「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

慎重な殿下がどうしても「巻き込まれる」不運・・・

2013-09-13 07:02:11 | ビバ!チバテレビ
本日のチバテレ・テキサス編は殿下の苦境を「また」描く、

第120話 49.11.01 拳銃の条件 (殿下)

セミレギュラー:平田昭彦

ゲスト:小原秀明 石丸博也
 上野綾子 武部秋子 脇山誓史 竹田将二 石崎洋光 厚木つよし

脚本:小川英 四十物光男
監督:竹林進

宿直している殿下に匿名の電話があり、宝石店強盗が発生したという。
現場に急行した殿下は数人の犯人を近くの工事現場に追いつめ、発砲してきた一人の男の肩を撃って逮捕するが、その男はそのショックで心臓発作を起こし死亡、さらに目を離した隙にその男が持っていた拳銃が消えてしまった。
署長らは殿下が目の錯覚を起して、無実の男を撃ったのではないかとの疑いをかける。
ボスは殿下を庇うものの確実な反証があがらない・・・覆面車の修理工・浩が殿下を慰める。
一係の必死の捜査で死んだ男が娘にピアノを買ってやっていたこと、その代金は出所不明であることが判る。
さらに再び殿下に密告電話が入り、宝石店強盗の隠れ家を通報してきたが、駆けつけた一係だったものの犯人の一人が狙撃され重傷を負ってしまう。
だが、この犯人の自供で意外な真実が割れてくる。
最初に死んだ男は、主犯からピアノの代金を借りたが返せない為、強盗を手伝わされていた事、そしてその上に・・・・。

1974年の殿下最後の主演作。
この年、「鶴が飛んだ日」から幕開けした殿下の不運、どの作品も殿下自身が窮地に陥ったり、殿下の周辺人物が犯罪に関わったりと、殿下と麻江の交際が切っ掛けで爆発したファンの殿下への嫉妬、それが生んだ「殿下不運シリーズ」的流れは・・・殿下の生涯続くわけですが、翌年から徐々に別な話が入ってきたり、さすがに場数を踏んだために窮地に陥っても冷静である姿も描かれていき、このあたりが一見「甘口」に見える殿下に男性ファンも多いことの要因の一つになっていると思います。

今回の場合は殿下のある意味「冤罪」に陥れられる寸前まで追い詰められ、さらにその頃身近にいた人物が犯罪に関わっていたりと、二重苦であったりします。
トピックスとしては、死んでしまう犯人に声優で有名な石丸氏、ゴリさんや殿下の拳銃がカスタマイズされたものに変更(ただし、暫くは定着しません)、覆面車カリーナのヘッドライト破壊・・・あれ?殿下の無精ひげはこの作品だったっけ・・・またはじまりましたド忘れ・・・。

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加代子、山村家卒業!/ブルースの「正義」への叫び

2013-09-13 00:02:31 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

金曜日・日テレプラスのボギー登場編は・・・二作共見逃せない・・・


第564話 58.07.29 夏の別れ (山さん)

セミレギュラー:千野弘美(最終出演)
       横谷雄二 小椋基広

ゲスト:梨本謙次郎 菅生隆之 安藤美智子
 勝田久 相沢治夫 穂高稔 森篤夫 中西妙子
 山田俊司 水木薫 小泉麻衣子 武田弘子 松波志保 矢代卓也

脚本:古内一成 小川英
監督:堀内泰治

女性が続けて交差点や地下鉄の階段で背後から突き飛ばされ怪我をする事件が発生、一歩間違えば殺人事件に発展しかねない・・・。
目撃者の証言では、犯人はチリチリパーマの10代と思しき女性であることが判明したが、被害者たちには恨みをかうような形跡は見当たらなかった。
ただ、被害者のひとりは婚約中でもう一人は新婚であるため、妬みを買う立場にはあった。
そこへ第三の類似事件が発生、それも捜査中のドックとラガーの目の前で起きる。
被害者は大学院生だったが、男性の影は見られず、むしろネクラの女性だった。
犯人は逃げる途中で片方の靴が脱げてしまったが、そのまま仲間のバイクで逃走してしまう。
これでかすかな被害者通しの繋がりも途絶えてしまうが、山さんは被害者の父親に注目、何れも社会的地位もあり、娘を非常に可愛がっていることから、親娘関係への嫉妬という考え方を示した。
捜査の結果、犯人と思しき男女が被害者と父親を見て、尾行していたことがわかる。
さらに男はガソリンスタンド勤務の修と判明し逮捕したが、修は固く口を割らなかった。
そんなとき、山さんのもとにお手伝いの加代子がやってくる・・・。

ブルース登場という新しい太陽へのトピックスがありながら、太陽黄金期を目撃してきたファン諸氏にはナーコの降板は結構キツかったと思います。
そのうえ、#308から登場し、随時活躍していた太陽の「隠れたマドンナ」である、山村家のお手伝い・加代子も婚約、その婚約者と共に無医村の東南アジアへ向かうという寂しいことになってしまいました・・・。
その最終出演である本作は、加代子の生い立ちを十分生かしながら、最後には事件を解決に導くという重要な役割を担っています。

というか、オリジナルメンバーに依存している傾向がある太陽黄金期を経験したファン諸氏には、前年に長さんとゴリさん等の長年の戦友との別れがあり、そして今年があり・・という感じで山さんに感情移入してしまい、結構辛かったという言い方もできると思います。

とは言いつつも、ブルースが登場したばかりなのと、堀内監督の新鮮な演出、吉野の登場などで、悲喜こもごもという感じになっています。



第565話 58.08.05 正義に拳銃を向けた男 (ブルース)

ゲスト:三角八朗
八木昌子
 田浦智之 浜野芳裕 中村銀次
 前島尚人 加地健太郎 伏見哲夫 町田幸夫 岡田和子 鈴木正人 中瀬博文 二家本辰己

脚本:小川英 大川俊道
監督:堀内泰治

ボギーとブルースは2人組の強盗犯人を逮捕し連行途中、釣竿袋を持った中年の男とぶつかった。
ブルースはその釣竿袋になかに銃を隠していると見とり、強盗犯人をボギーに預け、男を尾行した。
タクシーで尾行を続けるものの、暴走族に行く手を阻まれて見失ってしまう。
中年男はあるスナックに入り、ブルースを妨害した暴走族が入店したところをいきなりショットガンで狙撃、一人は撃たれ、一人は中年男をナイフで刺し、残った二人と共に逃げ去った。
中年男も重い傷を負ったまま暴走族を追って行った。
暴走族はスナックの常連で、相当な悪事を繰り返していた為に、恨みをかっていたと思われた。
その最中、中年女性が飛び降り自殺、死んだ女性の妹から、姉の夫がショットガン事件の犯人であり、動機は以前、一人娘が車を運転中に例の暴走族に妨害され事故死、確証がない為暴走族に警察は手が出せず、中年男は復讐の機会を狙っていた。
ブルースたちは中年男と暴走族の行方を捜すものの、なかなか見つからない。
しかし、尾行に使ったタクシーの運転手である坂口は非常に協力的で、必死になって暴走族の行方を捜すが、ブルースは坂口と最初にあった時の印象と今の溌剌とした姿とが一致せず、違和感をおぼえたが・・・・。

大川さんの脚本と堀内監督ということで、フレッシュな感じになっています。
それが、新刑事ブルースの本格的活躍始動編という「話の位置」的な部分とがあいまって、非常に見応えのある作品になっていると思います。
ブルース自体も川落ち、車つかまりアクションなど、本格的にアクションに挑戦、さらに後々まるで師弟関係になるボギーとの本格的な絡みなどもあり、話的にも「何が正義なのか」という問いという部分とブルースの葛藤など、「新人刑事主演2作目」のセオリーを踏んだ展開になっています。
ブルース自体がこれまで随所に「動物的な鋭いカン」を披露してきたのも生きてきます。

ゲストの三角さんも中々良い味を出しています。

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