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道南圏  函館 「立待岬から外国人墓地辺りの散策」

2015-09-11 | 北海道
立待岬に立ち寄ってからスタートしよう。600円の一日乗車券で市電に揺られながら、終点の谷地頭から1キロほどで、最後のかなり急な道を上ると眼下に岬が見えてくる。急な上り坂の途中、湾を望みながらの左手には石川啄木一族の墓がある。


岬には与謝野鉄幹・晶子の句碑も建つ。岬は海面よりかなり高い崖、天気が良ければ津軽海峡を挟んで下北半島が見える。








岬のベンチで下北を眺め、時間があれば電停に近い「谷地頭温泉」で、一汗流して再スタートするのも良い。


外国人墓地へは路面電車のもう一つの終点「函館どつく前」から、「魚見坂」を上がって行くと15分~20分で行ける。天気が良ければ、海を見ながらぶらり散歩も楽しい。海の向うには青森が見える見通しが良い場所だ。
歩き始めて5分ほどで左側に建つ「高龍寺」。江戸初期に創始された寺で函館では一番古い寺院で、山門は総けやき造り。


ほどなく外国人墓地に到着。ペリーが来航した際に死亡したアメリカ水兵2人を埋葬したのが始まりとか。ロシア人、中国人、プロテスタント系の人々が葬られているひっそりとした墓地である。行き止まりの突き当りには斎場がある。

外国人墓地から見える函館湾の眺め。木立の中から遠くの山々と海とお墓を織り交ぜた風景がなかなか良い。




天下の号外屋「翁」の墓。信濃助治は、明治27年6月、衣類・コート・帽子・足袋まで赤ずくめで来函し、同年11月、日清戦争の頃、彼は北海新聞の号外を函館市民にまいて”天下の号外屋”と称して売り出し、「赤服」と呼ばれていたとか。


在日ロシア人墓地


「中華山荘」脇の路地を進むと、海側に散策路が設けられていて、プロテスタント墓地と中国人墓地を柵越しに正面から眺められる。






ここは、小生が好きな場所で函館に来るたびに何度か訪れた。冬の風情もなかなか絵になる。柵の右側は函館湾。
小道の奥、海側に小さなカフェがある。疲れた脚休めにはgoo!


戻りながら函館山に向かってゆっくり歩くと、坂道の途中に「旧ロシア領事館」がある。明治43年建築の赤レンガに白い漆喰が映える洋館。


冬の領事館中庭風情。


「函館中華会館」函館在住の華僑が、明治43年、三国志の英雄・関羽をまつる関帝廟として建築したもの。国の有形文化財。


「太刀川家」明治34年、海運業で財を成した豪商・初代太刀川善吉によって建てられた関西風の商家。レンガ壁を漆喰で塗り込めた防火建築の内部は豪快な木組み。国の重要文化財。現在はタチカワ カフェとして営業中。


建築様式の珍しい建物が未だに健在。






H16.12師走に出張中、駅前の大火に出くわした。すぐ近くのホテルに泊まったが気付かず、翌朝の鎮火後の様子を電車内から。


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