Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

インハーシューズ

2006-07-04 14:49:30 | 映画
今日の映画は「インハーシューズ」です。この映画はまじめな姉と、自由な妹との姉妹のお話を軸に、生きる目的や人生の幸せについて考えさせる作品です。こう書くと難しい話のように聞こえますが、映画自体はおもしろくそして、時には切なく、最後は感動する内容です。主演のトニーコレットは「シックスセンス」のお母さん役で有名ですが、ゲイの人たちには「トニーアンドカーラ」という映画の中で、ひょんなことからドラッグクイーンのふりをしなければならない、うれない歌手の役で有名かもしれません。妹役のキャメロンディアスもこの映画ではぴったりの役どころでした。ちなみにもうひとつの主役である「靴」なのですが、私達のように靴を脱ぐ文化の国の人たちとは違った思いがあるようです。トニーコレットが演じるお姉さんが「靴」を集めているのですが、靴は体が太ってもサイズが変わらないし、高価な靴を履いて眺めるだけで気持ちが落ち着くという台詞があります。テレビドラマの「セックスアンドザシティ」のキャリーも高価な靴を集めていました。日本人にとっては、外に出るための必要な道具的な「靴」が、家の中でも靴を履いている国の人たちにとってはまた違う意味があるようです。こういうことがわかるのも映画のよさだと思います。ここでゲイ的な見方をするとこの映画には僕の好みの男の人は出てきません(笑)。しかも最初にお姉さんとベッドを共にした上司が妹の誘惑に負けてやってしまうあたりに、アメリカ人らしさがでているのだと思いました。またまじめなお姉さんがこの上司と寝た朝に「こんなこともう2度とないかもしれない」とデジカメで記念の写真を撮ろうとする場面があるのですが、このシーンはかわいくて好きです。