TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

皆既月食

2008-02-21 16:20:53 | インポート
今朝の散歩は短かった。

「お散歩!」と呼ぶと大喜びで玄関に走ってきたTABIと、いつものように
うきうきダンスをしてから外へ。春のように暖かい今日は、セーターだけで
充分。原っぱにはきっと犬連れが一杯だろう。

だが、原っぱへの大通りの手前でTABIは急にお座りをし、難しい顔をしたまま
動かない。先に行くよ、と歩き出しても動かない。仕方なく、公園に行くこと
にして回れ右をしたところ、やっと笑顔を見せて歩きだした。

ところが、公園への入り口へ向かったところ、また動かない。
足でも痛めたのかと、足を含めて念入りに体中をチェックしたが、なにも
不自然なところはない。結局、そのまま家に帰ることにした。

体調でも悪いのかといえばそんなことはなく、食欲旺盛だし、自分でドッグドア
からバックヤードに出て雪を掘ったりして遊んでいる。夫が帰宅してその話
をしたら、彼が散歩に連れて行ってくれた。原っぱに行ってガンガン走ったり
よその犬と追いかけっこで一時間ほど遊んで、何事もなく帰ってきた。

「リーダーに対するチャレンジだ」と思った人、大ハズレである。
そういうタイプの犬ではない。過去8年間に、二度ほど似たようなことがあった。
一回目は、TABIがまだ生後一年くらいのとき。やはり大喜びでお散歩に出た
のに、玄関から出たところでテコでも動かなくなった。仕方ないので散歩を
止めて家に入った。直後、私はすごいめまいで床にくずれてしまった。
森へ散歩に行っていたら、倒れたまま誰かが通りかかるまでそのままだったに
違いない。(2001/06/15の日記に詳細あり)

人は笑うだろうが、その件以来、私はTABIの不思議な行動を尊重している。
今日は私は体調OKだったが、きっと人間にはわからない何かを彼は感じていた
のだろう。介助犬の一種で、飼い主のてんかん発作を事前に察知する訓練を
受けた犬がいるが、彼らの行動を見てもわかるとおり、犬にはそうした不思議
な能力がある。そして、人間の言葉を話さない彼らは、彼らなりのやり方で
危険を回避しようと、懸命に飼い主に知らせるのだ。

ところで、今夜は皆既月食。
ガレージのドアを開けて車の整備をしていた夫が、「早く、コート着て!」
と呼ぶので出てみると、紅茶色の満月が。こんなにくっきりとしたのを見た
のは初めて。ぐんと冷え込んだ夜の空を、二人と一匹で見上げる月かな。