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「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

フェミニスト山さんの静かな怒り

2014-08-23 10:16:13 | ファミ劇日誌
本日のファミ劇・スニーカー登場編の一作目は、

第371話 54.09.07 愛するもののために (山さん)

セミレギュラー:千野弘美 小椋基広

ゲスト:松本留美
 有川博
 矢吹寿子 霜島八千代
 野見山夏子 沢井孝子
 小沢忠臣 西川敬三郎 若尾義昭 寺師祥子 大矢兼臣 

脚本:小川英 尾西兼一
監督:竹林進

雨降りしきる中、息子・隆に土産を買って帰る途中の山さんがその雨の中をうつろな目で歩いている女性を発見、女性は「アメ・・・」と言ったまま意識不明に陥り病院に担ぎ込まれたが、間もなく息を引き取った。
大量の睡眠薬を飲み、かつ急性肺炎を引き起こしたための死であったが、大方の見方は自殺であった。
解剖の結果、妊娠2ヶ月だったことが判明する。
捜査の結果、女性は朝子といい、銀座のホステスだったが、生活ぶりは地味で浮いた噂もなく、子供の父親は皆目見当がつかなかった。
山さんは長年のカン、さらに朝子が妊娠していたというところから、他殺ではないかと感じており、山村家のお手伝い・加代子から朝子が死の直前に編んでいた編み物が赤ちゃんのケープであったことから、他殺で間違いないと確信、ボスに単独にはなるものの捜査を継続する許可を得た。
山さんの地道な捜査が開始され、その結果朝子が3年前に一度だけひどく酔って朝帰りをしていた事実を掴んだ。
朝子はその日交通事故を目撃し、それがショックで酒を飲んだと云っていたという。
彼女は警察にも事故の届け出をしており、白い車が中年男を撥ね飛ばし逃走したと証言していたが、未解決であった。
やがて山さんは彼女の相手の男が赤い車に乗っていたことも掴む。
もしかすると、朝子が見たという交通事故は、実は自分が同乗していた車の事故だったのでは?
山さんはそんな疑いを抱き捜査を進め、やがて朝子が芝居の切符を時々同僚のホステスに渡していたことが判り・・・。

前作で「ボン・ブルー」は終了、スニーカー登場で今までにないタイプの楽曲(グアム収録の井上バンド最後の楽曲群)を導入して新鮮さを前面に出していた太陽でしたが、今回は地味なのですが画期的な変更が成されます。一係部屋含めた七曲署の内装改修(セット刷新)が事も無げにやってのけられます(^_^;)
番組当初からの設定では七曲署の建物は古く備品自体も当時から考えても一昔前のものが設えてありましたが、基本形は変えず7年以上使用されてきました。それが一気に壁の色から殆どの備品が入れ替えになります。
ただ、タイミング的にあまりにも急な感じもあり、さらには机&椅子も木製からスチール製に変わったのですが、少なくとも椅子の細かな意匠が不揃いの為、もしかすると急遽決まったものか、どこかの番組のお下がりの可能性も考えられます。
でも・・・当時は驚いたものです(^_^;)
机などが変わるのはわかるのですが、壁やドアまで変わって、格段に部屋の中が明るくなりましたからね。
一説ではスポンサー三菱電機の要望だったということも聞いたことがありますが、さて真相はいかに・・・。

ところで本編は、久々に山村家の描写があるのは嬉しいところです。
また、基本的にフェミニストな山さんが、女性やましてやおなかの子まで犠牲になった本件を放置するわけもなく、「男」にたどり着くまで丹念な聞き込みを重ねていきます。そこで到達した交通事故、そのすべての原因である「男」を追求する山さんは静かながら、はらわたが煮えくり返るほどの怒りを抱えていたものと察せられ、最後の山さんパンチはなんともス~っとします。

ゲストは松本・有川両氏は意外にも太陽初登場、これから末期まで常連とまではいきませんがご出演。
野見山さんもこれが初登場のようです。
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