の日本映画です。僕は劇場で日本映画を観ることがほとんどないのですが、この映画は映画友達がどうしてもみたいと言うので、観にいった作品です。群像劇としてはよくできています。監督である三谷幸喜が映画「グランドホテル」にオマージュをささげていることもよくわかります。登場人物が多いのに、しっかり描かれていて、統一感もしっかりあります。
でも、やはり三谷作品の欠点である、「演出が過剰」というところがどうしても見えてしまいます。テレビの作品ではそこまで感じないのですが、映画となるとどうしても本人がやりたかったことなのか、過剰になってしまうんです。今回も主役の役所広司が別れた妻に見栄をはってウソを着き続けるシーンがあるのですが、これが長すぎて、「もういんじゃない?」と思ってしまいました。
日本映画の人気が最近増えてきてうれしいのですが、以前の「日本沈没」など惜しい作品が多いように思います。派手さはなくてもおもしろいのが日本映画のよさだと思います。それを追求してもらいたいと思う今日この頃です。