TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

いまいましい塩

2002-11-29 12:18:31 | インポート
やっぱりTABI用のハイパフォーマンス・ブーティーを買わなきゃ。

雪を溶かすために、市は道に塩を大量にまく。
これは環境にも車にも良くないのだけど、貧乏カナダじゃこれしかできない。
雪は溶けるが、塩は道路上に塊のまま残る。その上を素足で犬が歩くと、パッドが
焼けてしまう。ダメージは想像以上で、犬は途中で一歩も歩けなくなってしまう。

歩道や車道にまくのは、まあしかたない。
でも、今日森へ散歩に出たら、な・なんと森の小道にもごていねいにまいてある!
去年まではこんなことなかった。こんなことに税金使うなよ!
TABIのパッドは焼けてしまったし、私のスノーブーツも塩で真っ白だ。

ワセリンのようなものを塗ったり、いろいろ試し犬仲間とも情報交換したが、やはり
ブーティーを履かせて保護するのに勝る方法はない。
TABIが足を怪我したときにブーティーは重宝したのだが、耐久性がありズレないの
はなかなかない。人づてに「これは良い」というのを、今度注文するつもり。

ブーティーは、足の怪我対策にも必要だ。
今日森でPUFFYの飼い主にあったら、PUFFYは先日森を走っていて割れたビール瓶を
踏んでしまい、大きな血管と腱をざっくり切って大出血、病院で緊急手術だったそうな。
「ティーンエイジャーが酔っ払ってビール瓶を割るのよ。ガラスのかけらがそこら一杯」
と、飼い主はくやしそう。PUFFYはギプスみたいのはめて、3本足で元気なかった。
ブーティーを履いていたら、そんな大怪我にはならなかったろう。

まったく、犬も裸で歩けない時代になったよ。


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Birthday Boy TABI

2002-11-27 09:45:33 | インポート
今日は、TABIの3歳の誕生日。

夫が出張で留守なので、夜はTABIとふたりぼっちで母子家庭みたいな晩餐。
TABIは、バースデーケーキとして作った鹿肉のテリーヌをペロリとたいらげ、さらに
骨付き牛肉をガシガシ齧っている。食欲旺盛だ。

3歳になっても、子犬のころと変わらずエネルギー全開。いや、ますます活発に
なってきたようだ。その疲れ知らずのタフさ!今日だって、2時間走って帰ってきて
さらに庭でボール投げ。こっちはヘトヘトなのに、あいつは10分も休んだら復活。
「遊ぼう、遊ぼう」とウルサイ。

夕方散歩で会ったボーダーコリー/ハスキーミックスのRUBYの飼い主にも、
「TABIはほんとに元気で、スローダウンしないわねえ」と驚かれた。RUBYとTABIは
TABIが子犬の頃からの仲良しだ。

こいつ… 農家に働きにでも出すか?

さて、SPCAに電話で問い合わせたところ、先週私たちが保護した犬は飼い主が来て
連れて帰ったという。めでたし、めでたし。
日本の友人からもメールが入り、鹿肉が無事届いた由。こっちもめでたし、めでたし。

今日は本当にめでたい一日だった。


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アン王女御用

2002-11-26 12:57:01 | インポート
イギリス王室のアン王女が、愛犬が子供を噛んだとして御用になった。
http://channels.netscape.com/ns/news/story.jsp?floc=FF-RTO-reodd&idq=/ff/story/0002%2F20021122%2F093545150.htm&sc=reodd

彼女が飼っているイングリッシュ・ブルテリアが、子供二人を噛んで怪我をさせた。
これはイギリスでは、立派な刑法違反だ。(Dangerous Dogs Act)
彼女はおよそ$790(US)の罰金を科せられた。禁固刑6ヶ月もありえたという。
犬は、今度また同様の事件を起こしたら致死処分だ。

王室から犯罪者が出たのは、1649年のチャールズ一世以来だという。
王女にもちゃんと裁きを受けさせるところは、さすがイギリスというべきか。

それにしてもかわいそうなエリザベス。
子供たちがどいつもこいつも問題起こしてばっかりじゃん…


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鹿肉のゆくえ

2002-11-25 12:04:45 | インポート
日本の友人に送った鹿肉の行方やいずこ?

食用鹿を養殖し加工して売っているスイス系カナダ人のファームが、郊外にある。
TABIのエサ用鹿肉は、ここから買っている。
鹿のハムやソフトソーセージなど、私はベジタリアンなので食べないが、夫は
試食したらけっこうイケルと言う。

日本の友人で超グルメな人が、これまた鹿肉が大好物。
そこで、鹿スモーク肉(だったか?)を送ってみたのが2週間ほど前。
だが、まだ届かないという。

考えてみたら、日本に肉製品を輸出するには税関のキビシイ審査を通らなければ
ならない。スモークサーモンとか魚は平気なのに、肉は駄目なんだ。
私としたことが、迂闊だった。

農林水産省のサイトで調べたところ、
「その国で日本向けに検査を受け、検査証明書を取得することが必要」だそうだ。
政府のスティッカーがついてないと駄目らしい。

あーあ。
きっと、日本の税関で没収されて、係官が食っちゃったな。


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優しい拾いもの

2002-11-23 08:25:11 | インポート
<img src=http://www.members.accesswave.ca/~monjardin/diary-jpeg/11-21-02.jpg>

夫と一緒にTABIを森へ散歩に連れて行き、また犬を拾ってしまった。

10歳はゆうに越えてると思われるお婆さんミックス。
尻尾を見る限り、もともと長毛のようだが、きれいに丸刈りにされている。
グルーマーへ行ったばかりなのか、シャンプーのいい香りがし、首輪には薄紫色の
新しいリボンがついている。でもIDタグがない。

足は関節炎が出ている様子だが、それでもTABIに誘われると追いかけっこや犬相撲を
とって遊ぶ。私たちについて大通りまで行き、Tim Horton'sでドーナツと飲み物を
買って森の中で一緒に食べた。帰りは道々、近くの家々をめぐって「この犬知らない?」
と聞いたのだが、誰も見たことがないという。仕方ないので、家まで連れて帰る。

夫がアニマル・コントロールへ電話している間、缶詰のドッグ・フードをあげる。
丁度私たちも出かける用事があったので、今回はアニマル・コントロールへ犬を
こちらから連れて行くことにした。

アニマル・コントロールのオフィスは、SPCAと同じビルにある。
受付で「この犬は私の所有ではない」旨の書類にサインをさせられる。自分の犬なのに
偽って「拾った」と届ける人が多いからだ。とくに今回の犬は年寄りなので、
「年取って面倒が大変だから捨てに来たんだろう」と疑われるのは仕方ない。

犬は、耳を寝かせて不安げに私たちの顔を交互に見る。
「大丈夫だよ、きっと飼い主が迎えにくるから」と言いながら、首を抱きしめると、
遠慮がちにペロリと私の手をなめた。そして、係員にリードを引かれ、とぼとぼと
ドアの向こうへ歩いていった。
72時間以内に飼い主が連絡しなければ、原則的には里親に出すのだが、彼女の
年からいって里親が見つかるとは思えない。そうなると、処分だろう。

受付の対応は、事務的だった。
この手のやりとりは厭き厭きしてるのだろう。書類には、犬種のところに「ラブミックス」
と書かれた。どう見ても…と思ったが、飼い主が現れなければどのみち処分になる
犬の犬種など、どうでもいいのだな。

なぜ彼女の飼い主は、彼女を外へ放したのか?
なぜ連絡先を記したIDタグをつけてやらなかったのか?
最後に私を見上げた、彼女の優しい目が忘れられない。


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