梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

年末までの舞台

2009年09月14日 | 芝居
歌舞伎座さよなら公演《九月大歌舞伎》、本日<中日>です。
けっこう長いこと劇場内にいるわりには、日々の流れが速く感じられます。

さてさて、歌舞伎座11月興行の詳細も発表になりましたので、梅玉一門の年内のスケジュールをご案内させて頂きます。


10月 国立劇場『京乱噂鉤爪 ~人間豹の最期~』

昨年大好評だった『乱歩歌舞伎』第2弾です。前回大凧に乗って大空に消えた人間豹、恩田乱学が、今度は京都に出現です!
師匠は悪の陰陽師、<鏑木幻斎>をなさいます。相当な悪人だそうですが(台本がまだ届いてないので詳しくは知りませんケド)、
どんなことになるのでしょう? 梅丸も出演が決まりました。

11月 歌舞伎座『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』

<さよなら公演>もラストスパート、いよいよ大作の上演です。この度の十一段目は「引揚げ」もつきます。
師匠は、大序・三段目<桃井若狭之助>、五段目<斧定九郎>、十一段目<服部逸郎>の3役。まさに朝から晩まで、です!


12月 京都南座 『當る寅年 吉例顔見世興行』

南座の顔見世に出演させて頂きますのは、もう何回目になるのでしょう? 師匠にとりましては、今年最初で最後の地方公演です。(もちろん私にとっても…)
昼の部の序幕に、岡本綺堂の『佐々木高綱』で<佐々木高綱>、夜の部には音羽屋(菊五郎)さんの『土蜘』で、“独り武者”<平井保昌>をお勤めになります。

              ◯

こう書いてしまうと、もう1年が終わってしまったような気がする…。
先が見えてしまう、ということは、良いようでもあり、寂しくもあり…。
とにかく残り3ヶ月も、元気に乗り切りたいものです!