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読者の皆様へ
沖縄タイムス編著『鉄の暴風』による歪められた沖縄戦の歴史を是正すべく、「慶良間島集団自決」を中心に長年当ブログで書き綴ってきた記事をまとめて出版する予定です。
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狼魔人日記
江崎 孝
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当日記開設以来約20年経過する。
当初は内容に反論するコメントも多く、一々反論していた。徹夜で応戦した経験もある。(苦笑)
以来、筆者も齢80歳代に突入。
遅まきながら、やり残したことが多いことに気が付いた。
従って、ブログ内容に異論を唱える読者がいても、一々対応するのは時間の無駄に思えてきた。
最近ではRandom Post-war Japanese さんが批判のコメントを書いているが、勘違いしている読者を説得するには時間が惜しいので静観していた。
ところが読者の貉さんが、Random Post-war Japanese さんの勘違いを指摘してくれた。
時間のある方は下記の関連ブログをお読みいただければ、Post-war Japanese さんの勘違いは氷解すると信じる。
以下は、
続・米兵中学生暴行事件 似て非なるものだよ
の引用である。
ブログのメンテナンスに気がつかず、更新出来ないまま朝から外出し、先ほど(午後5時過ぎ)に帰宅。
それから新規に更新する気力もない。
結局、2008年に起きた「米兵女子中学生暴行事件」は県警が容疑者を逮捕し、地検が20日間も拘留し捜査したが、危うく冤罪になる所を不起訴、無罪釈放になった
☆
続・米兵中学生暴行事件 似て非なるものだよ 2008-02-13 10
「米兵女子中学生暴行事件」
娘を持つ親の身としては不愉快な事件だし、容疑者が「米兵」というだけで左翼マスコミが大騒ぎすることを考えても不愉快なので、
スルーしようかと思ったが、昨日は記録保存の意味で一応エントリーしておいた。
今日は琉球新報に連載中の佐藤優氏のコラム「ウチナー評論」についてイチャモンを付けてみようかと過去記事を読み返していたのだが・・・。
だが、想定内だったとはいえ、地元紙のこの事件に関する異常な報道振りに、急遽予定変更で「米兵の中学生暴行」の続編を書いてみたい。
今朝はエントリーが遅れる~!
何しろ当初は単なる「ナンパ」と思われた事件が、日本全国、いや、世界中を駆け巡っているというから開いた口もふさがらず涎も垂れ流しの有様。(涎はウソです)
<琉球新報によると、米兵女子中学生暴行事件を受け11日、米ニューヨークタイムズ紙、ワシントンポスト紙、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙、タイム誌、報道チャンネルのCNNなど米主要メディアや、アラビア語衛星テレビ局アルジャジーラ等が、インターネットで事件を報じた。AP通信、ロイター、AFP通信など記事を配信した。(琉球新報2月12日夕刊)>
朝日新聞:天声人語 2008年2月13日
小さなかごに、あまりに多くの卵を入れている」。何年か前に沖縄を訪れた米国防総省の元高官は言い表した。「かご」は沖縄の本島、「卵」とは米軍基地のことだ▼国土の1%にも満たない土地に、国内の米軍専用施設の75%を抱え込む。「基地の中に沖縄がある」と言われるさまは、米国高官にも異様に映ったらしい。実際に、那覇市から車で北へ走ると、フェンス囲いの「卵」が次から次へと姿を現す▼小さなかごの中で、幾度となく繰り返されてきた米兵による性犯罪が、また起きた。38歳の海兵隊員が女子中学生に暴行した疑いで逮捕された。家まで送ると言って誘い、車内で乱暴したという。少女は泣きながら携帯で助けを求めた▼島の怒りの源流は、1955年にさかのぼる。海岸で女の子の遺体が見つかった。雨に打たれ、手を固く握りしめていた。沖縄を怒りで震わせた「由美子ちゃん事件」である。6歳の子は米兵に暴行され、殺された▼あまりのむごさに、島ではしばらく、生まれた子に「由美子」と名づける親はなかったと聞く。以来、米軍は事件のたびに「良き隣人になる」と誓いをたてた。だが、そのつど裏切る。沖縄には怒りのマグマが蓄えられていった▼そのマグマは、95年の少女暴行事件で爆発する。米軍は綱紀粛正を約束した。だが、嵐の日の約束は晴れれば忘れられるのか、その後も犯罪はいっこうに絶えない。そして「またか」の涙である。五十年一日のように事件を繰り返されては、「汝(なんじ)の隣人を愛」せるわけがない。
◇
朝日新聞は何とかして「無抵抗な少女を凶悪な米兵が拉致して強姦した」という印象操作をしたいようだ。
昨日の沖縄タイムスの「号外」に始まり、今朝の地元紙の異常とも思える過熱振り、更には朝日の巧妙な印象操作。
これらのマスコミコミ報道に、ささやかなブログで立ち向かうことは、逆巻く怒涛に泥舟で乗り出す愚者の誹り、いや、蟷螂の斧の誹りを受けるだろう。
だが、己の非力も省みず記録保存の意味でもあえて再度書いておきたい。
琉球新報夕刊の一面に「人工衛星」というショート・コラムがある。
昨日(12日)は次のような記事があった。
<米兵におびえる生活はもう嫌。 女性徒が訴えて12年余。 再び襲った悲劇。
◇
少女の心の痛み。 察するに余りあり。 人権を平気で踏みにじる罪重く
◇
「綱紀粛正」はもう聞き飽きた。 平和な島を返して。 それが県民の願い(以下略)>
◆
■似て非なる三つの「米兵少女暴行事件」
思い入れたっぷりの上記名文?に水を差すようだが、今回の「事件」と12年前の「事件」は当事者が米兵と未成年者という共通項だけで、事件の本質は根本的に異なる。
上記コラムの女生徒が訴えるように米兵におびえる生活であったなら、夜の繁華街で安易に見知らぬ米兵の誘いに応じてバイクの相乗りなんてするがずはない。
同じように冒頭に引用の「天声人語」も三つの似て非なる事件を意識的に同じレベルで取り扱っている。
>沖縄には怒りのマグマが蓄えられていった▼そのマグマは、95年の少女暴行事件で爆発する。米軍は綱紀粛正を約束した。だが、嵐の日の約束は晴れれば忘れられるのか、その後も犯罪はいっこうに絶えない。
12年前の事件とは、毎日新聞「社説:沖縄米兵事件 凶行を二度と起こさせるな」が正直に吐露するように「小学生の幼い女児を米海兵隊員3人が車で拉致して」暴行した「由美子ちゃ」である。
これは100%罪のない小学生を米兵三人がかりで殴りレンタカーで誘拐、テープで縛って暴行を加えるという100%米兵に罪のある事件である。
言うまでもないが被害者の少女には責められるべき一点の非もない。
県民による怒りの抗議デモが各地に広がったとしても当然のことである。
同じく「天声人語」は55年前の「由美子ちゃん事件」と今回の「事件」を無理やり同列に扱おうとする。↓
>島の怒りの源流は、1955年にさかのぼる。海岸で女の子の遺体が見つかった。雨に打たれ、手を固く握りしめていた。沖縄を怒りで震わせた「由美子ちゃん事件」である。6歳の子は米兵に暴行され、殺された
惨殺された由美子ちゃんの遺体は無残にもゴミ置場に投げ込まれ近所の人に発見されたという。
1955年、・・・「人道的な米兵」を沖縄タイムスが賛美した『鉄の暴風』発刊の5年後の事件である。
しつこいようだがこの事件も犯人(ハート軍曹)に100%の罪があり、被害者の由美子ちゃんに一点の責められるべき非もない。
ぼろぎれののようにゴミ置き場に遺棄された由美子ちゃんと、米兵の誘いにのこのこ付いて行った女子学生を同列に扱われたら、天国の由美子ちゃんも浮かばれないだろう。
(【追記】 ちなみに加害者の米兵は軍法会議で死刑に処されている。
翻って今回の「事件」も上記二つの事件と同じように「加害者」とい「被害者」とを「100%か0%」と罪を白黒で分けられるのか。
マスコミの必死の印象操作にも関わらず報道記事を詳細に読めば「事件」の曖昧さや「灰色部分」が炙り出されてくる。
この手の事件の報道は通常記者クラブの警察発表に始まる。
事実地元紙の警察発表への反応がこの事件の曖昧さを象徴している。
沖縄タイムスは「よくある米兵のナンパ」とでも思ったのか11日の朝刊ではこれをスルーした。(ウェブ記事)
琉球新報も記事内容は「米兵のナンパ」だが、オーバーな見出しで「拉致」としなければボツになる程度の事件だった。↓
女子中学生、車で拉致 外国人の男逃走 (琉球新報 2/11 10:54)
< 沖縄署の調べによると女子生徒は、午後8時半ごろ沖縄市上地のミュージックタウン音市場前で、大型バイクの男に誘われて後部座席に乗り、その後、車に乗り換えたという。女子生徒は友人7、8人と遊びに来て、1人だけ行ったという。>
<午後10時50分ごろ、女子生徒は北谷町北谷の安良波公園付近で車から降ろされていたところを警察に保護された。>
ところが一夜明けて被害者の女子中学生が「強姦された」と前日の証言を翻す。
沖縄タイムスがスルーしたロスを取り返すように「号外」を出したことは昨日触れた。
結局、焦点は「ナンパのトラブル」か「強姦」に絞られる。
朝日新聞は必死で「凶暴な米兵の毒牙にかかった罪もない少女」と印象操作に励む。
以下はその代表的記事。
<その時間帯、少女が連れ込まれた容疑者宅は、北中城村(きたなかぐすくそん)の高台にある一軒家。周囲の住宅街には街灯もほとんどない。少女は歩いて逃げ出したが、すぐに容疑者に追いつかれ、ワゴン車に乗せられた。
移動中も車から降りようとしたが、逃げられなかった。北谷町(ちゃたんちょう)にさしかかった時、少女は逃げるために「ここで友達と待ち合わせしている」とうそをついた。
沖縄本島を南北に貫く国道58号を挟んで、米軍基地の反対側。近くには米兵が集まる店もあるが、容疑者は薄暗く、人通りも少ない住宅街の裏通りに車を止めたという。 >
まるで「街灯もない高台の一軒家」に少女が暴力で引きずり込まれたかの印象を与える名文?だが、地元紙は容疑者の自宅近辺の様子を次のように報じている。
現場は住宅街
住民ショック 言葉失う
容疑者宅を捜索 <日本人女性複数出入り>
近所の住人によると、ハドナット容疑者は笑顔で挨拶を交わすなど気さくな人柄。 しかし、自宅には複数の若い日本人女性出入りし、トラブルになったこともたびたびあったという。 近所の外国人女性は「犯行当日の夜、ハドナット容疑者の自宅から『ゴーホーム(帰る)』という女性の声を聞いた。 喧嘩をしている様子で、その後すぐに『プリーズ』(お願い)という声が聞こえ、車が出て行った。 こんなひどい事件になるとは思わなかった」とまゆをひそめた。 別の日本人女性は「気さくな人だったが、何時も違う女性が出入りしていておかしいと思っていた。怖いので、もうここにはもどってこないでほしい」と憤った。(琉新報 2月13日朝刊)
容疑者の自宅は「高台の一軒家」という印象とは逆の「隣の痴話げんか(「帰る」「お願い」)が聞こえる程住宅の密集した場所。
何よりも被害者は「天声人語」が言うように、他の二事件と同じように「暴力的に」自宅へ連れ込まれたのではなくオートバイの後部座席で運転手に抱きついてきたのだ。
マスコミは揃って建前論しか報じないが、この事件を「不良外人と不良中学生のトラブル」と断じるブログもあるが、問題は容疑者の自宅に付いて行った経緯と「やった」か「やらなかった」かで様相が異なる。
この手の事件は「犯行直後」に証拠物件が残存するわけで、当日は「トラブル」だったのが一夜明けて「強姦」を主張しても証拠が残存するのかどうか。
専門家ではないが素人考えでも不可解だ。
この種の事件で問題になるのは「犯人」の身柄引き渡しについて立ちふさがる「日米地位協定」の壁だが、95年の事件を受けて、米国側は殺人や強姦などの凶悪犯罪の場合に限って日本側に「好意的な考慮を払う」ことに同意している。
今回は米軍側の素早い対応から言って日本側での裁判が予想されるが、くれぐれも「民意」で判決を下すような愚を犯して欲しくない。
ヒル米国務次官補 沖縄米兵暴行事件で遺憾の意 加藤駐米大使に
例え世間的には「不良米兵と不良女子中学生の事件」ではあっても、日本の刑法で言えば加害者と被害者だ。 厳正に法律に照らして罰するところは厳重に罰して欲しい。
歴史の書き換えを「民意」で迫ったのと同じ手法で、「民意」で判決を迫ったらこれは人民裁判になる。
だから身柄引き渡しは駄目なのだといわれないような厳正な裁判にして欲しい。
世界が注目しているのだ。
100%米兵が悪い、米軍基地が悪いと一方的論調で大合唱するマスコミの中で、夜の繁華街を徘徊して見知らぬ米兵の誘いに安易に応じた女子中学生の非をも突くような次の発言はGJ!
【おまけ】
在沖米軍トップのリチャード・ジルマー四軍調整官(中将)が謝罪して大丈夫だろうか・・・。
米兵が犯した犯行だから直接の「命令や強制」が無くとも「ジルマー中将の命令で事件が起きたことは明白だ」なんて左翼マスコミが騒ぎ出したらどうするのだろう。
現に「米軍基地があるから犯罪が起きる」と言っていますよ、ジルマーさん。