TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

初秋の思い出

2008-02-09 02:01:07 | インポート
桃のアップサイドダウン・ケーキを焼いてみた。

Williams-Sonomaで Apilcoの小さいスフレ型が4個セットでセールになってた
ので、買った。ちょうどAltonの桃ケーキのレシピを入手したところだし、
Jeanneの形見の桃が冷凍庫にあったので、夜のおやつに焼いた。

サクサクしたケーキの中から半熟桃がとろりと顔を出し、なかなか美味しい。
今回はバニラを使ったが、シナモンでも良かったかもしれない。
うちの庭の桃は小さくて柔らかいので、パイやケーキにすると溶けてしまうが、
バレーの桃は固いので焼くとちょうど良くなる。わずかな酸味もお菓子に合う。
昨年の夏の日差しを思い出させる甘さである。東洋医学では桃は、胃腸の調子
を整え老廃物を排泄する働きがあるという。桃を食べて健康に。

ところで、こないだ買ったホームシアターシステムであるが、夫はどうも
気に入らないらしい。こっちに越してから、Sony、Boseなどいろいろなメーカー
のを買って試したものの、完璧主義者の彼を満足させるものはなかった。
昔と違ってこのごろは手頃な価格でシステムが手に入り、私にとってはどれも
そこそこいい線いってると思うのだが、夫は「迫力がいまいち」と言う。

この家のTVルームは天井が吹き抜けになっているので、音が逃げてしまうから
どんなシステムも限界があるんじゃないかと思う。「映画館のような迫力が
出ない」と夫は文句を言うが、ああいう迫力を望むなら映画館で映画を見るか
映画室を家の中に新築するしかないのではないか。電気屋にあるオーディオ
ルームみたいな、特殊な素材の壁と床、天井を擁する特別室である。

大体、毎日映画館のような迫力の音を聞いて過ごしたら、難聴まっしぐらだ。
つーか、夫はすでに聴覚に異常を持ち始めていると私は思う。本人は感じて
ないし、身体検査なんかでもおそらく何も言われないだろうが、彼が音楽や
テレビを常に大音響でかけている様子から察すると、悪いけど耳が遠くなって
きていると思う。私がボリュームを低くすると、すぐにもとに戻してしまう。
「迫力がない」というより、聞こえないのだ。

彼の世代は、十代からGhettoBlasterでガンガン音楽を聴いて育った連中であり、
三十台や四十台ですでに耳がおかしくなっているのが多い。Stanleyが言うには
あの毛みたいな耳の神経は一度ダメになると回復しないらしい。耳と迫力と
どっちが大事か、よく考えるべきだな。