Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

デスノート

2006-07-12 21:34:57 | 映画
今劇場で公開している「デスノート前編」を観てきました。僕は漫画を読んだことがなかったので、純粋に映画として観てくることができました。感想をお話します。まず、全体的にはよかったと思いますがつっこみどころも満載です。軽くストーリーをお話すると、ある日死神が落としたノート(ここに名前を書くとその人は死ぬというノート)を拾った一人の少年が犯罪者や不起訴となった容疑者たちを次々に殺していきます。人はその人の名を「キラ」と名づけ、神とあがめますが、これはれっきとした殺人と認識した警察は捜査に乗り出します。そのキラがとった行動が・・・。
そのつっこみどころですが、警察がそんなにバカじゃないだろうと思うところがたくさん出てきます。警察がお手上げ状態になり(これもどうかとおもいましたが)難事件を解決してきた探偵?の「エル」と名乗る少年に助けを求めるのです。この少年が次々にいろんな提案をして、犯人像をしぼりこんでいくのですが、ここで「こんなことどうして警察がわからなかったのか」と思ってしまうのです。その感覚になることがたくさんありました。でもこの「エル」を演じている「松山ケンイチ」君は将来有望な俳優さんだと、僕の相方が言っていました。でも今回は漫画の雰囲気にあわせるためか、顔を白く塗って、目の周りが黒いので、呪怨の「トシオ」っぽくなっていたのがきになります。本当はカッコイイんですよ。エルはどうして生計をたてているのかなどもきになります。あとFBIの捜査官が出てくるのですが、素人に尾行がばれてしまったり、挙句の果てにキラの策略にはまってしまったりと、「そんなにバカじゃないだろう」と思ってしまいました。キラの能力がすごいという演出だとは思いますが、ちょっとどうかなあと感じましたね。また、死神はフルCGで描かれていますが、漫画と同じデザインだと思うのですが、もうちょっとリアルでもよかったかなあと感じました。でもたぶん漫画のファンの方はあの方がいいのかもしれませんね。
前編があるということは当然後編もあるわけです。後編への期待として、もう一人デスノートを渡される女の子がいます。この子がどう使われていくのか、エルとキラはどっちに軍配があがるのかなど・・・、観ないわけにはいかなさそうです。

サイレントヒル

2006-07-12 00:44:18 | 映画
さっき観て来たばかりの映画「サイレントヒル」。日本製のゲームが原作で映画化されたという意味では、「バイオハザード」や「HOUSE OF DEAD]などがありますが、これは映画としてみても大変おもしろくできています。映像がものすごく凝っていて、僕はあいにくゲームをやったことが無いので、非常にこの世界観が新鮮でした。一応ストーリーは、夢遊病に悩まされる娘を持つ母親が、いつも娘が夜に歩き回る際に言う「サイレントヒル」という言葉に、実際のサイレントヒルに向かえば、夢遊病が治るのではないかと思い旅立ちます。その途中で娘は失踪。娘をさがして灰が降り続く街を歩くうちに非常サイレンがなりだして・・・。ゲームをやったことがある方はストーリーを理解しているので、すんなり映画の中に入っていけると思うのですが、僕は前述のとおりやったこことがないので、初めは「え!何これ?どうなってる?」とまさに主人公のお母さんの気持ちで冒頭から入りこみました。だんだんわかってくるとその先はどうなるのか、気になってしかたがない気持ちで観ていました。そしてラスト近くになってすべてが明かされたあとに起こる大事件!CGの技術はものすごい進歩していますが、アナログな特殊メイクで作られた異形のクリーチャーも独特な怖さを出していました。いつもは悪い役のショーンビーンも今回は妻と子を心配するお父さんを熱演しています。Jホラーの雰囲気ももたせつつ、しっかりアメリカ映画としても確立しているこの映画。ゲームをやったことのある人も、そうでない人もよくできた映画ですので、ぜひ観てください。ちなみにこの監督はフランス映画の「ジェボーダンの獣」を撮った人です。「ジェボーダン~」はちょっと期待はずれだった気もしましたが、今回は○です。