「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

殿下、人形を操る

2013-11-01 07:04:16 | ビバ!チバテレビ
本日のチバテレ・テキサス編は、

第128話 49.12.27 夢見る人形たち (殿下)

ゲスト:蟹江敬三 頭師孝雄 水谷邦久
 酒井久美子 井野口一美 飯室健一 萩原紀 仙波和之

脚本:小川英 杉村のぼる
監督:山本迪夫

ビルの谷間で一人の不良学生が刺殺された。
被害者は小さな竹板に釣り糸が付いた妙なものを握っていたが、殿下によるとこれはコザルといい人形劇に使う人形の眼や口を動かすための爪だという。殿下は学生時代、人形劇団にいたことがあるという。
ボスは捜査を人形劇団に絞り、同じコザルを使っていた「カステル」という劇団に殿下とテキサスを潜入させる。
殿下は人形劇をやる人間が殺人を犯すとは信じられないままだったが、丁度ドン・キホーテの公演準備に追われる劇団は殿下の技術を見込んで早速メンバーに加える。
しかし、劇団にあった人形は全てコザルはあり、捜査は行き詰まってしまったかに見えたが、犯行現場近くからノミは発見され血液反応からこれが凶器だと断定された。そのノミも「カステル」の所有していたものだった・・・・。

1974年末のサービス作。
太陽全体の流れでは年末作は暗めの作品を充てる傾向にある中では、視聴者側に振った作品で、人形劇団に在籍経験のある小野寺さんと杉村のぼるさんの経験を生かした、当時人気沸騰中の殿下主演作です。
さらに、殿下が刑事になった切っ掛けを語る部分もあり、殿下ファンには見逃せない作品になっていますが、そのサポートにまわるテキサスもいい味を出して好演しています。
この頃のことを考えると・・・蟹江さんの善人役は珍しいと思います(^_^;)
でも、当時の蟹江さんは善人らしからぬギラギラ感はありますね・・・


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ラガーと少年とフェニックスと/本格的に師弟関係を育んだドックと「元」金庫破り

2013-11-01 06:55:35 | 日テレプラス日誌
本日の日テレプラス・ブルース登場編は、

第579話 58.12.02 鳩の舞う街 (ラガー)

ゲスト:加藤和夫 倉石一旺 尾口康生
 本庄和子 植村由美 木内聡 太田聡

脚本:小川英 古内一成
監督:櫻井一孝

医大の研究所からウイルスが盗まれた。
感染した場合、乳児や高齢者、病人だと生命にかかわる危険なものだった。
一係が捜査した結果、ある医療機器会社を名乗る赤い3ドアハッチバックに乗った男が犯人らしいと判明したが、誰もその男について詳しく証言できる者がおらず、捜査は難航した。
捜査中のラガーは自分のレース鳩を捜す少年・充と出逢う。
ラガーに充は鳩探しを懇願、ラガーは2日後の非番の日に一緒に探すことを約束した。
だが、ウイルス事件は一向に解決せず、充との約束を果たせなかった為、充が家出し行方不明に。
ボスの計らいでラガーは充と鳩を探すことになったが、最終的には怪我をした鳩を赤い3ドアハッチバックの男がかごに入れて運んで行ったことまでが判った。
ラガーは自分の関わっているこの二つの件に同じような車が関わっていることが引っかかった。
そのうち、研究所へ中年の男から一億円を要求する電話がかかってきた。要求に答えない場合はウイルスを東京中にばら撒くという・・・・。

ラガーが子供と絡む話は多いですが、どちらかというと甘口な展開になると思いきや、けっこうヘヴィな方向に進んでいくというパターンがあったりします。この作品はその最たるもののように思います。
ウイルスにしても、犯人の犯行理由である「鳩問題」にしても、社会問題を取り入れた部分がありながら、ラガーにとっても喜怒哀楽が出てキャラクターが生かされており、見どころの多い作品になっていると思います。
BGMの選曲も良く、太陽の王道の一つを行く作品といっても良いと思います。



第580話 58.12.09 名人 (ドック・平山)

セミレギュラー:殿山泰司
ゲスト:長塚京三
 山西道広 佐藤晟也 栗田八郎
 山岡八高 湊俊一 進藤静義 松原理衣 山形由美子 金野恵子 加藤千明

脚本:長野洋
監督:櫻井一孝

ビル工事現場で死後3日ほど経過した死体が発見され、捜査の結果、被害者は橋本という金庫破りの常習者でサラ金に多額の借金があり追い立てられていた。さらに犯人はサラ金の取立屋で口論の末の結末だった。
ところが、橋本は近く金が入ると言いふらしていた。それもハッキリと6ヶ月定期で12月9日には手に入るという内容だった為、確実な儲け口があったと考えられた。
山さんは半年前の未解決である銀行襲撃事件を思い出した。3人組の犯人が3億円を奪ったもので、そのうちの1人が金庫破りの腕を持っているとされていた。
そんな時、ドックは橋本がボクサー崩れの横井と付き合っていたことを突き止めた。銀行襲撃では警備員が一撃で頭の骨を砕かれていた為、横井が2人目の犯人と考えられた。
ところがその横井は、ドックが以前弟子入りした元・金庫破りの平山源次と会っていることが判り、ドックは平山に当たったものの、平山はきっぱりと事件への関与を否定した。
色々と平山の事が気になったドックは尾行を開始、すると横井が現れ、平山を車に乗せた。ドックが咄嗟にその車のトランクに乗り込んだが・・・・。

「人員整理」が進んでしまった後期では貴重なセミレギュラーである平山源次の再登場、初登場時はあくまでも「講師」という立場だけで事件に関与していませんでしたが、今回は事件にも巻き込まれるのもさることながら、源次自身のことにも触れる部分もあり、まさにドックと主役をはる話になっています。
さらに、ドックと源次の本当の意味での「師匠と弟子」という立場が確立する事件ともいえます。

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