昨日放映された第67回NHK杯囲碁トーナメント準決勝の許家元八段(先番)と高尾九段との一戦は手に汗握る大接戦となり、白番の高尾九段が手止まりの”半コウ”をつないで、ぴったり半目勝となりました。
図1は同対局の71手目までの局面で、ここで高尾九段は図1のaとポン抜きました。これには驚くとともに感動。AI的にはbとかCなどが有力なようですが、禍根を断つポン抜きはまさに高尾流の面目躍如で、善悪は別にしてその個性に魅力を感じます。何となく故藤沢名誉棋聖を彷彿させます。『てやんでえ、AIかなんか知らいないが、ここはaとポン抜く一手だ』と。
今後も魅力溢れる碁を期待したい。
図1