マルガリータのつぶやき

フォトジェニックな「趣味の記録」:マルガリータの庭、国内海外の旅、グルメ、美術・音楽・映画、自分勝手流読書、etc

青木繁「海の幸」記念館(小谷家住宅)~松本清張『青木繁と坂本繁二郎』

2018-01-24 11:37:00 | 絵画、展覧会、記念館
先日の日曜日、南房総の突端の野島埼灯台から少し戻って不老山薬師温泉で遊んだ帰りがけ、
青木繁「海の幸」記念館 小谷家住宅のポスターを見た。
青木繁が『海の幸』を描いた築130年の住宅が、保存修復を経て公開されているという。
 不老山薬師温泉から海へ下ってすぐ、≪布良(めら)≫まで、
<布良の海と布良埼神社の鳥居>




庭先で小谷家のひ孫という女性スタッフに出合い、詳しい解説付きで展示品を見てまわった。


ブリジストン美術館で観たのはもう十年以上前だが、
あらためて青木繁の絶頂期、最高傑作の製作秘話ともいうべき話には興味深々、
 『わだつみのいろこの宮』の構想もこの地で生まれ、自信満々の出展だったとか、
 

マグロはえ縄漁発祥の漁村で神話の里≪布良(めら)≫、
1904年、青木繁は、≪布良(めら)≫の小谷家に40日間滞在して『海の幸』を描いた。
パンフには、布良埼神社の祭礼で神輿が夕陽の海に入っていく神事に感動し、構想したとある。

同行の4名


ひ孫スタッフの話に興を得て、松本清張『青木繁と坂本繁二郎』を読んだ。
清張の鋭い論調はよく納得できる反面、ロマンもなにもない。
 天才の裏面があばかれて、清張の毒気に充てられた気分だ。
P.55
~パリ・フォーヴィズムが出現した1905年より1年前に描かれた『海の幸』
~パリ・フォーヴィズムと青木の画とはもちろん同質ではない。 
~印象派に反逆する描法とその動機において期せずして一致している点を云いたい


≪MEMO≫
パンフより









最新の画像もっと見る

コメントを投稿