温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

ホテルローヤル読了

2016-01-31 21:56:04 | 
すこし前直木賞で話題になった桜木紫乃のホテルローヤル数日前に読了。
新官能派というんですね。なるほど、ラブホテルがベースだからね。
そんな予備知識無しに、王様のブランチかなんかで話題となった時に図書館に予約を入れ、数カ月後にゲットして読んだというわけ。
読んで見ると、私の印象は純文学ですね。
まず、現在から過去にさかのぼるというのがユニーク。こんな小説読んだことない。女性ならではの支店も多い感じがした。でも、本当のところは私は女性でないのでわからない。凄いというわけではないけど、面白かった。なんせ、TVがついていても気にならずに数日で読んでしまった。面白くない本はTVつけて読んでるとTVにつられるからね。

ホテルローヤル | 桜木 紫乃 | 本 | Amazon.co.jp
内容紹介
ホテルだけが知っている、やわらかな孤独
湿原を背に建つ北国のラブホテル。訪れる客、経営者の家族、従業員はそれぞれに問題を抱えていた。閉塞感のある日常の中、男と女が心をも裸に互いを求める一瞬。そのかけがえなさを瑞々しく描く。
内容(「BOOK」データベースより)
恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を抱え…。

下を読むと、この小説の内容は現実だったんだ。だから、ほっておくとドロドロした官能小説になってしまいそうな内容がクールに綴られているんだね。きっと。
桜木紫乃 - Wikipedia
作風
作品のほとんどは北海道、特に釧路市近辺を舞台としている。「新官能派」のキャッチコピーでデビューした性愛文学の代表的作家であるが、人間の本能的な行為としての悲哀という描き方であり、過激さは低い。実家は理容室であったが、15歳のときに父親が釧路町に「ホテルローヤル」というラブホテルを開業し、部屋の掃除などで家業を手伝っていたという経験が性愛への冷めた視点を形成したという[7]。代表作『ホテルローヤル』をはじめ、いくつかの作品に同名のラブホテルが登場する。

インタヴューなど。
青春と読書
――このホテルの名前は、ご実家でお父様が経営していたホテルと同じ名前だそうですね。
 ええ。それまでわが家は床屋をやっていたのですが、わたしが中学三年生のとき、「ギフト」の看板屋の大吉と同じように父が突然ラブホテルをやるといい出したんです。それで、家族全員で「行くぞ」という感じで(笑)。

直木賞作家 桜木紫乃さん 男女の人間模様を描く - NHK 特集まるごと
大越
「書いたのは、北海道に住む桜木紫乃(さくらぎ・しの)さん。
さびれたラブホテルに交錯する、男女の人間模様が描かれています。
舞台設定から想像すると、むしろ意外な読後感を私は持ちました。
その桜木さんに話を聞きました。」