TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

ポッポちゃん

2024-07-14 12:11:02 | ガーデン

夫婦でブランチを食べていたら、ドスン!と大きな音が。

 

パティオに出てみたら、鳩がちょこんと座っている。

 

どうやら、パティオのドアの上にある明かりとりの窓に激突して、落ちたらしい。軽い脳震盪を起こしたのだろう、それこそ鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしてフラフラしたまま。そっと近づいても、飛び立とうとしない。

 

TABIパパは野生の鳩が大嫌い。フンをしまくるし、巣でも作られたら大変。害鳥としてこのへんの住民からいやがられている。シャベルを持ってきて、追い払おうとした。

 

鳩はビックリしてバタバタと羽を広げたが、うまく飛べなくて降りてきてしまった。

 

よく見ると、両足に足輪がついている。「これは野良じゃなくて、誰かに飼われている鳩よ。邪険にしないで」とTABIパパに注意し、空容器に水を入れてあげてみた。

 

喉がかわいてるらしく、たくさん飲んだ。TABIパパが、いつも野生の七面鳥にまいてやるトウモロコシの粒をあげてみたら、お腹が空いてるらしくパクパク。落ち着いたら飛び立つだろうから、そのままそっとしておくことにした。

 

よく見ると、そのへんにいる野良の鳩よりずっとキレイで、大柄で筋肉が発達しており、広げた羽はかなり大きい。十分にいい餌をもらっている様子で、とても健康そうだ。もしかしたら、鳩レース用に繁殖された子なのかもしれないと思った。

 

買い物から帰ってパティオを見たら、まだいる!

 

まだ、なんとなくぼーっとしている。ちょっと心配。

 

窓に激突する鳥は多く、小さい鳥はまず即死してしまう。大きめの鳥でも、打ちどころが悪いと、見た目は大丈夫そうでも体の内部に損傷を受けていることがあり、飛び立っても半日以内に死んでしまうか、フラフラしているので鷹などの猛禽類にやられてしまう。

 

私達に鳥の知識がないので、怪我しているか診断はできない。日曜だから獣医は休みだし。とりあえず羽も足も大丈夫そうだし、食欲はある。だけどやはりストレスなのか、緑色の下痢便をあちこちにしまくるので掃除が大変!

 

あと、バーベキューの裏とか物陰に隠れようとしている。やはり、体調が万全でないので天敵から身を守ろうという本能なのか?

 

屋内には入れられないけど、うちのパティオで一晩泊まっていってもいいよね、と夫婦で合意。鳩を飼ったことないのでよくわからないが、試しにアマゾンの空き箱に古タオルをしいてパティオに置き、この子が身を隠せるように仕掛けておいた。

 

明日の朝には、回復して旅立つかしら。

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王様は裸だ!

2024-06-19 11:19:44 | TABIのいない日々

恒例のTABI月命日、今月はスパークリングではなく、シャンパン。

実は夫が先月、シャンパンだけをいろいろ選んで一箱、酒屋から送ってもらったのである。

先々週の祝日に彼が選んだのは、いわゆる日本で有名なドンペリの、期間限定アイス・シャンパン。珍しく氷を入れて味わうタイプのシャンパンだ。

これがもう、大失敗!

いや、味は悪くはないのだが、「この値段でコレかよ?!」という残念なシャンパンなのだ。

実際、ドンペリで「うまい!」というものに出会う機会はまずない。日本でも海外でも、お祝いというとよく出てくるので飲むチャンスは多いのだが、正直言ってそれほど美味しくない。もっと庶民的な値段で、ずっと美味しいスパークリングはいくらでもある。自腹切るなら、ドンペリはすっ飛ばして好みのスパークリングを買うほうがずっといいと思う。

でも、特に日本では、高級シャンパンといえばドンペリ、ということになっているので、ドンの悪口を言う人などあまりいない。「王様は裸だ!」とハッキリ言うものなら、空気が読めないだのなんだのと周囲から袋だたきに合うだけだ。

ま、私達夫婦はハッキリ思ったことを口にするタイプなので、今後はもうドンペリは二度と買わないことに決めた。

そして今日のシャンパンは、メゾン・マム。

これもまずかったらガッカリだな、と思いながら開けたが、こちらは美味しかった。お値段に見合うだけの味わいだ。

とても細かい泡で口あたりがやさしく、フルーティーな香りと爽やかな味は最後の一滴まで変わらない。さすがシャンパン!と言える味だ。

前菜に用意した、オレンジとジンで下味をつけたスモークサーモンにも、よく合う。もちろんTABIにも、サーモンをおすそ分け。たくさん食べてね。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

White Noise

2024-05-24 17:27:36 | 映画

2022年の作品。

ちょっとヒネた風変わりな作品で有名な Noah Baumbachが監督で、私の好きな俳優 Adam Driver (彼はなんと元アメリカ海兵隊員という職歴!)が出ているのだから、見ないわけにいかない。

しかしこの映画が上映後しばらくして急に有名になったのは、あまりといえばあまりな偶然の出来事が起こったからである。

映画は、オハイオ州の小さな大学のある都市が舞台。ある日、毒性化学薬品を積んだ大型トラックが貨物列車に激突し炎上するという事故が起きる。事故により発生した有毒ガスが町を襲い、住民はとるものもとりあえず緊急避難を強いられる。平穏な町が、一夜にしてパニック状態となり、人々の心が次第に不安定になっていく。

そしてこの映画が世に出てから半年後の2023年、なんとこの映画のロケ現場となったオハイオ州East Palestineで、毒性化学薬品を積んだ大型トラックが貨物列車に激突し炎上するという事故が起きる。

その事故後の展開は映画と全く同じで、有毒ガスと飲料水汚染のために数百人の住民が緊急避難を強いられた。この住人の中には、映画の撮影中にエキストラとして参加した人もたくさんいて、「あまりにシュール過ぎて、信じられない」と語っている。

「この世に偶然などひとつもない。全ては必然だ」

と言ったのは、誰だったか。こういう出来事があると、私達の叡智では計り知ることのできない不思議な力が、この宇宙には存在するのだと、しみじみ思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七周年

2024-04-19 04:53:36 | TABIのいない日々

もう7年もたってしまった。

時間の過ぎるのが早すぎて、心が追いついていかない。

さて、いつもはこの時期に夫婦でどこか旅行へ出かけるのだが、今年はお客サマが来ている。ラブラドゥードルの女の子。飼い主が昨年生まれた孫の顔を見にニューヨークへ行っている間、お守りをして欲しいと頼まれたのだ。このコは前にも預かったことがあるので、うちへ入るなり別荘に来た気分ですっかりくつろいでいる。

今年の記念日には、イタリア産のプロセッコでお祝い。とても軽口で、きめ細かな泡が心地よく、どんな料理にもよく合うと思う。

メニューは、紅鮭のスモークサーモン、イチヂクとトマトのサラダ、そして野菜のチャプチェ。チャプチェは韓国では、お祝いの席でよく出されるそうである。普通は肉が入っているのだそうだが、うちではベジタリアン版として野菜だけにした。ごま油の香りが食欲をそそる。もちろんTABIには、大好物のバターライスにサーモンをのせた鮭ご飯。今日のお客サマにもおすそわけ。

そしてデザートは、マシュマロが大好きだったTABIのために特製のS'more。あぶったマシュマロとチョコをグラハムクラッカーでサンドしたアメリカ生まれのデザートである。よくキャンプファイアーを囲みながら、みんなでマシュマロを火であぶって作って食べるものだ。

TABIちゃん、たくさん食べていってね。

I love you to the moon and back, TABI!!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四年目の再会

2024-04-14 06:05:54 | TABIのいない日々

すっかりあきらめていたのに、不思議。

 

四年前に転勤で引っ越したときのこと。

新居で荷物を解いていて、前の家のキッチンに飾っていた時計が見つからないことに気がついた。ちょっと思い出のある、ポートマリオンの時計。

いつも引っ越しの際は、何かしら紛失するものがある。引っ越し業者が全て梱包してくれるのだが、壁にかけた絵画や時計などは私達依頼主が責任をもって取り外し、梱包だけ業者にお願いすることになっている。全て私達で取り外したつもりだったのだが、忙しさにまぎれてつい忘れてしまったのだろうか。

前の家を私達から購入した家族が無事に引っ越しを済ませたころに、メールで連絡してみた。ところが、返事は「それらしきものは見当たらない」とのこと。

夏の引っ越しシーズンには、よその家の荷物とごちゃまぜになって箱ごと荷物が無くなることはよくある。あの時計も、そうやってどこかに行ってしまったのだろう。転勤族にはあるあるの事柄だ。がっかりしたが、仕方がない。

が、今日の午後、TABIパパが地下の食料貯蔵室を整理していたところ、見慣れない箱を見つけた。何が入っているのだろう、と開けてみたら、梱包用紙に包まれた件の時計が!

ちょっとホコリっぽかったが、傷ひとつない状態で見つかった。

なぜ、4年前には気づかなかったのか?

今の家を新築して再び引っ越したときも、探したのに見つからなかったのに?

ちょっと異次元に迷い込んだような気がするが、不思議なことがあるものだ。この4年間、あの時計は私達とともにいたのだ。ただ私達が鈍感で、気が付かなかっただけ。

なんだかTABIが、「ぼくはいつでもそばに居るよ。気が付かないかもしれないけど」と濡れた鼻先でツンツンとつついて知らせてくれたような気がする。

綺麗に拭き清めた時計は、早速キッチンの壁に。めでたし、めでたし。

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする