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狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

八重山商工よ、よく戦った!

2006-03-29 13:58:05 | 県知事選
「横浜の名前にビビッているのは自分が一番だろう」。

試合前、伊志嶺監督は強豪横浜に付いてそう語っていた。

本音とも冗談とも取れた。

一方、選手は相手の名前に臆する事無く溌剌と打ち、そして守った。

ビビッた監督は投手起用を誤った。

そして四回表横浜の攻撃。

2死、走者2、3塁で2-3のフルカウント。 ここで投手を先発金城から大嶺に繋いだ。

投手交代がワンポイント遅すぎた。

先発投手起用の判断はここでは問うまい。

しかしあの場面での投手交代は素人でも疑念を抱く。 やはり名前負けしたのか。

とんでもない重圧のかかる場面で引きずり出された大嶺はファーボールで満塁の後、暴投を連発して大量6点を与え7-0。 しかもその間大嶺はワンヒットも打たれずに。

その後大嶺が一回戦に続き三振の山を築く。

6回には金城がホームランで一点返し7-1。

そして8回、八重山は6連打の溌剌プレーを見せ5点を返して7-6。

迎えた9回の裏。 

2死、走者2、3塁、1打サヨナラの場面まで強豪を追い詰めた。

6点差から僅か1点差まで追い詰めた!  強豪横浜を!

大嶺は五回三分の一を投げて奪三振8個。 通算25個。 よくやった。



__2回戦__
第2試合 3月29日 11:00 
横浜(神奈川) - 八重山商工(沖縄)
回     1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
横   浜 0 0 1 6 0 0 0 0 0 7
八重山商工 0 0 0 0 0 1 0 5 0 6

  横浜 / 川角-浦川   本塁打 / 岡田1(横)、金城長2(八)  
八重山商工 / 金城長-大嶺  



八重山商工よ、 よくやった!


         ◇         ◇         ◇



◆(読売新聞) - 3月29日14時2分更新

横浜3年ぶりセンバツ8強、八重山商工の猛追振り切る


3回表、横浜・岡田が先制ソロ本塁打を放つ
 
 横浜7―6八重山商工(2回戦=29日)――横浜が、終盤の八重山商工の猛追を振り切り、前回出場した75回大会(2003年)に続く8強入り。

八重山商工は金城長。横浜は川角が先発した。一回、横浜は三者凡退。その裏、八重山商工は一死から、東舟道、金城長の長短打で一、三塁とするが、羽地が併殺に倒れた。

 横浜は三回、岡田が中堅右に本塁打を放って先制。 八重山商工はその裏、友利らの連打などで二死満塁とするも生かせず。

 横浜は四回一死一、二塁から佐藤、下水流が連続長打で加点。さらに八重山商工の2番手・大嶺が二死満塁から連続暴投。横浜はこの回、計6点を挙げ、リードを広げた。

 八重山商工は四、五回とも三者凡退。しかし、六回、金城長が左翼へ今大会2本目となる本塁打を放ち、1点を返した。

 横浜は八回、二死一、二塁としたが、後続が凡退。

 八重山商工は八回、仲里、金城賢が連続適時打で3点。さらに大嶺の2点二塁打で1点差に迫った。九回もサヨナラのチャンスを作ったが、あと1本が出なかった。

コメント (1)

打倒横浜! チバリヨー八重山商工!

2006-03-29 07:52:18 | 県知事選
沖縄の施政権が返還される前の事。

観光バスガイドがよく使ったネタがあった。

「右手に見えますのが○○ショウチュウ学校で御座います。 ショウチュウ学校と言っても酒の飲み方を教える学校ではありません」

現在、全国にどれくらいの割合で小学区と中学校が一つになった焼酎、・・じゃない、小中学校があるかは定かではない。

だが、センバツ沖縄代表となった八重山商工の故郷八重山地区では小中学校はごく普通だ。

因みに八重山地区には21校の中学校があるがその内なんと11校が小中学校だ。

言うまでも無く在校生が少ないから小学校と中学校を一緒にしたのが小中学校。

中には幼稚園まで一緒にした「幼小中学校」さえある。  

もっともこの学校は八重山地区ではなく、沖縄観光のメッカ、ケラマ諸島の座間味島にあった。(http://www.cosmos.ne.jp/~akawine/)ホームページ開いて!

でも、この学校の先生は焼酎よりワイン、特に赤ワインが好きなの?

だってこのURLがにくい。 赤ワイン(akawine)だって!


★ざまみそんりつあかようしょうちゅうがっこう
 座間味村立阿嘉幼小中学校

〒901-3311 沖縄県座間味村字阿嘉316
 TEL  098-987-2123  FAX 098-987-2011   
 E-mail  akawine@cosmos.ne.jp

     ※メールをお待ちしています
  平成18年1月6日現在
   【在籍数】
     中学校 (14名)
     小学校 (28名)
     幼稚園 (12名)

沖縄観光のガイドさんに一つ新しいネタを提供しよう。

「皆様ー、しょうちゅうと申しましても沖縄の焼酎は泡盛です。アルコール濃度が強いので、少量ですぐ酔っ払ってしまいます。酔う焼酎で御座います」

「ちょうど右手に見えますのがアカワイン、・・・ではなく、アカ酔う焼酎、・・・でもなく、アカ幼小中学校で御座います」

やっぱり、座布団を一枚持って行ってもらおうか。


                 *


沖縄代表の八重山商工が緒戦を突破した翌日の日刊スポーツ・沖縄版の一面トップに謎の見出しが躍った。

「八重山商工 大嶺 沢村に並ぶ!」

対高岡商業で大嶺投手が奪った三振の数は実に17。

そのとき思わず奪三振の新記録では、とブログに書いたが沖縄代表高としては新記録だが、センバツ大会記録として21があった。

それでも17個の奪三振は好記録で戦前の京都商業・手沢村栄治投手が17奪三振の記録を作っている。
それで大嶺投手が「沢村賞」として今にその名を留める大投手沢村に並んだと言うわけだ。

戦後では浪商の怪童尾崎行雄が17奪三振を記録している。

因みに奪三振18個は4人。 19個は2人。 
元祖怪物君の江川卓は1973年に20個を記録している。

新記録の21個は、戸田善紀で43年前の昭和38年(1963)に記録している。
その時の相手校はなんと沖縄の首里高校で8-0で完封負けを喫している。

戸田投手を調べてみた。

≪戸田善紀
右投右打
1945年7月27日生まれ
大阪出身
PL学園高-阪急-中日

高校時代1963年選抜大会に出場する。対首里高戦で1試合21奪三振の大会記録を樹立。
翌年阪急に入団。長年一軍半の選手であったが、徐々に才能が開花。 1976年5月11日の対南海戦ではノーヒットノーランを達成。
1977年 中日へ移籍した。≫

八重山商工は南海に浮かぶ沖縄より更に南の「ハワイと同じ緯度」に位置する石垣島の県立高校である。

今回のセンバツ大会出場校は32校。

内訳は県立が13校、市立が1校、私立が18校。

甲子園出場の県立高校でも「○○商業」、「○○工業」という名前はよく見た。

・・・が、「○○商工」という商工ローンのような名前の学校は今まで八重山商工を除いては寡聞にして知らない。

小中学校や商工高校という名前に離島にある学校の苦労を感じる。

八重山商工野球部員は20人、専用グラウンドも部室もない。

本土の野球名門校とはかけ離れた環境でひたすら野球に打ち込んできた。

八重山商工、チバリヨー!(八重山の方言ではギバリヨー?)

                  *


★蛇足1:「第3アウトがフォースアウトの時は、他の走者が正規に本塁に触れていても得点は認められない」。よって、三塁走者の生還も無効に。

「幻の逆転」→対高岡商戦で「逆転2点タイムリー」が、一瞬にして「中堅へのゴロ」になった。
1点を追う高岡商の五回2死満塁の攻撃。5番・北田の痛烈な打球は中前へ。三塁走者に続き、二塁走者の小泉も生還。これで逆転に成功したはずだった。
ところが……。八重山商工の三塁手・羽地が「二塁走者が三塁を踏んでいない」とアピールし、これが認められた。
満塁だったため、羽地がボールを持って三塁を踏んだ時点で二塁走者の三塁フォースアウトが成立。→「逆転の2点」が「幻の逆転」に。

★蛇足2;触塁ミスは、審判が気付いても、守備側がアピールしないとアウトにならない。

★蛇足3:ちなみに本塁打を放って一塁を踏み忘れた場合は、「投ゴロ」となる。

★蛇足4:プロ野球では、1958年に新人時代の長嶋茂雄(元巨人)が記録している。
(以上は毎日新聞 2006年3月25日 大阪朝刊より引用)


        ◇        ◇         ◇


◆ZAKZAK 2006/03/28

八重山商工挙島体制、自腹もなんの1600キロ
初戦突破で殺到、寄付金4000万円超え

離島の星、八重山商工ナイン(下)の快進撃に島民らのボルテージも上がる一方だ
 日本最南端の高校としてセンバツ初出場を果たし、1回戦を突破した八重山商工(沖縄)。甲子園から南へ約1600キロ、沖縄本島からでも約400キロの離島・石垣島からだけにフトコロ具合が気になるが何のその。島民は自腹応援をいとわず、寄付金も目標3000万円を軽く突破し、4000万円を超えた。29日の横浜(神奈川)との2回戦を前に、支援態勢は優勝戦までOKのようだ。

 「滞在期間が2週間を超えたし、資金が厳しくなるころ。でも、1勝して勢いがついている。それだけに、あとのことは気にしないようにしていますよ」

 24日の高岡商(富山)戦に勝ち、横浜戦まで滞在が5日延びたことに伊志嶺吉盛監督(52)は笑い飛ばした。

 同校にとって最大のネックはやはり遠征費。沖縄水産など本島の強豪チームと試合するだけで往復約5万円かかる。出費は年間1人あたり50万-60万円。アルバイトで補填(ほてん)する選手も。伊志嶺監督の家計も火の車だそう。

 センバツでは、往復運賃と滞在費を高野連が補助するが、チームは補助対象日の約1週間前に宿舎入り。自腹で滞在した。「抽選会とかで何度も往復するより、滞在し続けた方が安上がり。それに、ウチはコーチがおりませんから選手と一緒にいた方が練習もはかどる」と伊志嶺監督。代わりに、開幕までに大商大堺(大阪)や東洋大姫路(兵庫)など、有力校と練習試合をちゃっかり8試合こなした。

 そんなフトコロ具合は島民も十分承知。同校では、昨年秋の九州大会4強で出場確実になったころから、「滞在20日間で計3000万円」の目標を掲げた寄付金集めを開始したが、出場決定後からは、島民だけでなく関西の沖縄県人会などからも寄付が増え、目標を軽くクリア。今回1勝したことで、さらに殺到しているという。

 「すでに4000万円を超えたようです。ショーコーの甲子園出場は、話題の少ないやいま(=八重山)ではビッグニュース。本島の学校が出るのとは力の入り具合も違うし、有志が勝手連的に支援しているんですよ」とは地元関係者。

 勢いは1回戦のスタンドにも表れた。石垣-大阪(伊丹・関空)間臨時便6便などに分乗し、石垣島をはじめ八重山地域(石垣市、八重山郡)の約5万1000人のうち、約2000人が集結。関西在住者も含め約1万人がモーヤー(=手踊り)に指笛の応援を繰り広げた。「ほとんどが旅行業者の割引ツアーを利用しましたが、それでも6万9800円。痛い出費ですよ」(地元記者)

 そんな中、定例市議会を休止して、市議らと1回戦を観戦した大浜長照・石垣市長は、さすがに連続休会にはできず、2回戦はテレビ観戦。「勝てば優勝戦まで必ず行きます。1回戦は公費でしたが、さすがに今度は自腹。市民が利益抜きで選手たちを支えるなど、今までになかっただけに感激しています」と興奮気味だ。


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