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自民党と民主党が政策のパクリ合いをし、お互いに「相手がパクッた」言い合う場面をテレビで良く見る。
逆に鳩山政権のように、面子にこだわり旧政権のやった政策を「見直す」と、悲惨な結末になる。
今回の普天間移設のように、自民党の「現行案」を反故にしたばかりに自縄自縛に陥って国家の計を過つことにもなる。
例えそれが政敵の政策でも良い政策なら、上手に「盗用」する方が結局は国民のためになるし、市政レベルでは市民のためになる。
問題はそれを実行するかどうかにかかっている。
琉球新報が、正直や神様を大上段に振りかざして正義を説いているが、気は確かだろうか。
ウソを書くのが新報の十八番ではなかったのか。
「お前だけには言われたくない!」
こんな声が聞こえそうだ。
施政方針写し 市長は自分の言葉で語れ
2010年5月30日
中山義隆石垣市長が4月に市議会で行った施政方針演説に、加藤憲一神奈川県小田原市長の過去の所信表明などの文言が丸写しに近い状態で使われた。他自治体の優れた施策を取り入れるのは大いに結構だが、演説までほぼ丸写しとなると話が全く違ってくる。
誰が文案を作ったにしろ表明したのは市長自身だ。「盗用」の責任は免れない。
当初、中山市長は施政方針について「私が全文を書き上げた」などと議会で答弁していた。ところが「ほぼ丸写し」が発覚した途端、「文案は政策チームが作った」と前言を翻している。最初の議会答弁は偽りだったわけだ。
「小田原市長と同様の文があることを5月21日に知った」という記者会見での釈明も、いまひとつ説得力に欠ける。不可解な点があまりにも多すぎるからだ。
自分で書いていないとすれば、文案を作成したのは政策チームの誰か。いつから執筆作業に入ったのか。市長が目を通した日はいつか。市長は文案に何らかの修正を加えたのか。すべて文案通りだったのか。小田原市長の演説をほぼ丸写ししたのは誰の発意か。なぜ自分で書いたと言ったのか。どういう経緯で、誰の口から「盗用」を知らされたのか。
中山市長に求められるのは、施政方針演説を作成した経緯、議会で事実と異なる答弁をした理由を含め、真実を洗いざらい公表することだ。
「正直の頭(こうべ)に神宿る」ということわざがある。市民の疑念を一掃するには、裏付けとなる事実を示しながら、誠意をもって市民に語り掛けていくしかない。その場を取り繕うだけの釈明に終始し、事実関係をあいまいにすれば、かえって不信感を増幅させるだけだろう。
小田原市長に電話で陳謝し、文章の使用への理解は得たというが、小田原市サイドも、あきれ返って開いた口がふさがらなかったのではないか。県民の一人として恥ずかしく思う。
石垣市議会が事実関係を調査する特別委員会(百条委員会)を設置したのは、市民の不信感を反映した動きと言える。
中山市長は、百条委を含む議会や、記者会見などの公開の場で、一つ一つの質問に丁寧に答えてほしい。そして、次からは自分の言葉で市民に語れる市長になってほしい。
◇
■笑止千万な琉球新報の正義■
石垣市の若い新人市長が小田原市長の施政演説を「盗用」した件は、本人の中山市長が事実を認めて謝罪と反省を繰り返しているので、法的責任や政治的責任を問うほどのことでも無く、これで一件落着と思われていた。
ところが琉球新報の正義がそれを許さないというから驚いた。
あの新報が「正直の頭(こうべ)に神宿る」を持ち出したのには、竜神マブヤーも「まぶい」を失うだろう。
琉球新報に正義と正直があったとは知らなかった。
琉球新報の正義によると、前市長の「婦女暴行疑惑」は許せても、現市長が施政方針を写したのは許せないというのだから、呆れて言葉を失う。
ちなみに琉球新報は、昨年の石垣前市長の「婦女暴行疑惑」の際には、ブログ告発者の元石垣市職員に2時間もの面接取材をしておきながら、前市長が「反戦平和の市長」という理由で、遂に一行の報道もしなかった。
また、前石垣市長が、記者会見まで開いて「ブログ発信者」を那覇地検に刑事告訴したと公言したことが真っ赤なウソだと判明しても、頬被りしたままではないか。
「反戦平和」を声高に叫んだ前市長には免罪符を与え、免罪符を持たない現市長には、重箱の隅をつついてでもアラ探しをするのが琉球新報の正義だというのか。
同じく免罪符を与えるのが得意な沖縄タイムスも正義はどうなっているのか。
タイムスの正義と聞くと、さらに胸クソが悪くなるので、その前に石垣市の地元紙・八重山毎日新聞の論調を検証してみる。
■度量の大きい八重山毎日■
八重山毎日新聞のコラム「記者席」で、市長の「盗用」についてこのように報じている。
5月26 “おわび行脚”が続く (記者席)
《 自らの施政方針をめぐって石垣市に激震を走らせた中山義隆市長。さまざまな批判が飛び交っているが、それでも公務をこなさなければならず人前に出る機会は多い。あいさつの際は謝罪から入る。25日の堆肥(たいひ)センター運営協議会でも「私の不徳の致すところにより多大な迷惑と心配をおかけして申し訳ありません」と頭を下げた。しばらくは“おわび行脚”が続く。》
同じ日の社説でも、市長の軽挙を「許されない盗用」と叱責しながらも、結論としては「政策実行で汚名返上を」と、若い市長が今後政策実行で市民の信に答えるよう励ましている。、
新市長の軽はずみな行動を批判しながらも、雨降って地固まるで、今後に期待するといった、読んでいてある種の爽やかささえ感じる八重山毎日の社説である。
以下に社説を全文掲載する。
八重山毎日新聞 社説5月26日
真摯に反省と信頼回復を
2度とあってはならない「盗用問題」
■許されぬ首相の裏切り(省略)
■許されない盗用
この鳩山首相の裏切りにも引けをとらない問題が石垣市でも発覚した。小田原市の施政方針を引用した中山義隆市長の施政方針盗用問題だ。去る4月の就任後初の市議会で「自ら書き上げた」「中山カラー100%」と自負していたのが、実は小田原市の借り物であり、うそだったのだ。野党議員は記者会見で「盗用」を指摘し、「議会冒涜(ぼうとく)、市民への背信行為、本市の名誉を著しく傷つけた」と批判していたが、確かにそうだ。
1万6000票という過去最多得票で当選、市民から若さと実行力を期待された分、斬新な中山カラーを出そうという焦りが“勇み足”になったのか。それにしても今回のパクリ問題は、その未熟さを露呈し、大きな期待をかけた市民の信頼と石垣市のイメージを損ねたという点で誠に残念な出来事だ。
市長は謝罪会見の中で外部の2、3人の政策チームに案作りを任せていたと釈明していたが、これも小沢民主党幹事長らの「秘書にすべて任せていた」の「政治とカネ」の弁明とまるで同じであり、さわやかイメージの市長に似つかわしくないものだ。
■政策実行で汚名返上
ネット社会の今日、施政方針も各種条例も、あるいは議員各氏の一般質問も今回のように他の市町村から引用する例は多いだろう。しかしそれはあくまで参考であり、今回のほぼ丸写しの例は市長の政治理念、資質、モラルが問われるあまりにお粗末に過ぎる2度とあってはならない事例といえる。
問題は今後だ。24日の臨時議会は市長の陳謝にもかかわらず紛糾し、野党側の賛成多数で百条委員会が設置された。展開によっては市政が混迷する可能性もある。さらに同問題は子どもたちに与える教育的影響もあるし、相手市長の了解を得たから良いというものでもないのも確かだ。
しかし市長にも施政方針演説までの準備期間があまりにも短かったなど同情すべき点もある。さらに直ちに記者会見や新聞広告で市民に謝罪し、新川字会の運動会など各種催しでも潔く非を認め、深く反省の姿勢も見える。
就任してまだ2ヵ月の、政治家としてまだまだ未熟な市長にとって今回の問題は、今後の市政運営の大きな教訓になったはずだし、切実に肝に銘じるべきだ。真摯に反省し、議会の百条委調査にも誠実に対応。市民の信頼回復と汚名返上へ今回のように外部スタッフだけに頼らず、職員や議員の力を積極的に取り入れ、よりスピード感ある政策実行で答えていくべきだ。
◇
八重山毎日は、一見、新市長のバッシングかとも思えるが、結語では若い市長を叱咤激励しており、これで「盗用」事件は一件落着と思われた。
沖縄タイムスの正義に戻る。
■それでも沖縄タイムスは許さない!■
八重山毎日の度量ある社説でこの問題は沈静化していくものだと思われたのだが、そうは問屋が、いや、沖縄タイムスが卸さなかった。
鳩山首相への罵詈雑言が渦まく昨日(29日)の沖縄タイムス紙面。 その片隅にしつこくもタイムスの記事が掲載されていた。
施政方針「引用」市長あて抗議文 (沖縄タイムス5月29日)
石垣市民ら提出
【石垣】石垣市の中山義隆市長が、施政方針の大部分を神奈川県小田原市長の施政方針などから「引用」していた問題を受け、「中山市長の『施政方針』は許せません!」市民集会が28日、市役所玄関広場で開かれた。 市民約30人が、事実関係の明確化や施政方針演説のやり直しを求める「施政方針盗用に関する質問及び抗議」文を提出した。
集会の実行委員会によると、市長の市政方針が1万2602文字のうち、5422文字が小田原市長の施政方針、所信表明文と一致した。 採択文ではは「前代未聞の不祥事。 市民に対する背任行為であり、市の名誉を汚した」と抗議している。
参加者は「『私の思いと一緒』だからといって、さまざまな条件が違う他市のものを使う発想がありえない」「市をどうしていきたいのか疑問に思う」と口々に批判。 最低でも施政方針の書き直しを求めていく」という方針を確認した。
◇
>市民約30人が、事実関係の明確化や施政方針演説のやり直しを求める「施政方針盗用に関する質問及び抗議」文を提出した。
これも琉球新報社説と同じだ。
市長本人が事実関係を全面的に認めて謝罪した上に、市民の間を「おわび行脚」をしているというのに、これ以上何の「事実関係」を明確化せよというのか。
文字の数を数えて重箱の隅をつつくようなマネをするより、「盗用」した施政方針通り実行せよと監視の目を光らせる方が、むしろ石垣市のためではないのか。
>前代未聞の不祥事。 市民に対する背任行為であり、市の名誉を汚した」と抗議している
「前代未聞の不祥事」といえば前市長が引き起こした「婦女暴行疑惑」は前代未聞の不祥事ではなかったのか。
「許せません!」会に集結した30人の方々は、前市長の「不祥事」の時も今回のように市役所玄関で「抗議集会」を開いたのか。
少なくとも石垣市民が「婦女暴行疑惑」に対して、抗議集会を開いたことはなかったはずだ。
琉球新報によると、この30名のリーダーは新垣重雄氏(「やえやま九条の会」の事務局次長)だというから、この市民団体がどのような香ばしい連中かは推して知るべしである。
沖縄タイムスは、「反戦平和」の免罪符を持つ石垣前市長を援護し切れなかった悔しさから、新市長攻撃に必死のようだが、前代未聞の前市長の性的スキャンダルを一行でも糾弾したことがあるのか。
仮に「司法の決着を待つ」というのなら、那覇地検へ「刑事告訴」が真っ赤なウソだった事実を、一行も報じてないではないか。
因みに、ゲスの勘ぐりで、筆者と中山市長との関係を云々する向きもあるが、
筆者は、中山石垣市長とは一度の面識もなければ、電話やメールで接触したこともただの一度もない。
従って、大浜前市長が落選した後は、石垣施政に対する関心度は「頑張って欲しい」以上でもなければ、それ以下でもない。
前市長の「不祥事」に関しても、本人が権力の座を引きづり下ろされ唯の人になった以上、今さら何の関心もない。
折角、前市長の「不祥事」が沈静化しているのだから、沖縄タイムスや琉球新報、そして、「許さん会」の市民団体も、若い市長の今後の頑張りに期待して、「これくらいで勘弁してやる」くらいの度量は持ち合わせていないのか。
「許さん会」が、大浜前市長から「甘い汁」を吸っていた面々であれば、決して許さんだろうが。
まさか、石垣市では婦女暴行なんて驚く程のことではない・・・というのではないだろう。
八重山毎日新聞の太っ腹な態度にに比べて、沖縄タイムス、琉球新報のケツの穴の小ささはどうだ。
見苦しい復讐心だけではないか。
こんなクダラン記事を三度も掲載する沖縄タイムス。
恥かしげもなく諺まで持ち出し、正義と正直を振りかざす琉球新報。
沖縄二紙の厚顔無恥には、今さらながら呆れ返るというより、ある意味脱帽する。
一方の八重山毎日新聞の大人の対応には拍手を送りたい。
【参考】縁側さんが同じテーマを扱っています。
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