TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

リードアウトとランニングスタート

2008-02-29 14:56:24 | インポート
Clean Run三月号の記事。

リードアウト神話は、アジ競技者にまだ根強く残っている。
「これができなきゃ一人前じゃねえ!」みたいな。そしていまだに、スタート
ラインでステイをブレイクした犬に腹を立て、自分から棄権してリングを
去って行くハンドラーをよく見る。「こうすることで、犬に躾をするため」
と言うが、そうだろうか?本当に犬は「ああ申し訳ない、自分が言いつけを
守らなかったがために走ることができなかった」と反省するだろうか?
いや、私には「え、もう終わり?やったあ、次の出番まで昼寝だあ。またこの
テでズルしよう」とホクホク顔に見える。

ま、確かにリードしないと難しいコースというのはあり、とくにマスターズや
エリートではコースの難しさに加えコースタイムの厳しさのため、ランニング
スタートではQすることが事実上不可能なことはたびたび経験する。NADACの
ジャンパースのようにコースタイムが極端に短い場合、四つ先のジャンプから
リードしないと、例えば19秒で複雑な23個のジャンプを走り終えることは
まず不可能だ。

しかし、リードアウトは諸刃の剣であり、スタートラインのステイが徹底して
ない犬はまずダメ。それができる犬であっても、ハンドラーに置いかれると
スタート時のスピードが極端に落ちる犬がいる。これではせっかくリードアウト
で時間を短縮しても、なんにもならない。

12ページの図のコースでは、まずほとんどのハンドラーがリードアウトを
とるだろう。しかし、マップと実際のリングでは異なることがしばしば。
このマップではトンネルがかなりジャンプ2に近いし、ジャンプ8と2もかなり
近そうなのに、写真ではそのように見えない。コースを歩いてみないとダメだ。

Olgaの指摘は全く正しく、よく考えないでランニングスタートすると図3や4
のようなぎこちない走りになってしまう。13ページの写真の犬の足運びを
見る限り、全くスピードが出ていない。14ページのスパニエルの動きと比較
したら、天と地の差だ。このように流れる動きなら、ランニングスタートで
スタートしても、クリーンに走ることは可能である。

ところで、今日は東京の友人が「一足早く春の気分に」と送ってくれた桜の香り
のお茶と、讃岐和三宝糖のお菓子をいただく。上品な甘さに、ほのかな桜香が
ほどよく合う。ごちそうさま。持つべきものは、良い友人である。


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Alternative to Burials

2008-02-27 15:44:17 | インポート
A natural end…環境問題に関心があるものにとって、究極の課題ではないか。

実家の親が末期癌で余命いくばくもないので、最近は葬式関係の情報を集めて
いる。日本から連絡があり次第、すぐ帰国して遺体処理から葬儀、あらゆる
法的手続き、遺品整理まで短期間で済ませて来なければならない。それも
兄弟がいないから、私一人で、だ。夫はガイジンで日本語がわからないし、
連れて行っても足手まといなのでこっちに置いていくつもり。そう考えると、
大変忙しい里帰りとなりそうで、センチメンタルに浸っているヒマなどない。

だから今から予習中。幸いにも日本の友人達の親がみな高齢となり、冥土に
旅立つ人が出始めており、彼女達から最新葬儀事情をナマで聞くことができる。
これは非常に参考になる。自分でもいろいろネット上で調べているが、この頃
はお墓を作らない人がぼちぼち増えているらしい。いわゆる「自然葬」とか
「散骨」である。しかも、戒名も自分で生前に好きなのを作ることができる
ソフトまである。死ぬときの名前くらい自分でつけたい人には、最適だ。

親本人も仰々しいのはご免、簡素にやってくれとの意向なので、最小限のこと
しかやらないつもりである。親の兄弟姉妹達にしても、今生き残っているのは
みな高齢だし、わざわざ遠方から葬儀のために呼びつけて、倒れて自分がホトケ
になってしまっては困る。だから家族だけで簡単に葬儀を済ませ、あとで
親戚には電話連絡を入れる予定である。

アメリカには環境的にもっと進んだ方法、Green Burialsがある。
遺体のエンバーミングや火葬などの処置をせず、土の中で自然に分解するお棺
につめ、緑化計画地に埋めて上には木や花や様々な植物を植える。土に還った
遺体が肥料となり、植物を育てるのである。

火葬にはガスや電気などの膨大なエネルギーが消費されるし、遺体からは水銀
(歯のアマルガムが原因)などの有毒物質が環境にばらまかれる。エンバーミング
はもっとひどくて、腐敗防止のためのホルマリンだの、処理にあたっては
様々な有害薬品がしこたま使われる。人が死ぬだけで、大変な環境破壊が
行われるのだ。

死後は自然に還る。これが実現可能になってきたとは、この世もまだ捨てた
ものではない。私なら、自分の棺桶の上に桜を植えて欲しいな。


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料理好きの弱み

2008-02-24 16:12:09 | インポート
ヘンケル包丁の砥ぎ屋さんに行ったついでに、料理道具の店に寄る。

ここがまたプロ仕様の道具がたくさんあって、料理好きにはたまらない。
しかも!今、入れ替えシーズンなので大バーゲン実施中なのだ。
新商品を飾る棚のスペースを開けるため、信じられない破格値をつけている。

誘惑に負けて、やっぱ買ってしまった。
Apilcoのキッシュ型と、Vic Firthのソルトミル。両方とも、40ドルちかい
値下げである。ネット上で最も安い値段と比較しても、大変なお買い得。

他にも欲しいのがあったけど、我慢、我慢。
だって、キッチンが一杯になってしまう。でも、気に入った道具を使って
お料理してるときって、すごく幸せ。


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Quackクラブへようこそ

2008-02-23 15:59:28 | インポート
エンドの情報を調べていて、Priceに対する批判ページに遭遇。

まあ予想できる内容である。エンド専門家によるもので、要は「あんな昔の
研究なんて今は通用しない」「昔は衛生状態が悪かったから、そういうことが
あったかもしれないが、今はそんな心配はない」

大体、既存の医学界の常識に挑戦するものは、みんなQuackのレッテルを貼られる
ことに決まっている。ホリスティック系の連中はみんな首を揃えて討ち死にだ。
PriceやMeinigだけでなく、Andrew Weilとか、Ian Billinghurstなんかは
主流の医(歯、獣医)学界から嫌われている。

ま、Weilなんかはヒッピーあがりで今じゃ医者というより自分の名前をつけた
自然食類を売るのに熱心なビジネスマンだし、Billinghurstに至っては数年前
「BARFという言葉を発明したのはオレだ」とか言い出して物議をかもした
とんでもないペテン師。悪口を言うやつがいて当然だろう。
ホリスティック系というのは、大体がひねくれもので、だから周りのやってる
ことに納得できなくてハズレてしまった連中だったりする。そうでなければ、
黙っていれば「ドクター」と尊敬されて金が入ってくるものを、古臭い東洋
医学とか薬草療法なんか学ぼうなんて思いもしないだろう。

しかし、QuackにはQuackなりの「発見」があり、真実がどこかにある場合があると
私は思う。既存の医学に見放された患者が、Quackのおかげで救われたケース
は、少数といえども存在するわけだ。それが「鰯の頭も信心から」的なもので
あったとしても、結果オーライなら良いではないか。救われなかった場合には
fraudと呼ばれて酷評されるが、じゃあ既存の医学は患者全てを間違いなく
救っているのか?

Price批判にもどれば、古いというのは言われなくてもわかるけど、じゃあ
彼の研究結果をくつがえし「あれは間違いである」と証明できる研究をした
やつがいたかというと、誰もいない。それに、今は衛生状態も技術も格段に
進歩しているというが、根幹治療の成功率はいまだに自慢できるほどじゃないし、
根尖病巣ができるのを完全に防ぐことだってできないではないか。
過去数十年間に進歩した技術って、そんな程度ってことか。

ま、患者のほうがよく勉強しないとダメね、今の世の中。


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アスパラガスの謎

2008-02-23 15:00:53 | インポート
昨日の夕食は、マヒマヒの照り焼き、イタリアンハーブのリゾット、そして
アスパラガスのオレンジソース。

夫が「アスパラガスを食べると、オシッコが臭くなる」と言う。
それは初耳である。そこで、asparagus+peeでgoogleしてみた。

すると、あるわ、あるわ!
夫だけではなかったのだ。
http://www.discovery.com/area/skinnyon/skinnyon970115/skinny1.html
アスパラガスは利尿作用があり、含まれる代謝物質のためオシッコに特有の
ニオイが出るのだという。とくに体に害があるとかではない。

アスパラガスは、春を告げる野菜。
まだ雪の残る山であるが、アスパラガスの鮮やかな緑の穂が一足先に春の味
を運んでくれる。今度はポタージュスープにしてみよう。


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