TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

姫様のお支度

2008-02-18 19:13:55 | インポート
初めて買った電動歯ブラシを使う。

新しい歯医者から薦められて、使ってみることにした。
今はいいのがいろいろ出ていて、歯や歯茎を傷つけることなく綺麗に磨ける。
私の買ったのは、BRAUN。やっぱドイツ製のは信用できる。歯に押し付ける
圧力が強すぎると自動的に止まり、磨きすぎないようになっている。
歯垢がスッキリとれて、歯の表面がツルツル。

それにしても、デンタルケアグッズがバスルームに一杯になってしまった。
電動歯ブラシ、二種類のデンタルフロス、イリゲーション。
毎晩これらを駆使して歯と歯茎をピカピカにするわけだが、全工程とそして
グッズの清掃にたっぷり15分はかかる。

ずいぶん前に、公家のお姫様が起きてからお支度をする工程について書いた
ものを読んだことがあるが、そりゃもう大変。お付きの人が二人がかりで
洗面からお化粧から着付けまで、その間お姫様はじっとしているわけだ。

それに比べたら私のデンタルケアはたいしたことない。
しかし、世の中にはシャカシャカ!と十秒くらい磨いて終わってしまう人が
多いわけで、15分というのはけっこう長いと思うが、どうだろうか。
長くても、それ(プラス、歯科医でのチェック)で歯の健康が保てるなら
安いものである。なんたって、アメリカの歯科治療はべらぼうに高いのだ、
日本に比べると。


Doing Time

2008-02-18 19:00:25 | インポート
夫と一緒にブランチをとったカフェで読んだ地元新聞記事。

刑務所に服役中の囚人に、犬の訓練をさせるプログラムがある。
カナダでも、軽い刑で服役中の女性囚人がそうしたプログラムに参加して
人生変った、みたいな記事を読んだことがある。

こっちのは刑の重さには関係なく(性犯罪はダメ)、刑務所内での素行が
良いと認められ、さらに面接で選ばれた囚人たちが参加するらしい。
犬はというと、シェルターに捨てられた犬の中でも学習能力がありそうと
認められた犬たち。要するに、このプログラムでは人間も犬も、第二の人生
の可能性を求めてがんばるわけだ。

囚人と犬は寝起きを共にし、囚人は犬の世話や躾の仕方を一から学ぶ。
捨てられた犬のなかには、問題行動のあるやつやトイレの躾ができてないの
なんかがいるので、初めはいろいろ大変らしい。しかし、お互いに次第に
絆ができ、いずれは単なる服従訓練だけでなく警察犬や介助犬として働ける
ような、立派に更正した犬に仕上がるという。そうした犬たちは、塀の外に
職を得て、旅立っていく。

軽い刑で服役中の囚人のなかには、この経験がきっかけとなって出所したのち
にプロの犬のトレーナーとして働くものもいるという。だが、終身刑で全く
出所のかなわない囚人たちも、たくさんプログラムに参加している。

まあこういった記事は、読者を感動させるようにいいことしか書いてないのが
普通なので、失敗談とかうまくいかなかった例とかは隠してある。テレビの
特番なんかと同じだ。プログラム自体は素晴らしいが、そう世の中なんでも
善意があればものごとが良い方向にいくとは限らない。

だけど、ほっておけば致死処分されてしまう犬たちが、第二のチャンスを
与えられるというのは、犬好きにとってはうれしい。

トレーニングが終わって犬を送り出すとき、みんな泣くらしい。
そうだよね、寝食を一緒にした、かわいい子供みたいな犬だもの。