「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

チバテレ太陽放送1/18=なぜあなたが・・・・平凡なOLの狂気に、ボンは泣かない

2019-01-17 23:14:59 | ビバ!チバテレビ
チバテレ、本日の太陽放送です。

ここまで来ると、チバテレ放送もここまで来たかぁ・・・という感慨をおぼえます。
ボン殉職まで1ヶ月を切りました。

【地上波】

▼チバテレ ボン&ロッキー編

1/18(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第350話 ボンは泣かない

第360話 54.06.22 ボンは泣かない (ボン)

ゲスト:紀比呂子
 木原正二郎 福井友信
 栗田八郎 鶴岡修
 木下ゆず子 平隆有子 重盛てる江 三沢もと子 小野田博美 武田倫一 鈴木実 新井一夫 大島光幸 藤田康之
 
脚本:畑嶺明 小川英
監督:竹林進

暴力団・戸川興業に三人組の強盗が押し入り、密輸された宝石類約三億円相当を盗み、組員一人を射殺して逃走した。
調べにあたった一係だったが、戸川興業幹部・倉田は何も盗まれていないと言い張ったが、組員たちの慌ただしい挙動から、何かウラがあると睨む。
現場付近を聞き込んだボンは、戸川興業近くのアパートに住む建築会社の電話交換手・柳井千佳の部屋で、事件当夜大きな物音がしたという情報を得て彼女に当たった。その結果、犯人の一人・溝口が彼女に部屋へ逃げ込み、翌朝口止めをして脅し出て行った事実を突き止めた。
一方、戸川興業m溝口の行方を捜し、千佳の住むアパート付近をくまなく調べ廻っていた。
千佳の身が危ないと判断したボスは、ボンに彼女の護衛を命じる。
その一方、山さんたちは犯人の三人組の一人が、戸川興業の元運転手である矢部であることを突き止める。
そんな時、千佳が危うく車に轢かれそうになる。犯人は矢部の仲間である河内だった。その直後、河内は千佳へ溝口がどこへ行ったか教えろという電話がかかってきた。
どうやら、溝口が宝石類を一人占めして行方を晦ましてしまったらしい。
一方、犯人が矢部達だと知った倉田は、矢部と河内を捜し出し、溝口の行方を問い詰めた。
そのころ、千佳はボンに東京を離れて郷里の三浦市(当初設定=山梨)へ帰ると話していた。
その夜、倉田が千佳の部屋を家探ししているところへ千佳が帰ってきた・・・・。


平凡に暮らしてきたOLに偶然訪れた「災難」。
それに同情しながら、彼女にほのかな好意を抱いていくボン。
しかし、その「災難」は実は平凡なOLにある思惑を抱かせ、そしてどんどん彼女を「狂気」に変えてく・・・。

ボン存命主演の最後の話となる本作は、女性の狂気をボンの甘口な部分をないまぜにして、絶妙なバランスを保つ名作だと思います。
大まかな題材については、これまでの太陽の「悲恋」話パターンの延長線上にありながら、ボンだからこそ成立した切なさに満ちています。
だからこそのクライマックス、ボンと千佳が立つ防波堤のシーンは、味わい深いものとなっていると思います。

切なさだけではなく、ボンの長尺アクション(銃撃戦から格闘)も「ゴリさんのテーマ」バックに迸る熱さが感じられ、見どころの一つとなっています。

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ファミ劇太陽放送1/18=年末のおけら状態に七曲署給料強奪!/強盗を追って九州へ、マカロニと「犯人」たちの逃避行

2019-01-17 23:11:08 | ファミ劇日誌
さて、あすのファミ劇太陽放送です。

「初放送」は1972年最後を飾るバラエティ豊かな一編。ゴリさんでも愉しめ、優子記者でも愉しめ、更には警察犬シリーズの元祖的な話で、久々に宗吉が登場するなど豪華です
1973年のスタートは九州ロケの特別篇、マカロニと逃走犯との友情にも似た一致をみせる逃避行です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 マカロニ編

1/18(金)
6:30~7:30
=再放送=[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#22
ファミリー劇場HD(CS)
第22話 47.12.15 刑事の娘 (長さん家族)


1/18(金)
7:30~8:30
=再放送=[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#23
ファミリー劇場HD(CS)
第23話 47.12.22 愛あるかぎり(山さん夫婦・ゴリさん)


1/18(金)
19:00~20:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#24
ファミリー劇場HD(CS)


1/18(金)
20:00~21:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#25
ファミリー劇場HD(CS)



第24話 47.12.29 ジュンのお手柄 (ゴリさん・優子記者・長さん・宗さん)

セミレギュラー:山東昭子 片岡五郎/ハナ肇

ゲスト:中庸介
 小倉雄三 佐竹一男
玉村駿太郎 進藤幸 西郷昭治 野本博
 
脚本:田波靖男
監督:金谷稔

年の瀬、七曲署職員の給料を載せた現金輸送車が、警察官に「化けた」者を含む男たちに奪取された。
そんな頃、「宗吉」では、一係では馴染みの記者・優子が珍しく給料支給直前でおけらのゴリさんに飯を奢るというが、ゴリさんはうさん臭さを感じて断った。優子は他意はなかったが、そこにボスから給料強盗の報せがゴリさんにも入る、さらに警察の威信にかかわることなので、極秘捜査が指示されたが、優子に何かあったことを悟られてしまう。
優子は記者仲間の竹内と麻雀屋に居た山さんにカマをかけてみるが、山さんは全く知らぬ存ぜぬ、しかしまたも署から電話が入ったが、山さんは麻雀屋に居座る様子。
一方、一係では既に捜査が進められていたが、強盗に関係したと思われる警察官の人相は不明、ボスは念のために七曲署員の面通しと全員のアリバイを捜査することを長さんらに命じた。
極秘捜査を進めていて、バレる気遣いが無かった中、記者たちが事件をかぎつけた。どうやら犯人が優子に密告したらしい。
記者たちが一係部屋に押し寄せる中、ボスたちは優子だけ呼び出しニュースソースを訊くが、優子は断固答えない姿勢だったが、尾行しない代わりに輸送車のありかを教えてくれた。
しかし、発見された輸送車にはめぼしい証拠が皆無であったため、警察犬が出動したが、老犬・ジュン号がやってきてしまう。他の若い犬は捜査で出払っていたためだ。
長さんが懸念する中、ゴリさんだけはジュン号に期待満々、一方長さんの警察官捜しは現役警官については収穫がなく、ゴリさんは映画会社の衣装を当たったが徒労に終わったが、マカロニは出来上った犯人のモンタージュを見て気になることを本庁で調べはじめ、山さんはなぜ優子に犯人から接触があったのか気になっていた。
そんな時、七曲署の正門で偶然すれ違った山本派出所の岩本巡査にジュン号が噛みついてしまい、いよいよダメ犬のレッテルを貼られてしまう。
さすがにゴリさんもジュン号に対してあきらめを抱くが、宗吉はそのゴリさんにジュン号を信じて岩本を調査すること、自分自身も刑事を辞めてから刑事時分に思い上がっていたことをゴリさんに話して諭した。
手がかりが無い中、一係総動員で優子の「接待」が始まった。優子の機嫌を良くして犯人は誰かを聞き出そうとする作戦だったが、ジュン号のことを馬鹿にした優子にゴリさんが激怒してしまう。ただ、そんなやり取りの中で優子はふと一係部屋に貼ってあった三億円事件の手配書を見て何かに気付いた・・・・。


1972年末の総決算的意味合いもあり、色々とてんこ盛り状態といった感じでしょうか(^_^;)

まずは、初期セミレギュラーの顔見せ、
久々に宗さんが登場、ゴリさんを食事面から含めてサポートします。
優子記者・竹内記者も#4以来の登場、今回は優子記者が主役なので、それに振り回されるゴリさんはじめ一係と云う構図。
両記者は本作が最終出演になります。

老警察犬・ジュン(初代)の登場。
なかなか味のあるいぶし銀の演技を魅せてくれます(^_^;)
後年の天才警察犬・ジュンとは「別犬」ですが。
長さんの意外な苦手っぷりも披露です。

犯人捜査も優子記者が絡みながら3億円事件が出てきてみたり、結構入り乱れた感じ。

本作については初代ジュンのフル活躍編と考えていらっしゃる方が居られますが、優子記者の掻き乱しっぷりとゴリさんの喜怒哀楽が見所かもしれません。


第25話 48.01.05 手錠が朝日に光った (マカロニ)☆九州ロケ

ゲスト:土田早苗
 浜田晃
大宮貫一 石川宏士郎 田方美代子 佐々木睦雄 戸塚孝 大宮幸悦 
石立和男

脚本:小川英 鴨井達比古
監督:金谷稔

酒屋強盗が発生、犯人は従業員をアイスピックで刺し逃亡、犯人は酒屋の従業員・森田で、約180万円を強奪した。
森田の単独犯行と考えられ、彼の恋人である栄子をマカロニたちが張り込んだ。
評判によると、森田も栄子も真面目な人間であり、動機が不明であった。ただ、捜査を進めていくうちに酒屋の近くに犯行時間頃、不審な乗用車が止まっていたという証言があったため、共犯者が居る可能性も出てきた。
その頃、栄子のもとに共犯者・香山から脅迫電話がかかっていたが、栄子はそれにもかかわらず福岡に向かった。森田は長崎出身でひょっとすると故郷に逃げているかもしれない。
マカロニとゴリさんもそのまま尾行、香川までもついてきた。
その足で佐世保に入った栄子はホテルにチェックインしたまま外出しようとしない。県警が張り込んでいる森田の実家は特に動きが無いようだ。
そんな中、ボスの要請により休暇で長崎に来ていたシンコが出張組に合流することとなった。
一方出張組は長崎に先乗りするゴリさんと別れたマカロニは栄子の張り込みを続行、やっと動き出した栄子は五島列島をめぐる観光船に乗り込んだが、マカロニに気付いて騒ぎを起こして尾行をまいてしまう。
やがて、ある島で森田と栄子は合流、森田は奪った金は自分のものだと主張したが、そんなやり取りをしている最中にマカロニが駆けつけ乱闘の末、森田は船で逃走、はずみでマカロニは栄子と手錠で繋がったままとなってしまった。
さらにその島は既に船も無く満潮で孤立しており、島で一夜を過ごすしかない状態になっていた。
そんな中、栄子から森田の犯行理由が語られた。酒屋で勤務していた6年間に積み立て貯金ということで毎月2万円天引きされていて、結婚等の資金を賄うためにそれを引き出そうとしたところ、金は返さないと店長に断られた末の犯行だった。
その頃、森田の実家を張り込んでいたゴリさんは不審な男=香山に気付く。香川はどうやらゴリさんを尾行している様子、それとなくシンコと合流したゴリさんは香川の顔写真を撮影することに成功する。
一方島に取り残されたマカロニたちのもとに森田が戻ってきたが、栄子の妨害で拳銃を森田に取られてしまう。
手錠のカギは栄子が捨ててしまったため、刑事と手錠で繋がれた女、そして拳銃を持った男という奇妙な逃走劇が始まった・・・。

強盗容疑者の恋人を追って九州に飛ぶマカロニとゴリさん。
恋人を尾行していたマカロニは容疑者を発見するが取り逃がし、逮捕を妨害した恋人の身柄を確保するわけですが、場所が悪く人里に行けなくなる。
そこに再び容疑者が急襲、マカロニの拳銃を奪って3人は方々歩き回る・・・・。

初の遠出ロケ、最初で最後の全員参加遠出ロケです。
滅多にロケ編に参加しないボスや山さんも出張しています。

佐世保、長崎の美しい風景も堪能できます。

正月編ということで、土田早苗氏や石立鉄男氏の弟、和男氏という比較的華やかなゲスト。
そして、主犯の浜田晃氏の「怪演」も見ものです。

しかし、マカロニはオシャレだよなぁ・・・。

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【頒布開始】太陽愚連隊編纂・太陽にほえろ!COMPLEX4 シンコ特集本

2019-01-14 22:27:26 | 太陽愚連隊関連
かねてよりお知らせしておりました、太陽愚連隊編纂・太陽にほえろ!COMPLEX4 シンコ特集本、頒布開始です。


B5 48頁 表紙カラー 本文墨 オフセット

シンコ編フィルムストーリ/関連記事収録/シンコの拳銃など

頒布価格・送料などの問い合わせは直接ペッパー先輩へお願い致します。

taiyo1987@live.jp 

ヤフオクにも出品されているとのことですので、ご利用しやすい方法で頒布を受けてください。



しかし、シンコだらけだなぁ・・・(照




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宇仁貫三さんを偲ぶ

2019-01-14 12:32:52 | 追悼
太陽では「擬斗」を担当なさった、殺陣師の宇仁貫三さんが亡くなられたのは先日お知らせしましたが、
本日ニュースでも扱われましたので、詳細がわかりました。肺がんだったとのこと。
告別式は18日となるそうです。

太陽での宇仁さんのお仕事は、ある意味太陽の見どころの一つであるアクションシーン(銃撃戦含む)。これに監督の要望・ゲストも含めた役者さんの「度量」・キャラクターの性格を鑑みながら、殴る・蹴る・跳ぶ・撃つなどのアクションを付ける事。
太陽の場合はスマートなアクションではなく、役者さんの度量とキャラクター性を考慮したある意味泥臭いアクションが繰り広げられます。これも宇仁さんの功績だと思います。なので、中にはアクションを不得手とするキャラクターや役者さんも居ますが、それを説得力あるような動きをつけて相手を倒すという難しいことも成し遂げられていました。なので、ある意味太陽という番組をけん引なさったお一人であると言えます。

みんなカッコつけようと思えば出来るところですが、そうなると不自然極まりない状況となります。
それを自然に見えるようにコーディネートして纏めていた功績は大きいと思います。

また、宇仁さん率いるK&U(剣友会)の面々は暴力団員などでゲスト常連でもあり、この方々が身体を張ってアクションの「受け手」として活躍なさったのも、太陽を「アクションドラマ」として具体的に体現された要因となり、太陽には無くてはならない存在でした。

・・・・
改めて、ご冥福をお祈りいたします。



昨今、ドラマのアクションシーンを見ていると、みんな同じ動きをしているなぁ・・・という印象があります。
アクションにキャラクター性が無くなってきたというか、簡単に言うと「あいつ、回し蹴りが決まるキャラか?」とか。
やっぱり、小生の目は太陽で「肥えて」しまっているのかもしれません・・・。

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ご逝去、天地総子さん、そして宇仁貫三さん・・・

2019-01-12 20:10:23 | おくやみ
天地総子さんが1月6日、そくせん性脳梗塞のため死去。78歳。

この方はお声と「連想ゲーム」の副キャプテンが印象深いです。

我々世代では、間違いなくどこかでお声にふれている方。
何とも、寂しい限りです・・・。

太陽には#66「生きかえった白骨美人」において、鑑識員・川上美子を演じ、
そのキャラクターはセミレギュラーになるのではないかというぐらいの勢いがありました・・・。


そして、殺陣師の宇仁貫三さん・・・

今朝、堀内正美さんのツイートで知ったのですが、ウィキベディアにも逝去日が1月10日と載りましたので・・・。

俳優出身で、殺陣師の久世竜氏の門下、三船さんと親交が厚く、独立後はK&U(剣友会)を率いて数々の作品に進出。
東宝系のお仕事が多く、太陽への参加もその関係ではないかと思いますが、無意味に派手にしないアクションを付ける方という印象です。
それこそ太陽OBは、特に新人刑事については宇仁さんの門下と言ってもいいぐらいじゃないでしょうか。
寺島進さんは弟子で、K&Uのメンバーとして太陽に幾度もご出演されています。
後年は高瀬監督の勧めで鬼平などの松竹京都のお仕事を昨年まで精力的にこなされていたようなので・・・。

監督やプロデューサーに次いで現場の指導を行っていた方の一人なので、太陽OB諸氏にはかなり辛い訃報となったのではないかと思います。


お二方のご冥福をお祈りいたします・・・・。

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チバテレ太陽放送1/11=平凡に暮らしてきた父娘に降りかかる「真実」と死にゴリさんは・・・・

2019-01-11 00:29:48 | ビバ!チバテレビ
チバテレ、本日の太陽放送です。

【地上波】

▼チバテレ ボン&ロッキー編

1/11(金)
20:00~21:00
太陽にほえろ!
チバテレ1(地上波)
第349話 ジョギングコース

第359話 54.06.15 ジョギングコース (ゴリさん)

セミレギュラー;三上剛

ゲスト:岸本加代子
 山本紀彦
 富山真沙子 堀礼文
 前沢迪雄 北川陽一郎 松田茂樹 高橋信子 岸井あや子 大村千吉 武田良史 榊原良子 柿沢邦彦 永谷悟一 大木史朗

脚本:渡辺由自 小川英
監督:竹林進

遅刻すれすれに署に入ってきたゴリさんを待っていたかのように事件が発生した。
神社の石段下で見つかった死体のトレーニングウエア姿を観てびっくりしてしまう。その姿が署に向かう途中でぶつかってしまった少女が捜していた男の特徴に一致したからだ。
死んだ男は藤沢鉄男といい、少女=薫の父親で、父娘二人暮らしで、毎朝のジョギングを日課とし、その後会社に出勤していた。
しかし、遺体発見現場はいつもの公園コースから離れており、状況から事故死にも見えたが、慎重であったという藤沢の人柄等を考えると、ゴリさんはどうしても納得できなかった。
そこでゴリさんは藤沢の神社コースをジョギンクしながら、出会う人間に片っ端から藤沢のことを聞いたところ、ある老人から藤沢が三カ月前からコースを変えたことを聞き込んだ。何故コースを藤沢は変えたのか、増々疑問を感じるゴリさんだったが、その姿を見る薫の態度は冷たい。さらに薫は藤沢の死を事故死であるから捜査を止めてほしいと訴える。
一方、現場近くで黄色いゴルフを目撃したという証言で、殿下はナンバープレート下二桁の数字から持ち主を割り出した。
それは写真店の店主の岡本幸成という男で、その日は別の場所で駐車違反で交番の巡査から怒られたが、神社には行っていないという。
しかし、捜査を進めるうちに藤沢の以前の公園コースの途中に、岡本の恋人である瀬戸敏子が住んでいるアパートがあることを知ったボスは、ジョギング途中の藤沢と何等かの接触があったのではないかと、一係全員にその捜査を命じる。
そんな矢先、ボンが聞き込んできたヤクザの喧嘩から三カ月前の傷害事件が浮かんできて、ゴリさんはその記録を調べた。
被害者は岡本で、ジョギング中の男性がその現場を目撃していたという一転に釘づけになってしまう・・・・。

ゲストに岸本加代子さんを迎えます。
まだ「ピンゲスト」という扱いではありませんでしたが、当時19歳ながらも、かなりの熱演に驚いたものです。
(というのも『ムー一族』の印象が強かったですからね。)
今回のストーリーにしても、平凡に暮らしてきた父娘がある現実から逃げ、方や殺され、方やひとりぼっちにされるという悲劇、平凡に暮らしてきた店の主が突然ヤクザに絡まれ重傷を負わされてから憎しみという情念に捉われて・・・・というやるせなさが残る事件ですが、ゴリさんの直向きさがその悲劇を緩和してくれます。

トピックスとしては、殿下=小野寺さんがパーマをあてます。

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ファミ劇太陽放送1/11=長さん、娘、そして殺人/一市民・山さん夫婦の悲劇と愛情

2019-01-11 00:29:09 | ファミ劇日誌
さて、本日のファミ劇太陽放送です。
セミレギュラー編、2作とも名作・力作です。


【CS】

▼ファミリー劇場HDリマスター版 マカロニ編

1/11(金)
6:30~7:30
=再放送=[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#20
ファミリー劇場HD(CS)
第20話 47.12.01 そして、愛は終った(マカロニ・長さん)


1/11(金)
7:30~8:30
=再放送=[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#21
ファミリー劇場HD(CS)
第21話 47.12.08 バスに乗ってたグーな人 (マカロニ)


1/11(金)
19:00~20:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#22
ファミリー劇場HD(CS)


1/11(金)
20:00~21:00
[HV]太陽にほえろ! HDリマスター版/マカロニ刑事編#23
ファミリー劇場HD(CS)



第22話 47.12.15 刑事の娘 (長さん家族)

セミレギュラー:西朱実 井岡文世

ゲスト:
千波丈太郎
平野康 幸田宗丸
三上剛 中島元 上田侑嗣
 
脚本:長野洋
監督:山本迪夫

その日、野崎家は長さんと娘の良子と二人っきりで食事をすることとなっていた。
しかし良子は、自分の交際相手である石川がチンピラたちに襲われ、逆に石川がチンピラの一人である吉井をレンガで殴ったのを目撃してしまう。
長さんが帰宅したのが早く、後に良子が帰宅して食事をしたが、黙り込んだ良子の様子が長さんは気になっていた。そんな時、吉井殺害の報せが長さんにもたらされた。殺害現場は大蔵署管内であったが、吉井は七曲署管内で銃砲店を襲った容疑者だったので、大蔵署で確認を取った。
吉井は、頭を殴られたうえ絞殺されていた。さらに長さんが気になったのは吉井が長さんの住む団地の近くの公園で殺害されていたこと、死亡推定時刻はちょうど良子が外に出かけていた頃という事だった。
また、吉井は殺害された大蔵署管内には土地勘が無いとみられ、犯人か共犯者がこのあたりに関係していることが考えられた。
長さんが出かけた後、良子は石川の自宅に急いで行ったが、石川は身をひそめ良子と接触しようとしなかった。
そのうち、石川が補導歴があり、かつ吉井と口論していたことが判明、捜査陣は石川も銃砲店強盗の一人として考えた。
長さんは良子が前科がある石川と交際していることが許せなく良子を叱ったが、良子は石川の前科は相手が先に殴り掛かってきた為の正当防衛だと反論した。
長さんは翌日、体調不良の為休暇をとったが、ボスは長さんが仮病を使ったと断言、今回の事件は長さんの居住地域で発生していることと、石川が良子とほぼ同年齢であることに注目、ゴリさんたちに野崎家の様子を見てくるように命令したが・・・・。

初の辰平さん(長さん)単独主演作ということで、山本監督が気合を入れた作品ですが、脚本も小川さんと長野さんのゴールデンコンビとこちらも気合入ってます。
それに、野崎家の康江・良子の初登場でかつ良子は主役ですから、太郎フェチ諸氏にも非常に興味深い話です。
山さんにしても長さんにしても「家族」は弱みな部分もあるのですが、最終的には支えになっているんですよね。
今回初回ながら設定が完成しているような感じです。
しかし、その初回から良子と先輩男子との友情と云うか微妙な「題材」を扱って、かつそれに翻弄される父親・野崎太郎の葛藤も切実な感じがして、何気に目が離せなくなる逸品です。

オマケとしては長さん含め、ボスに対しての嘘がヘタだというのが表面化します(^_^;)


第23話 47.12.22 愛あるかぎり(山さん夫婦・ゴリさん)

セミレギュラー:町田祥子

ゲスト:根岸一正
 中川加奈 弘松三郎
 鷹市太郎 奥山正勝 遠山智英子 新井一夫 

脚本:永原秀一
監督:金谷稔

賭博摘発に駆り出された一係だったが、殿下が拳銃で撃たれ重傷を負ってしまう。
そんな時、山さんは妻・高子の手術に立ち合えなかったことを想い出していた。
高子の病状が手術をしたものの正常に戻ったとは言えない状況で、再発は生命の危機を指していた。
さらに主治医から、山さんが危険な刑事生活から離れることが望ましいと意見される。
そのうち殿下は無事退院することとなって、非番の山さんは刑事を辞めるための新しい就職先を叔父のところへ高子と伴って相談に行くことにした。
喜んだ高子と街を歩いていると、フーテン風の若者たちの恐喝現場に遭遇する。止める高子を振りきり、割って入った山さんだったが、高子が人質にとられてしまう。
高子の身を案じた山さんは非番の身なので見逃すというが、フーテン達は聞く耳を持たず、高子にナイフを向けたまま連れまわす。その様子を偶然目撃したゴリさんが合流したが、山さんは署に連絡しないで自分たちで解決するようゴリさんを説得した。
そのうちある倉庫に籠城したフーテン達は山さんに無理難題を押し付ける。
一方、現場から離れたゴリさんは署に戻ったが、ボスに悟られてしまう・・・・・。


家族ネタが続きます、今回も名作ですね。
山さん=露口さんが本物の「地面に落ちた食べかけの泥の付いたリンゴを芯まで頬張る」という有名な凄いシーンがあります。
プロデューサーの岡田さんは未だにこのお話をなさいますので、作り手の方も非常に印象深い話だと思います。
それに、ほぼこの辺りで露口さんの山さん像の基礎が完成した感じもあります。
ストイックな部分が今回は強調されます。
殿下が賭場の手入れで重傷を負った頃、
非番の日に叔父さんの家へ「ある相談」をしに出かける山村夫婦が、ある意味拾ってしまったと言っていいほど降ってわいたような悲劇です。
そこにたまたま通りかかったゴリさんを巻き込みながらになりますが・・・。
レギュラーについては山さんとゴリさんが主で、殆ど他のメンバーは活躍しないというところは異色と云えると思いますが、
また「見え透いた嘘」を付くゴリさんにも注目です。

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年始に、「倖せ」

2019-01-07 23:01:26 | 当直室日記
遅くなりましたが、
あけましておめでとうございます。
本年も引き続きよろしくお願い致します。

12月30日から3日まで休みでしたが、腰痛再発に睡眠負債の返済に費やしました。。。
ほぼ寝たきり(^_^;)
なので、インターネットにも殆ど触れず・・・。

昨年、個人的には本当に「災」の文字ひとつの1年だったので、今年は良いことないかなぁ・・・と期待していますが、
今年は今年で色々ありそうな気配が既にあるので・・・。
それに、太陽関連としては井上堯之さんはじめ、太陽関係ではなくとも、我々世代にはお馴染みの面々が鬼籍に入られた辛い年だったので、一つの時代が終わったんだなぁ・・・・という。
確かに「PART2」のファミ劇放送は嬉しかったんですけど・・・。

さて、今年の太陽関連はどうなるのか。

まずは、正月気分も抜けた次の金曜日は太陽放送全て再開。

1/4 TBS『サワコの朝』では、浅野ゆう子さんが太陽の話題を。

1/6 BS朝日『お宝レコード発掘の旅―5』では、サントラ盤「太陽にほえろ!’80」が採り上げられ・・・
というか、青春のテーマを聴きたいがために、「追跡のテーマ’79」「行動のテーマ’79」「情熱のテーマ’79」に針を落として電波に乗せるという「快挙」。これらのテーマが電波に乗るのが何十年ぶり・・・。
肝心の青春のテーマは、エコー無しなのでTVバージョンでしょうね。
MCの野口五郎さん、やっぱり詳しいなぁ・・・・PYGのことも解説してました。
「刑事ゴロンボ」の太陽ネタも憶えてますし(^_^;)

ところで、#20がファミ劇で放送されたばかりで、「沢田研二」さんらしい楽曲が昔から気になっていましたが、ジュリーさんの楽曲は多すぎて、どこから手を付けたら良いのかわからない状態でこれまで手付かずだったのですが、ツイッターにてジュリーさんファンの方のツイートでアッサリ判明・・・・(^_^;)
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、実際にCDを購入して確認したのでメモります。


音源=JulieIV 今 僕は倖せです/沢田研二(1972年9月10日リリース)

*黒木医院で「人を撃ったことがあるか」問答などのBGM、ギターにスキャット=「古い巣」後半

*中野「スナック方舟」のBGM=「不良時代」

これで、#20のオリジナルサントラはほぼ作れます(^_^;)
ただ、フルート曲はどうしよう。。。。

ロケ地もチラっと検索したのでメモリマス(^_^;)

#17
シマオカ洋裁店/東京都渋谷区本町6丁目

#18

主なロケ

国道134号線

神奈川県鎌倉市稲村ガ崎

#20
きよのアパート付近/新宿区百人町1丁目

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