梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

後輩が頑張ってます

2008年03月08日 | 芝居
国立劇場3月歌舞伎公演、午後7時からの部を拝見してまいりました。

『歌舞伎へのいざない』と『芦屋道満大内鑑~葛の葉子別れ~』の2本だて。休憩を含めても2時間でおさまるコンパクトな構成です。
東京では初となる京屋(芝雀)さん主演の『葛の葉』は申すまでもなく、『歌舞伎へのいざない』がなかなか凝った作りで面白かったです。解説役の紀伊国屋(宗之助)さんが、かぶきの祖、出雲の阿国と一緒に歌舞伎の魅力を伝えるという内容なんですが、この阿国サンのはじけっぷりがスゴいのですよ…。様々なクスグリを交えつつ、舞台機構、音楽、女形のことなどを説明してくれます。

ごくごく少人数の座組で、ただでさえ広い楽屋が余計広々としておりましたが、出演者の皆さんは和気藹々とした雰囲気。そんなアットホームな空気は舞台からも伝わってまいりました。
11日まで国立劇場で公演。それからなんと! 沖縄(本島&石垣島)に会場を移します。
後輩の化粧前に、沖縄のガイドブックが積んでありました。ああ、うらやましい!