タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~9月24日

2012年09月24日 | タカの渡り
 今日も飛びませんでした。その上、、、遠い、、、、小さい、、、、。おそらく9月24日の記録としては過去最低ではないか?

 今日の観察条件は悪くなかったので、この時期、そのような日の記録としては最低レベルだと言っても間違いないようです。

 まさか、、、、NHKのたたりでもあるまいに、、、(これは冗談)

     

     

 一応まじめに観察したのですよ。一応、と言うと気分を悪くされる人もおられるかも分かりませんが、とにかく遊んでいたのではないのです。しかし、飛ばないものは見えない、と言うわけです。

 カメラは常時スタンバイしていましたが、写真らしい写真を撮るチャンスはありませんでした。目の検査、米粒ほどにしか見えないタカをカメラがキャッチしてくれるか、そのような検査をするような一日でした。

   

 そのようにして撮った写真の紹介です。思い切りトリミングしています。ハチクマだけではありませんよ。お間違いないように、、、、と不親切なことは言わないことにしましょう。左はオスプレイです。もちろんペラ付のオスプレイではありませんよ。

   

 左は右マド、左はA山を飛ぶハチクマ。目に自信のない人は見えないかも??

 今日のハチクマは、、、、少なくともタカ長が観察地にいたときはこのように「遠い、小さい」モノばかりでした。

   

 遠くても、高くても雲に表情のあるところを飛んでくれればそれなりに絵になりますが、だからと言っても1羽ではね、、、、、。ちなみにこの2枚、同じタカです。ハチクマではありませんよ。思い切りトリミングしてみると、私たちの言う腹巻が写っていますね。

 と言うことは、、タカ長でも証拠写真程度は撮れるということでしょうか?

     

 これも、、、、高い、、、、小さい、、、、ハチクマの流れです。マニアルでないとシャッターが落ちません。そのような状態でとにかく鳥が写ったのですから、タカ長の老眼もまんざらではないですね?

 と言うことにして下さいね。まだまだ何年もタカの観察は続けるつもりですから、、、、、。

     

 大写しの鳥はこれしか撮れませんでした。本当に、、、、本当に、、、、遠い、、、、小さい、、、、一日でした。




昨夜のNHKの放送について

2012年09月24日 | タカの渡り
 昨日のブログでNHKの放送について批判的なことを書きました。

 感情論で書いたのではないのですが、あまりにもお粗末な放送をされると、私たちのように一応真面目にタカの渡りを観察し、観察されたことを一般の人に説明しているものには困ったことになるので、もう一度このことについて書かせてもらいます。

    

 これはハチクマの繁殖域を示している資料です。野鳥の会の会員がバイブルのように使用している「フィールドガイド日本の野鳥」(高野伸二著)からの引用です。この図鑑は1982年11月の初版ですから、この図鑑に記載されていることはこのハチクマのことばかりでなく、ある面では古く、100%信用してはいけないとタカ長は考えています。古典的な名著には違いありませんが、それから30年もたては新しい知見も増えてきます。その知見を逐一載せることは出来ないので、いま現在分かってきていることが図鑑に反映されていないのは当然と言えば当然です。

 ピンク色の部分がハチクマの繁殖域を示していますが、この図で見るように本州のほぼすべてをカバーしています。昨日NHKが放送していた「本州の中部以北」を示すものはどこにもありません。

    

 これは私たちタカの愛好家が愛用している図鑑「日本のワシタカ類」(1995年8月 文一総合出版)に記載されてる資料です。「日本の野鳥」より新しい図鑑なので、当然のことでしょうが新しい知見が加わっています。

 同じようにピンクの部分が繁殖域を示しています。ピンクの斜線の部分は夏期に生息しているが繁殖が確認されていない地域を示しています。

 ワシタカ類の繁殖情報は自然保護の観点からオープンに出来ないことも多々あります。また、調査された人の立場によっては秘守義務が課せられ公開できないこともあります。仮にそのようなことが一切ないとして、これまで繁殖が確認された地域を地図にプロットすると、ピンクの部分はもう少し広がるのではないかとタカ長は考えています。

 それは良いのですが、この資料を見てもハチクマの繁殖域を本州中部以北に限定するものは何もありません。

 つまりその一点だけ見ても昨夜の放送は大出鱈目なのです。

 そのことを昨日に続いて今日も書いているのは二つの理由があるからです。

 タカの渡り観察も一般にかなり認知されたのでしょうか?タカ長観察地だけでなく各地の観察地に多くの一般の人が訪ねてこられます。そのような人には、時間が許す限り親切に説明するようにしているのですが、その説明内容にNHKの放送と食い違いが生じたとき、一般の人はタカ長の言うことを信用するか、それともNHKの放送を信用するか?
 当然のことでしょうが、一般の人はNHKを信用されるはずです。しかし、間違いは間違いなのです。NHKのほうが間違っているのですが、一般の人はタカ長たちに疑いの目を向けられかねません。そのことは私たちには大変迷惑なことなのです。

 もう一点は私たちタカの渡りについてある程度の知識を持っている者の視点からの疑問です。このような初歩的な間違いを放送されているとNHKのネイチャー番組そのものに疑いの目を向けたくなるのです。たとえば「ダーウインが来た」と言う番組では歯切れのよい、断定的な説明がバンバン出てきます。それらは研究者から取材された信用あるコメントだとは思いますが、、、、、、しかし、、、、自然の世界のことを1+1=2と言うように明確に、断定的に言えるものか?今回のようなことが何回も繰り返されていると、NHKのネイチャー番組そのものに疑問をもちたくなるのです。

 この観察会のニュースは今年始まったことではなく毎年のように放送されています。その間違いに業を煮やしたタカ長はNHKのクレーム処理の係りに電話したこともあります。そのときは一応分かってもらえたような気がしていたのですが、、、、、それもタカ長も自己満足だったようです。

 これだけ言われても、、、能天気なNHKは来年また同じような放送をするはずです。ことはNHKの信用問題だと思うのですが、、、天下のNHKにはそのような認識はまったくないのでしょう。

 このブログを読んでくれるNHK関係者はいないのでしょうが、、、もし誰か読んでくれて、、、、タカ長観察地に文句のひとつも言ってくるような人がいたら嬉しいのですが、、、、、。