温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

わかっているつもりが一番危ない。~プロフェッショナル~車雑誌にも言えることがいっぱい

2016-01-19 17:49:46 | その他
昨日久しぶりにプロフェッショナルを見た。色々印象的なキーワードがあった。
リアルの半歩先をみせる
分かったつもりが、一番危ない
私が答えじゃない だから新しい
この中で、最後の「私が答えじゃない だから新しい」は先日の「私が正しいと思うのが一番悪い」とブログで書いたけど、まさにそれ。「悪い」じゃなくて「新しい」になっているけど。まあ、自分が正しいと考えることは、価値の低いことあるいは迷惑なことだということには変わりない。
今日のワイドショー~自分が正しいと思うこと=正義が一番良くない~ - 温故知新~温新知故?
今日のワイドショーの武田鉄矢の発言なかなか良かった。
イスラム過激派も、江角マキコも、自分が正しいと思うことすなわち自分は正義を行っていると思うことは誤り方が悪かったり色々な問題を起こす。だから、それが一番よくないという話だった。

今尾朝子(2016年1月18日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

リアルの半歩先をみせる
出版不況の中、付録もつけずに売り上げを伸ばし、全女性ファッション誌ナンバー1にのし上がった雑誌「VERY」。この成功の立役者が編集長の今尾だ。企画の採択から原稿、写真選びに至るまですべての行程に関わり判断を下す。中でも腕の見せ所は、雑誌の目玉となる特集とタイトル。その善し悪しが雑誌の売れ行きを左右するという。
たとえば昨年一番のヒットとなったのは『スーパーマーケットで浮かない秋のオシャレ』という特集。ファッション誌で王道のよそいきの洋服ではなく、あえて“スーパーマーケット”という主婦にとって身近な場所でのオシャレに着目。すぐに真似できるファッションから少し背伸びした憧れの姿までを提案し、読者から大反響を得た。

読者である主婦にとって、リアルで役に立つ情報を紹介するだけでなく、その半歩先の“憧れ”をスパイスとして盛り込むことで、主婦の毎日を応援するというのが今尾の基本姿勢だ。


分かったつもりが、一番危ない
「分かっているつもりになることが一番危ないっていうか。読者の方は、毎日いろんな事に刺激を受けて進化されているので、(雑誌を)作っている人達が決めつけるのが一番危険。情報が更新されていないと自分からだすプランも必然的におもしろくない。」


私が答えじゃない だから新しい
「編集長とはいえ、私の考え一つで作ったら何もおもしろくないと思っていて。それぞれの編集者がしっかりとおもしろいと思うものを捕まえて、これが私の意見であるって言ってもらわないと判断できないし。その情熱がないと、伝えたい気持ちがあふれていなかったら役に立たないと思うので。私の考えや意見のすべてが雑誌ではないということがすごい大事なことだと思っているんです」

これらを見て感じたのは、全く反対となるのはクルマ雑誌。実は私は15年17万km乗っているクルマをそろそろ買い替えなくてはいけないので、車選びをしている最中。そんなわけで必要に迫られて久しぶりに図書館などでCG(カーグラフィック)を見た。これが実に面白く無い。実はバイヤーズガイドにしようと思ったのだけど、調べたいことが書いてない、見つけにくい。必要ないコーナーの踏ん張りがどうとか、タイヤがどうとかのマニアックな情報だらけ。いままでもCGはそういう雑誌で、この雑誌だけそんな我儘が許される雑誌だったけど、ひどいね。完全に分布の頂点の小さな読者だけが対象になってしまっている。一時オートバイが商品開発までレーサーレプリカにむかって、あげくのはてに市場が極端に縮小してしまったけど、その後を追いかけている。まさかこれほどまでとは思っていなかった。詳しいデータは知らないけど。自動車雑誌の読者は減るわけだ。
自分が正しいという、わからないやつはこの雑誌を読む資格はないというばかりの上から目線のオンパレード。そうDAIGOじゃあるまいし、横文字、省略語のオンパレード。笑えてくる。

このプロフェッショナルの今尾さんのように、普通のユーザー目線の読者インタヴュー、特別な車でない普通の車のオーナーインタヴューやってる?番組では主婦にリアルに徹底的にこだわるなどの言葉が紹介されていたけど、クルマの普通のユーザーに徹底的にこだわる。普通のクルマに対するユーザーの工夫とか、不満とかにこだわった取材をしてリアルの半歩先を見せるようなクルマ雑誌は結構面白いかも。さらに番組の中でも言っていたけど、仮定のユーザー像なんて見せられてもおもしろくない、実際のユーザーを徹底的に取材することが必要でしょう。
そんな雑誌とともに車好きを再開できたら嬉しいな。
その他の記事。
働き方を変えてみた 「VERY」編集長・今尾朝子さん:朝日新聞デジタル
24時間型やめた
 VERY編集長に抜擢されたのは2007年。「かわいい」よりも「かっこいい」お母さん路線が、女性の心をとらえた。こだわるのは、リアルで手が届きそうな「半歩先」の提案。就任以降、部数を伸ばし、現在約32万部。30代向け女性ファッション誌でトップを走り続ける。