たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

啄木歌碑めぐり(2)

2017年11月27日 | 啄木歌碑

(2)宝徳寺の歌碑(盛岡市渋民)         昭和36年4月建立(『悲しき玩具』より)    啄木1歳

 

 

                ふるさとの寺の畔の          啄木

ひばの木の

 いただきに来て啼きし閑古鳥

 

明治20年3月、父の転任に伴い、家族は常光寺から渋民村の宝徳寺に移りました。啄木は明治37年、詩集刊行のため上京する18歳までを宝徳寺で暮らしており、啄木にとっての家はこの寺だといえるでしょう。この歌碑は啄木50回忌にあたり建立されました。宝徳寺の裏庭には池があり、白蘋の池と呼ばれており、啄木が中学時代に用いた「白蘋」のペンネームは、この池の名前に由来しています。