劇場の行き帰りに、小泉武夫さんの『地球怪食紀行』(光文社文庫)を読んでいるのですが、いやはや、食欲をそそられずにはいられない<魅惑の書>でございます。
東京農大出身、日本の醸造学のエキスパートにして希代の健啖家、鋼の胃袋の持ち主が、世界中で味わった<旨いもの>の思い出を綴ったエッセイ。氏独特のテンポよい講談調文体が、厭が応にも読む者の食欲を刺激する名著と、私、自身を持ってお勧めする一冊ですが、酒に関する記述が多いのも、自他ともに認める酒飲みとしては見逃せないところでございます。
実は私、9月の巡業で体重が4キロも増えてしまいまして、これは大変! というくらいのポッコリお腹、ただ今食事制限と運動の日々なのですが、そんな状態でこの本を読んでしまいますと、俄然胃袋が活発になり、「もっと食べたい、もっと美味しいものを!」と騒ぎだすのを必死でなだめているのですが、読む人の欲望をかきたてる文章なんて、なかなか書けるものではございませんよね…。
鰻に羊、馬、鮪、干物に缶詰、鮓麺薫製。お供するのは選りすぐりのワイン、焼酎、地酒。
氏の豪快な体験記を、すぐさま真似してみたくなってしまいますが、いかんせん私は酒に呑まてしまう方でして…。
只今も、手作りナメロウを相手に<奥の松>をやっつけております…。
東京農大出身、日本の醸造学のエキスパートにして希代の健啖家、鋼の胃袋の持ち主が、世界中で味わった<旨いもの>の思い出を綴ったエッセイ。氏独特のテンポよい講談調文体が、厭が応にも読む者の食欲を刺激する名著と、私、自身を持ってお勧めする一冊ですが、酒に関する記述が多いのも、自他ともに認める酒飲みとしては見逃せないところでございます。
実は私、9月の巡業で体重が4キロも増えてしまいまして、これは大変! というくらいのポッコリお腹、ただ今食事制限と運動の日々なのですが、そんな状態でこの本を読んでしまいますと、俄然胃袋が活発になり、「もっと食べたい、もっと美味しいものを!」と騒ぎだすのを必死でなだめているのですが、読む人の欲望をかきたてる文章なんて、なかなか書けるものではございませんよね…。
鰻に羊、馬、鮪、干物に缶詰、鮓麺薫製。お供するのは選りすぐりのワイン、焼酎、地酒。
氏の豪快な体験記を、すぐさま真似してみたくなってしまいますが、いかんせん私は酒に呑まてしまう方でして…。
只今も、手作りナメロウを相手に<奥の松>をやっつけております…。