梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

立廻りふたつ

2008年03月06日 | 芝居
昼の部『女伊達』、夜の部『鈴ヶ森』、いずれも立廻りが面白い演目です。
『女伊達』では、音羽屋(菊五郎)さんが演じる、女伊達木崎のお秀に、総勢17名の<若い者>が、『鈴ヶ森』では成駒屋(芝翫)さん演じる白井権八に20余名の<雲助>がからみます。

かたや舞踊、かたや芝居ですので、立廻りの雰囲気は全然違いますけれど、菊五郎劇団の皆さんを中心に、名題下俳優によるイキの良い<若い者>が様々な得物でカッコ良くみせるのが『女伊達』なら、名題俳優さんが年季の入った芸、その人ならではの味で面白くみせるのが『鈴ヶ森』と申せましょうか。

是非御覧下さいませ!