梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

寝覚月稽古場便り・5

2009年09月01日 | 芝居
午前11時より、『竜馬がゆく』2回目の<初日通り舞台稽古>。
ノンストップの<通し稽古>でした。
「ええじゃないか」の群衆は、段取りはだいぶよくなりましたが、はてさて熱狂、喧騒の具合は?
稽古後に、「もっと<暴力的>に騒いでください」とのダメ出しを頂きました。「ええじゃないか」は、庶民による、富裕層へのデモでもあり、暴動とはゆかないまでも、ためこんだ鬱屈をぶっつけるような、激しさが必要なのですね。私は三味線を弾いているので、どこまで暴れられるかはわかりませんが、許される範囲内で色々と試してみたく思います。

夕方『鈴ケ森』の<初日通り舞台稽古>。
はじめて携わる演目ですので、黒衣を勤めるにしましても『河内山』のようにはまいりません。どこかドキドキいたしますね。
おかげさまで大過なく勤まりました。あとは、少しでもきれいに仕事をすることを心がけます。

さあ、いよいよ明日から<九月大歌舞伎>のはじまりです!
どうぞ大勢お出まし下さすよう!