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TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

8年の重み

2025-04-19 12:43:59 | TABIのいない日々

長いような、短いような。

毎年の天使記念日の前夜は、「ああ、X年前の今はあの子がいたのだ」とつい考えてしまう。考えたところで、どうにもならないのはわかっているのだが。子を失った親というものは、その子を思わずにいられないものなのだ。

さて今日は土曜日なので、夫婦でなじみのお寿司屋さんで松花堂弁当のランチ。

 

ここは日本人の板さんがやってて、キッチンのスタッフもみな日本人なので、安心して食べられる。市内まで車で一時間かかるが、それだけかけても行く価値はおおいにあるのだ。二十年くらい前はカナダでも大きな都市なら、日本人の板さんがいる料理屋がいっぱいあったのだが、今ではどんどん中国や韓国のビジネスになってしまい、「なんちゃって日本食」ばかり。なんと、ここのように日本人が経営していて板さんも日本人という店は、ここではただ一軒だけなのである。

デザートには一口サイズの桜餅がついており、うれしい。板さんによると、やはり日本人のお客さんに好評なのだそうだ。このランチの餅は道明寺だが、私は江戸っ子なので、桜餅というと向島の長明寺さんのあのでっかい桜の葉につつまれたやつをよく食べたものだ。桜の季節にはもう日本へは帰れないだろうから(だって、桜目当ての外国人観光客であふれてて、飛行機がとれない)、まだ寒さの残るカナダで、こうして桜餅をいただいて春の気分を味わう。

夕食は自宅で。今年のシャンパンは珍しくカナダ産。

昨今はトランプの関税に対抗してアメリカ産を置かない店が増えており、もうナパバレーからの安価で美味しいスパークリングが飲めないんだよ(涙)。ま、でもこのスパークリングは、きめ細かい泡といい、滑らかな味わいといい、決してまずくはなかった。つめたーくして飲むのが、コツ。

 

もちろんTABIにも、前菜のスモークサーモンをおすそ分け。大好きだったものね、サーモン。

さて、昨年の記念日は知り合いのラブラドードルをあずかっていたのだが、今年はお隣のトイプードルの女の子がお客に来ている。昨年の秋にも来た子で、若いので元気に飛び回っている。家の中がパッと明るくなった気がする。あまりしめっぽい天使記念日にならないように、去年からこうやってTABIがいろんなワンコを送ってくれてるのかな。

ありがとね、TABI。いつもパパとママのこと、気にかけてくれてるのね。やさしい子だったもんね。

ところで!

なんとこのgooブログがサービス終了とのお知らせ。

また引っ越しかよ。まあ閉鎖まであと何か月かあるから、ぼちぼち準備しなきゃね。


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プチお客サマ

2024-10-12 12:09:04 | TABIのいない日々

カナダの感謝祭で連休の今週末、我が家にお客サマが来ている。

 

お隣のうちの、トイプードルの女の子。

まだ3歳なのでチャキチャキで、家中を走り回っている。とっても小さいので、掃除機をかけるときにうっかり吸い込まないよう注意している(笑)

 

前にも何度か預かったので、この子も慣れていてまるで自分ちというか別荘みたいにリラックスしているから笑える。

 

お隣のうちは子供二人を連れて、今週末は旦那さんの実家で過ごしている。いつも泊りがけで出かけるときは、洗濯室にトイレシートを敷きつめ、餌と水を置き、犬を入れてドアを閉めて出るのだそう。だけど今回は5日以上も留守にするので、さすがにそれはかわいそう。で、うちで預かることにしたのだ。

 

おとなりのうちは子供がまだ小さい上に夫婦共働きなので手が回らず、犬を散歩につれていくとか庭で遊ばせるとかは全くやらない。だけど我が家にお客に来たからには、我が家の方針でなんでもやる。まず、リードをつけて歩くことから教えなくてはならず、初めて預かったときはちょっと大変だった。

 

でも、今はだいぶ慣れたみたい。

 

今回の議題は、車に乗せて買い物につれていくことだ。

 

なんせ車に乗ることにあまり慣れていない子なので(たぶん、車に乗るといったらグルーマーや獣医に行くときだけ)、もう興奮しちゃって大変。キャンキャン鳴きながら窓から飛び出そうとするので、ハーネスをしっかり握ってないと駄目なのだ。ま、それもなんとか一日目の終わりには慣れてきた様子。

 

今、さすがに疲れたのかピンク色の自分のベッドでスヤスヤと眠っている。静かなときが一番かわいいよね。やれやれ。

 


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王様は裸だ!

2024-06-19 11:19:44 | TABIのいない日々

恒例のTABI月命日、今月はスパークリングではなく、シャンパン。

実は夫が先月、シャンパンだけをいろいろ選んで一箱、酒屋から送ってもらったのである。

先々週の祝日に彼が選んだのは、いわゆる日本で有名なドンペリの、期間限定アイス・シャンパン。珍しく氷を入れて味わうタイプのシャンパンだ。

これがもう、大失敗!

いや、味は悪くはないのだが、「この値段でコレかよ?!」という残念なシャンパンなのだ。

実際、ドンペリで「うまい!」というものに出会う機会はまずない。日本でも海外でも、お祝いというとよく出てくるので飲むチャンスは多いのだが、正直言ってそれほど美味しくない。もっと庶民的な値段で、ずっと美味しいスパークリングはいくらでもある。自腹切るなら、ドンペリはすっ飛ばして好みのスパークリングを買うほうがずっといいと思う。

でも、特に日本では、高級シャンパンといえばドンペリ、ということになっているので、ドンの悪口を言う人などあまりいない。「王様は裸だ!」とハッキリ言うものなら、空気が読めないだのなんだのと周囲から袋だたきに合うだけだ。

ま、私達夫婦はハッキリ思ったことを口にするタイプなので、今後はもうドンペリは二度と買わないことに決めた。

そして今日のシャンパンは、メゾン・マム。

これもまずかったらガッカリだな、と思いながら開けたが、こちらは美味しかった。お値段に見合うだけの味わいだ。

とても細かい泡で口あたりがやさしく、フルーティーな香りと爽やかな味は最後の一滴まで変わらない。さすがシャンパン!と言える味だ。

前菜に用意した、オレンジとジンで下味をつけたスモークサーモンにも、よく合う。もちろんTABIにも、サーモンをおすそ分け。たくさん食べてね。

 


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七周年

2024-04-19 04:53:36 | TABIのいない日々

もう7年もたってしまった。

時間の過ぎるのが早すぎて、心が追いついていかない。

さて、いつもはこの時期に夫婦でどこか旅行へ出かけるのだが、今年はお客サマが来ている。ラブラドゥードルの女の子。飼い主が昨年生まれた孫の顔を見にニューヨークへ行っている間、お守りをして欲しいと頼まれたのだ。このコは前にも預かったことがあるので、うちへ入るなり別荘に来た気分ですっかりくつろいでいる。

今年の記念日には、イタリア産のプロセッコでお祝い。とても軽口で、きめ細かな泡が心地よく、どんな料理にもよく合うと思う。

メニューは、紅鮭のスモークサーモン、イチヂクとトマトのサラダ、そして野菜のチャプチェ。チャプチェは韓国では、お祝いの席でよく出されるそうである。普通は肉が入っているのだそうだが、うちではベジタリアン版として野菜だけにした。ごま油の香りが食欲をそそる。もちろんTABIには、大好物のバターライスにサーモンをのせた鮭ご飯。今日のお客サマにもおすそわけ。

そしてデザートは、マシュマロが大好きだったTABIのために特製のS'more。あぶったマシュマロとチョコをグラハムクラッカーでサンドしたアメリカ生まれのデザートである。よくキャンプファイアーを囲みながら、みんなでマシュマロを火であぶって作って食べるものだ。

TABIちゃん、たくさん食べていってね。

I love you to the moon and back, TABI!!


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四年目の再会

2024-04-14 06:05:54 | TABIのいない日々

すっかりあきらめていたのに、不思議。

 

四年前に転勤で引っ越したときのこと。

新居で荷物を解いていて、前の家のキッチンに飾っていた時計が見つからないことに気がついた。ちょっと思い出のある、ポートマリオンの時計。

いつも引っ越しの際は、何かしら紛失するものがある。引っ越し業者が全て梱包してくれるのだが、壁にかけた絵画や時計などは私達依頼主が責任をもって取り外し、梱包だけ業者にお願いすることになっている。全て私達で取り外したつもりだったのだが、忙しさにまぎれてつい忘れてしまったのだろうか。

前の家を私達から購入した家族が無事に引っ越しを済ませたころに、メールで連絡してみた。ところが、返事は「それらしきものは見当たらない」とのこと。

夏の引っ越しシーズンには、よその家の荷物とごちゃまぜになって箱ごと荷物が無くなることはよくある。あの時計も、そうやってどこかに行ってしまったのだろう。転勤族にはあるあるの事柄だ。がっかりしたが、仕方がない。

が、今日の午後、TABIパパが地下の食料貯蔵室を整理していたところ、見慣れない箱を見つけた。何が入っているのだろう、と開けてみたら、梱包用紙に包まれた件の時計が!

ちょっとホコリっぽかったが、傷ひとつない状態で見つかった。

なぜ、4年前には気づかなかったのか?

今の家を新築して再び引っ越したときも、探したのに見つからなかったのに?

ちょっと異次元に迷い込んだような気がするが、不思議なことがあるものだ。この4年間、あの時計は私達とともにいたのだ。ただ私達が鈍感で、気が付かなかっただけ。

なんだかTABIが、「ぼくはいつでもそばに居るよ。気が付かないかもしれないけど」と濡れた鼻先でツンツンとつついて知らせてくれたような気がする。

綺麗に拭き清めた時計は、早速キッチンの壁に。めでたし、めでたし。

 

 

 


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