タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~9月22日

2008年09月22日 | タカの渡り観察
データはやはり生きていた(?)

 今日のタカ長観察地では702羽のハチクマの渡りを観察しました。過去のデータでは9月21日が特異日になっていますが、昨日のヤマが悪天候のために今日にずれ込んだと考えればデータは生きていたと言っても間違いないようです。



 昨日紹介した「5年間のデータ」と06年の記録との対比です。06年のピークは25日になっていますが、傾向としては21日から数日間がピークになることは間違いなさそうです。



 念のため2006年の集計票を紹介します。二つのデータを見て観察計画を立ててください。

 このデータによると次のピークは24日~25日になります。

 この予測、果たして当るでしょうか??

通称A山はやはり宝の山でした

 東からの情報、昨日の雨のあとの今日の晴、数字はある程度伸びることは分かっていたような観察でしたが、早朝の出現は思ったより遅い時間でした。



 このように晴れ上がった空ですが、見落としはなかったはずです。

 今日の流れは一昨日までとはまったく違っていました。観察地の正面を流れてくるもの、少し南側を流れてくるものなどがほとんどで、北側を渡るのは少数でした。



 この観察地の王道コースを流れて来て帆翔してくれる群も多かったので、タカ長の高級カメラでも撮影することが出来ました。

 もう一つは、この観察地の南側を低く来た群が裏山に当たり、そこの上昇気流に乗って高度を上げると、視覚的にはA山の稜線から湧き上がるように見えます。今日はこのような群も多く観察されました。

 このようにA山の近くで多く観察されないとこの観察地の数は増えません。その意味でも渡りが本格化したと判断して良さそうです。



 王道コースを流れてくる群は観察地の上で上昇するものと一気に流れていく群があります。そのように一気に流れていく群の最後を幼鳥が一生懸命羽ばたいて付いていくのが目にはいりました。

 同じ群を見ていたコリ吉おじさんと顔を合わせて笑ってしまいました。
 二人ともその幼鳥が「お母さーン、待ってぇ」と叫びながら懸命に羽ばたいているように見えたのです。チョッとしたドラマでした。

今日の結果

  9月22日    晴
    観察者   タカ長・タカカノ・トビ吉・キョージュ・カンヌシ・コリ吉 他多数
    観察時間  7:00-17:00

     ハチクマ         702
     サシバ            5
     ノスリ             1
     ツミ              3

今日の野鳥~エゾヒタキ

 タカ長観察地では19日に初めてエゾヒタキを観察しました。

 今朝もエゾヒタキがタカ長の高級カメラで観察できる距離の電線にしばらく止まってくれました。もちろん高級カメラで観察しましたが、いくらタカ長の面の皮が厚いと言ってもこれ以上私の傑作を紹介できないので、例によってソンヒョン君の写真をアップさせて頂きます。


     エゾヒタキ     写真: キム・ソンヒョン



     エゾヒタキ     写真: キム・ソンヒョン

 やはり本格的なカメラで撮った写真は良いですね。さすがです。

 明日の天気も良さそうです。

 今日の結果をご覧になると、明日もタカ長観察地のギャラリーは増えることでしょう。

 観察会もありますから。