TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

1999 Chardonnay

2023-11-26 12:22:55 | TABIのいない日々
この春に訪れたワイナリーから届いたワインを、夕食とともにいただいた。



1999年に作られたシャルドネ。
そう、TABIが生まれた年である。今日は、あの子が生きていたら24歳の誕生日。そこで、そのお祝いにこのワインを開けることにした。

赤ワインは何年もかけて熟成することは知られているが、白ワインは普通はできあがったらサッサと飲むもの。二十年以上も貯蔵しておいて、飲めるものなのか?

スクリュートップが主流の昨今だが、昔のワインなので天然のコルク栓だ。TABIパパが開けようとしたらコルクがボロボロ崩れて出てこない!そういうことを予想していたのか、ワイナリーではステンレスのコルク取り出し器具をおまけにつけて送ってくれた。これが意外と使える。



さて肝心のワインだが、色はシャルドネというより春浅い時期のメープルシロップのような色。そして、かすかにオーク樽の香りがする。私の好みのシャルドネではないが、24年もの間、私達に飲まれるのを待っていてくれたワイン。じっくりと堪能する。

夕食のメニューは、TABIが大好きだった紅鮭のグリル。メープルシュガーのマリネが照りを出してとても香りが良い。もちろん、あの子用に生前使っていたお皿にとりわけてあげた。



あの子なら、5秒でペロリだね、と夫婦で笑う。
おめでとう、TABI!

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Silvieの贈り物

2023-11-19 12:45:21 | 旅行
寒さが本格的してきた週末、車で数時間かけて北の寒村まで出かける。

TABIパパの従姉のお葬式のためだ。
従姉といっても、赤ん坊のころからずっと伯父伯母夫婦に育てられたTABIパパにとっては、実の姉のような存在であった。その彼女が亡くなったという知らせが突然届いたのが、今月初め。すでに教会での家族葬や火葬は済んでいるので、今日は友人知人を招いての「お別れの会」である。

たくさんの人々が集まって、スクリーンに映し出された彼女の生前の姿を見ながら故人の思い出を語っていた。目に涙を浮かべながらも、私達を始め来てくれた人みんなに生真面目に挨拶をしてまわる彼女の夫の姿が、心に残った。本当に仲の良い夫婦だったのだ。

幸いにも一日じゅう晴天だったので、帰りはどこまでも広がる田園地帯の景色を楽しみながら車を走らせた。こんな静かな暮らしがあるのだな、とちょっと心があたかかくなる。「遠いところを、来てくれてありがとう」という、彼女からの最後の贈り物だったのかもしれない。

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