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先輩が受験サポート 京都・向日、中学生「やりやすい」

2015-10-02 13:06:51 | 護 help
 西ノ岡中(京都府向日市物集女町)出身の大学生らが同中に出向き、受験を控えた3年生に数学を教えている。市学校支援地域本部事業の一環で、放課後を利用してテストや受験対策をサポートしている。ほどよい緊張感が生まれることや、地域のつながりが強まるとして、注目を集めている。

 「西ノ岡放課後塾」は、前校長が同本部のメンバーに打診したことをきっかけに、2013年から始めた。講師の学生は同本部が募集し、今年は30人が登録。事前に同中教員が作成した問題を使って、12月まで各1時間、計15回開く。

 今年初の開催となった9月15日には生徒38人が出席した。2クラスに分かれ、関西大2年の安田えりさん(19)=物集女町=ら9人が講師を務めた。

 同本部のメンバーが問題用紙の配布や点呼を済ませた後、生徒たちは早速問題に取り組んだ。講師からヒントももらいながら、解けた人から答え合わせをする方式で、「もうちょっと考えてみたら」とアドバイスを受けたり、正解した場合でもより簡単な解き方を教わったりしていた。

 授業を受けた湯浅麻衣さん(14)は「緊張したけど、目で合図したら気付いて教えてくれた」、荒木千智さん(14)も「分からないところもすぐに教えてくれるのでやりやすかった」と満足そう。

 初年度から参加している関西大3年の吉岡将貴さん(20)=物集女町=は「分かりやすい説明を心掛けた。後輩が志望校に合格してくれればうれしい」と話していた。

 藤井真次校長(55)は「生徒の進学に寄与してくれていることもありがたいが、母校の学生が生徒と触れ合うことで、地域のつながりが深くなれば」と期待している。

【 2015年10月02日 11時10分 】

福島の幼児「転びやすく」 京都の支援グループ、除染訴え

2015-09-13 18:25:25 | 護 help
 東日本大震災から4年半に合わせて被災地の現状について学ぶ講演会「世界と福島と私たち…」が11日、京都府向日市鶏冠井町のまこと幼稚園で開かれた。福島県私立幼稚園連合会会長の平栗裕治さんが、各園で健康被害を懸念し外遊びを制限している現状を説明した上で「子どもたちの体力は低下している。健やかに育つ遊びを提供するとともに、除染を最優先に進めてほしい」と訴えた。

 向日市の母親らでつくる福島支援グループ「ミンナソラノシタ(ミナソラ)」が企画し、約100人が参加した。

 福島県郡山市で幼稚園長も務める平栗さんは、福島第1原発事故の影響で子どもたちが外遊びをしなくなり、園庭で転びやすくなったことを指摘し、「砂場やブランコを経験したことがなく、どう遊んでいいか分からない園児もいる。自由に遊ばせてあげられないことが本当に悔しい」と唇をかんだ。

 平衡感覚を身に付けさせるために遊びを工夫したり、園庭を地元の子どもに開放するなどの取り組みも紹介。「全県が除染され、子どもたちが健全に育つことができるよう、取り組みを一歩一歩進めたい」と決意を述べた。

 これに先立ち、東日本大震災国際会議委員長を務める岡本知之さんが講演。政府の原発再稼働や「ショック・ドクトリン」と呼ばれる惨事に便乗した急激な市場原理主義の推進は、世界から多くの批判を受けているとし、「政治活動ではなく、生命倫理を背景にした市民活動が必要だ」と持論を述べた。

 最後に、ミナソラのメンバーが活動の経緯や内容を紹介。活動への思いを涙を流しながら語る福島県出身のメンバーもいた。林リエ代表は「原発イエスか、ノーの会ではない。(活動を通じて)一人一人が社会に目を向け、自分で考える一助になれば」と話した。

【 2015年09月12日 09時26分 】

階段に健康づくりメッセージ 京都・長岡京市役所など

2015-09-13 18:22:53 | 護 help
 京都府長岡京市は、市役所本庁舎(開田1丁目)と市立保健センター(今里)の階段を活用し、市民に健康づくりを呼び掛ける取り組みを始めた。9月の食生活改善普及運動・健康増進普及月間に合わせた初めての試みで、運動と食事に関するポスターを掲示して健康推進を訴えている。

 ポスター2種類を本庁舎南棟と北棟東側、保健センターのいずれも1階と2階を結ぶ階段に貼った。「あと10分(約1000歩)歩きましょう」「野菜不足はあと…トマト半分、きゅうりなら1本分」というメッセージに、ウオーキングや野菜の絵を添えた。

 市は血管イキイキ講座など各種の健康関連事業を行ってきたが、普段から健康意識が高い市民の参加が多い傾向にあった。そのため健康意識の高さにかかわらず、自分の健康状態を気にかけてもらえるようにと、使用頻度が高い市役所などの階段を使った情報発信の方法を取り入れた。

 掲示は30日まで。市健康推進課は「市民が自分の健康状態を意識する動機づけになれば」としている。

【 2015年09月11日 11時41分 】

認知症、ネットで“診断” 京都・向日市がサービス開始

2015-09-04 17:31:17 | 護 help
 京都府向日市は、認知症の有無をインターネット上でチェックできるサービスを始めた。本人向けと家族・介護者向けの2種類で、市は「医学的診断ではないが、心配な人は早めに相談してほしい」としている。

 市ホームページ(HP)上で、民間会社の「認知症ケアサイト」とリンクできるようにした。

 本人向けの質問は「知っている人の名前が思い出せない」「理由もないのに気がふさぐ」など10項目で、「ほとんどない」「時々ある」「頻繁にある」のいずれかで回答する。結果は「正常」「要注意」「要診断」で表され、認知症予防の10カ条も閲覧できる。

 家族・介護者向けには「同じことを何度も言う・問う・する」「慣れた道でも迷うことがある」など20の質問を用意した。

 市高齢介護課と3地域包括支援センターの連絡先も掲載している。同様のサービスは長岡京市でも実施している。

【 2015年09月03日 11時15分 】

中学生の悩み受け止めて 京都・長岡京で補導委員と交流

2015-08-24 13:37:26 | 護 help
 中学生と大人が自由なテーマで話し、交流を深めるイベントが23日、京都府長岡京市天神4丁目の長岡中で開かれた。同中吹奏楽部の生徒たち約60人と市少年補導委員ら約40人が参加し、将来の夢や人間関係の悩みなどを語り合った。

 市少年補導委員会が非行防止や地域のつながりの強化を目的に、向日町署などと協力して催した。

 冒頭、同委員会の波多野恭子会長が「大人が子どもから学ぶことは多い。普段思っていることをたくさん話して」と生徒たちに呼び掛けた。参加者はグループごとに輪になって席を並べた。

 生徒たちからは「やりたいことが見つからず、将来が不安」「きょうだい関係が時々煩わしい」といった悩みが出た。大人たちは「多感な今こそ没頭できるものを探すチャンス。いろんなことに挑戦してみて」「きょうだいは将来自分にとって一番身近な相談相手になるから大事にして」などとアドバイスした。

 最初は緊張した様子だった生徒たちも徐々に打ち解け、自分の思いをしっかりと大人たちに伝えていた。

【 2015年08月24日 10時17分 】

高齢者、障害者宅を点検 京都・向日で防災福祉パト

2015-08-06 15:08:07 | 護 help
 京都府向日市内の高齢者や障害者のみの世帯を対象にした「防災・福祉合同パトロール」が5日、行われた。福祉関係者や消防署員らが6世帯を訪問、電気やガスを点検したり、生活の困り事などについて話を聞いた。

 パトロールは市社会福祉協議会が主催し、向日消防署や府電気工事工業組合、民生児童委員などの協力を得て毎年実施している。

 同市上植野町の1人暮らしの女性宅では、ガス漏れをチェックしたり、故障していた電気のスイッチを修理したりした。

 女性の喫煙習慣に気付き、「火事は回りにも迷惑になるので、寝たばこに気をつけて」と声を掛けた。「冷蔵庫の扉がうまく閉まらない」などといった女性からの相談も受けていた。

【 2015年08月06日 11時22分 】

福島の現状伝えたい 京都・向日の母親団体「ミナソラ」

2015-07-31 09:16:01 | 護 help
 京都府向日市の母親らでつくる福島支援グループ「ミンナソラノシタ(ミナソラ)」のメンバーがこのほど、福島県郡山市を訪れた。同市の幼稚園に贈った室内砂場で遊ぶ子どもの姿を見て活動の成果に喜ぶ一方、現地の母親や幼稚園の先生の話を聞いて胸の内を知る中で、継続的な支援と福島の「いま」を伝えることの大切さを感じたという。

■砂場寄贈した郡山へ訪問

 ミナソラは、向日市鶏冠井町のまこと幼稚園に通う園児の保護者を中心に活動を続けている。原発事故による放射能汚染の恐れから外遊びを十分にできない子どものため、オリジナル製品を販売。収益や寄付金で室内砂場用のホワイトサンドを購入し、郡山市私立幼稚園協会に贈った。

 同市を訪れたのはミナソラ代表の林リエさん(37)、同市出身の上田名菜子さん(29)、茨城県出身の森岡恵美さん(38)。5月末にあった「こどもがまんなかフェスティバル」に参加した。

 室内砂場はフェスティバル会場の一角に設けられた。子どもたちは大はしゃぎしながら砂で団子や山を作ったり、スコップで砂をすくったりして遊んだ。最初に砂場に来たのは自宅で外遊び時間を制限している親子で、「本当に楽しみにしていた」と語ったという。ただ、原発事故の発生以来、被災地では砂遊びが制限されてきたためか、砂場での遊び方を知らず、幼稚園の先生に教わりながら遊ぶ子どもの姿も見られたという。

 一方、母親や幼稚園の先生からは「3日間のうち外遊びは30分」「洗濯物は毎日室内干し」「放射能が不安だが、子どもは外遊びをしたがる」「幼稚園では週1回、外遊びの合計時間をメールで通知している」といった声が寄せられた。

 そういった深刻な声を聞き、林さん、上田さん、森岡さんは「子どもの健康や未来に対してお母さんたちが抱いている不安を端々に感じた」といい、「京都では原発事故は遠い所の出来事と思われているが、福井にも原発があり、被災地の状況を知れば知るほど人ごとではない。福島に住んでいる人たちの現状を伝えないと何も変わらない」と話す。

 また、現地の母親からは「保養」の必要性を訴える声もあったといい、ミナソラは、まこと幼稚園と向日町教会が昨年創設し、福島の園児や保護者を数週間受け入れる「幼稚園留学」のサポートも続けていく。林さん、上田さん、森岡さんは「子どもを持つ同じ立場で、我が子を守りたいというお母さんたちの気持ちが分かるからこそ寄り添っていきたい。保養する親子を受け入れる取り組みが各地で広がれば」と願う。

【 2015年07月28日 11時54分 】

ボランティアで障害児の散髪、30年で幕 京都の美容室

2015-06-18 14:30:57 | 護 help
 京都府長岡京市井ノ内の府立向日が丘支援学校で京都市の美容室が30年以上にわたって続けてきた「散髪ボランティア」が終了することになり、最後の散髪会がこのほど開かれた。同校の寄宿舎で生活する子どもたちが美容師に髪をきれいにカットしてもらい、「ありがとう会」も開いて長年の取り組みに感謝した。

 散髪ボランティアを行ってきたのは上京区のレーコ美容室。地域貢献とスタッフの育成を目的に、1980年代の初めから同校に出向き、身体障害や知的障害の子どもたちの髪を切ってきた。

 障害児の散髪は、車いすが店舗に入りにくかったり、見知らぬ人に触られるのを嫌がったりするため、保護者が行うことも多い。

 同美容室の取り組みによって、子どもたちは知らない人とコミュニケーションする体験を積めたといい、地域の理髪店や美容室に通えるようになった子どもが増えたことから、散髪ボランティアを終えることにした。

 最後となった15日の散髪会では、寄宿舎の小学部~高等部の子ども6人が髪を切った。夏らしく短めのさわやかな髪型にしてもらったり、カット後に三つ編みにしてもらったりし、職員から「かっこいい」「かわいい」と声を掛けられると、少し照れくさそうに笑顔を浮かべた。

 散髪後のありがとう会では、生徒の代表が「お世話になり、ありがとうございました。なくなってしまうのは残念です」とお礼を述べ、同美容室ゼネラルマネージャーの松岡巨樹さん(38)らに花束と記念品を手渡した。

 松岡さんは「僕たちも勉強させてもらった。今日で最後になったが、また何かの機会にお手伝いしたい」と話していた。

【 2015年06月18日 10時58分 】

地域の独居高齢者に手紙で元気届ける 京都西山高生260人

2015-06-07 19:16:28 | 護 help
 京都府向日市内の一人暮らしのお年寄りを励まそうと、京都西山高(同市寺戸町)の生徒約260人が手紙を書いている。民生委員を通じて一人一人に手渡す予定で、生徒は「喜んでもらえたらうれしい」と話している。

 地域貢献を模索していた同高が初めて企画した。2、3年生の計8クラスで、生徒たちが認知症サポーターからお年寄りに関する話を聞いたり、70歳以上の独居高齢者にあてた手紙を書いている。

 3年5組の生徒たちは、教諭から封筒と便箋2枚を受け取り、「1行ずつ空けて大きな字で書いて」「(アイドルグループの)嵐のことは詳しく知らないと思うので、『はやりの歌手』など分かりやすい言葉を付け足して」などと説明を受けた。

 生徒たちは「はまっている、という言葉は分かるかな」「絵を描いてみよう」などと会話を交わしながら、一生懸命に思いをペンに託していた。

 手紙の中で自身の趣味や相手の体調を気遣う言葉を書いたという香山果穂さん(17)は「一人暮らしのお年寄りと話したことはないけど、さみしいと思う。少しでも元気づけられれば」と話していた。

 手紙は30日に市福祉会館で民生委員に託し、各戸訪問時に手渡す予定。

【 2015年06月06日 11時27分 】

京都・向日市長、民間保育所誘致を表明 市北部に120人規模

2015-06-07 19:08:43 | 護 help
 京都府向日市の安田守市長は3日、市北部の新市街地周辺に定員120人規模の民間保育所を誘致する方針を明らかにした。市北部の住宅開発で保育ニーズが高まっており、受け皿の確保に努める。

 この日始まった6月定例市議会一般質問で、冨安輝雄市議(公明党)の質問に答えた。

 安田市長は、2019年度には保育を必要とする子どもが約1160人に達するとした上で、「現状では対応が難しい。120人定員の保育所開設について具体的な相談を受けており、早期の開設に向けて取り組みたい」と話した。民間保育所の誘致については、4月の市長選で公約に掲げていた。

 また、来年度から市内のすべての小中学校で一斉にトイレ改修を進める方針も表明。「国補助金の確保に努め、清潔で明るいトイレ空間づくりを進めたい」と述べた。飛鳥井佳子市議(市民クラブ)と天野俊宏市議(新政クラブ)への答弁。

【 2015年06月04日 11時38分 】

子育てママの出会いの場に…京都の支援スペース、開設1年

2015-06-01 17:39:41 | 護 help
 乳幼児のいる親の交流や相談などに応じる子育て支援スペース「つどいのひろば ねこばす」(京都府向日市寺戸町)が、開設1年を迎えた。小さな民家を借りてNPO法人が行う子育て支援事業は、誰でも無料で気軽に利用できることが魅力で、延べ755人が訪れた(3月末時点)。市北部地域を中心に増えつつある新住民の憩いの場所にもなっている。

 「ひどい時は1時間おきに目覚める。夜泣きはどうしたら収まるのかな」「特効薬はないよ。思い詰めないで」。女性の問いかけに、NPO法人「子育て支援ねこばす」のメンバーは笑顔で答えた。

 向日市内の女性が集まって2001年に発足したねこばすは、子どもの一時預かりや家事手伝いなどを有償で請け負ったり、学習会やリフレッシュ講座などさまざまな活動に取り組んできた。

 昨年5月にNPO法人の資格を取得し、「つどいのひろば ねこばす」を開設。おもちゃがあるだけの簡素な部屋だが、元幼稚園教諭や子育て支援士ら女性15人が交代で、子育てに悩む親の相談や子どもの遊び相手などを務める。

 土地勘のない新住民にとっては、若い子育てママの出会いの場にもなる。長女の夏凪ちゃん(8カ月)と訪れた富山千明さん(29)=物集女町=もその1人。昨年5月に引っ越して来たばかりで、「最初は不安だったが、スタッフやママ友達が親切にしてくれて、子育てのヒントももらえる」と笑顔を見せる。

 4月からは開設日を週3回から5回に増やし、今月から臨床発達心理士による相談会をスタートさせるなど、ますますサービスを充実させている。理事長の高山紀公子さん(58)は「少人数だからこそ、居やすい雰囲気もつくれる。これからも一人一人に丁寧な対応を心掛けたい」と話している。

 問い合わせはねこばすTEL075(203)7738へ。

【 2015年05月29日 09時40分 】

認知症、地域で見守ろう 京都・長岡京で「迷い人」訓練

2015-05-26 10:12:33 | 護 help
 京都府長岡京市奥海印寺の谷田地区の住民が16日、認知症で行方不明になった人が出たことを想定した「迷い人捜索体験」訓練を実施した。住民主体の捜索訓練は市内で初めてで、約50人が徘徊役の3人を探し歩いた。発見時の声かけ訓練も行い、参加者は動き回る行方不明者を捜し出す難しさとともに、捜索には住民相互や行政などとの協力・連携が大切なことを実感したようだ。

 谷田ふれあいまちづくりの会、谷田たちばな会(老人会)、谷田自治会が市と連携して企画した。近くの在宅介護支援センター竹の里ホームや済生会京都府病院、市東・南地域包括支援センター、市社会福祉協議会の関係者、調子と友岡、馬場の住民も参画した。

 捜索体験は30代と70代の男性3人が行方不明になったとの想定。参加者は、行方不明者情報を伝える「迷い人情報メール」を受け取り、体型や髪型、服装などを手がかりに、7班に分かれ自治会館を出発。同地区だけでなく奥海印寺の北開や走田、明神前、新林の各地区、長法寺、今里、光風台といった近隣地域にも足を伸ばし、住宅街、竹林、農道などで徘徊役を探した。

 捜索区域内には顔写真を載せた「情報シート」を5カ所に掲示。参加者はシートをじっくりと見て容姿の特徴をつかみ、スマートフォンや携帯電話で写真を撮って捜索の参考にした。また、阪神電気鉄道とNTTドコモの小型GPS機器「ミマモルメ」を活用し、タブレット端末で徘徊役の位置を調べた。

 約1時間半の捜索で3人全員を見つけた班もあれば、発見に苦戦した班もあった。徘徊役と思われる人が近くにいても、眼鏡や帽子の有無、ちょっとした服装の違いなどで行方不明者と決めきれないケースも見られた。

 捜索体験に続いて声かけ訓練を実施した。参加者は相手を怖がらせないよう、穏やかな表情と優しい口調で徘徊役と接し、「どちらに行かれるの」「おいくつですか」「一緒に行きましょうか」などと声を掛けた。

 訓練後、参加者は感想や意見を出し合った。市老人クラブ連合会の副会長も務める谷田ふれあいまちづくりの会の山本淳会長(76)は「良い体験になった。これで満足することなく、次の段階に進めていきたい。このような取り組みを他の老人クラブなどでもやってもらえれば」と話していた。

【 2015年05月22日 09時39分 】

いい香りのショウブ湯で、ゆったりして 京都・長岡京

2015-05-15 09:43:25 | 護 help
 端午の節句に合わせて無病息災を願うショウブ湯のサービスが、京都府長岡京市東神足2丁目の地域福祉センター「きりしま苑」で始まった。利用者は爽やかなショウブの葉の香りを楽しみながら、体の疲れを癒やしている。

 高齢者に季節感を味わってもらおうと、同センターが1992年の開所から毎年行っている。今年の期間内には徳島産のショウブの葉約60キロを使う。

 11日には施設利用者27人と一般利用者約100人が訪れた。ショウブが浮かんだ湯船に漬かると「いい香りがする」とほっとした表情を見せていた。

 中谷大介事業長は「利用者の喜ぶ姿が見られるので、今後も続けていきたい」と話した。12月にはユズ湯も行う予定。

 一般利用は60歳以上の長岡京市民が対象で、午前9時半~10時半と、正午~午後3時半の2部制。15日まで。無料。

【 2015年05月12日 10時28分 】

京都・長岡京に小規模保育園 ベテラン保育士や看護師採用

2015-04-07 10:45:37 | 護 help
 京都府長岡京市竹の台の保育施設「CherrysHug(チェリーズ・ハグ)」が、4月から始まった国の「子ども・子育て支援新制度」によって、市の認可を受けた「小規模保育園」として4日開園した。経験年数15年以上のベテラン保育士2人と、看護師を新規に採用し、少人数によるきめ細かい保育を目指す。

 小規模保育園は待機児童問題の解消を目指し、空き家やマンションの一室などを利用して、3歳未満の6人以上19人以下の子どもを預かる施設。チェリーズ・ハグは、これまで市の認可外保育施設だったが、新制度により、「ひまわり共同保育園(同市一文橋2丁目)」と「家庭的保育園ピキニーハウス(同)」とともに市認可の小規模保育施設になった。

 チェリーズ・ハグは15人のスタッフがおり、看護師が常駐していることが特徴という。園内では、保育士と看護師が互いの専門知識を共有しながら子どもたちの保育に当たる。本年度から働く看護師の近江祐子さん(35)は、「感染症の予防など、看護知識を生かして子どもたちの健康を守っていきたい」と意気込んだ。

 開園式もあり、0~1歳児7人が親に抱きかかえられて登園した。記念撮影をした後、0歳児と1歳児のクラスに分かれて、スタッフから施設の利用法の説明を受けた。

 西村日登美園長は、「希望者全員が入園できてよかった。保護者や子どもたちが幸せな時間を過ごせるよう頑張りたい」と話した。

【 2015年04月05日 10時15分 】

福島の子に砂贈る 京都・向日の母親団体

2015-03-12 10:03:10 | 護 help
 京都府向日市の母親らでつくる福島支援グループ「ミンナソラノシタ(ミナソラ)」が、福島県の子どもに砂遊びを安心して楽しんでもらおうと、郡山市の幼稚園にホワイトサンドを贈った。オリジナル製品を販売した収益や寄付金で購入し、寄贈した砂は現地の幼稚園が設ける室内砂場で活用される。東日本大震災からきょうで4年。メンバーは「全国の人の思いがこもった砂を届けることができた。今後はメンタル面の支援もしていきたい」と話す。

 ミナソラは、向日市鶏冠井町のまこと幼稚園に通う園児の保護者を中心に一昨年夏に発足した。被災地では原発事故による放射能汚染の恐れから外遊び時間が制限されていることを知り、幼稚園に室内砂場を贈るために活動を進めてきた。

 イラストレーターの黒田征太郎さん、かばんメーカーの一澤信三郎帆布(京都市東山区)、障害者作業所のリンデン(北区)が協力し、独自の手提げかばんとトートバッグ、ショルダーバッグを製作。昨年2月に新風館(中京区)で開いた製品発表会を手始めに、各種イベントやインターネットを通じて販売した。活動に賛同した北海道や鹿児島、岡山などの人からの注文もあったという。また、砂場基金を設けて寄付も募ってきた。

 昨年12月末までにオリジナル製品と基金を合わせて約52万3800円が集まり、まこと幼稚園で使っているのと同じオーストラリア産のホワイトサンド8トンを購入した。ミナソラ代表の林リエさんらメンバー5人が今月3~5日に郡山市を訪れ、同市私立幼稚園協会の平栗裕治会長に目録を手渡した。

 ホワイトサンドは5月末、同協会主催のイベントで子どもや保護者、地域住民に披露され、その後は同協会に加盟する幼稚園が室内に設置する砂場で使われるという。

 ミナソラは活動と支援を続けるため、従来の製品に加え、4月にオリジナルTシャツ、5月に新しいタイプのかばんも発売する予定。幼稚園や保育園などの指定かばんに採用してもらえるよう呼び掛けていく。

 林さんは「砂場が実現しなかったらどうしようと不安になったこともあったけど、砂を贈ることができてホッとした。今後は子どもや保護者、幼稚園の先生らのメンタルサポートに力を入れたい」と話している。

【 2015年03月11日 11時36分 】