TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Alternative to Burials

2008-02-27 15:44:17 | インポート
A natural end…環境問題に関心があるものにとって、究極の課題ではないか。

実家の親が末期癌で余命いくばくもないので、最近は葬式関係の情報を集めて
いる。日本から連絡があり次第、すぐ帰国して遺体処理から葬儀、あらゆる
法的手続き、遺品整理まで短期間で済ませて来なければならない。それも
兄弟がいないから、私一人で、だ。夫はガイジンで日本語がわからないし、
連れて行っても足手まといなのでこっちに置いていくつもり。そう考えると、
大変忙しい里帰りとなりそうで、センチメンタルに浸っているヒマなどない。

だから今から予習中。幸いにも日本の友人達の親がみな高齢となり、冥土に
旅立つ人が出始めており、彼女達から最新葬儀事情をナマで聞くことができる。
これは非常に参考になる。自分でもいろいろネット上で調べているが、この頃
はお墓を作らない人がぼちぼち増えているらしい。いわゆる「自然葬」とか
「散骨」である。しかも、戒名も自分で生前に好きなのを作ることができる
ソフトまである。死ぬときの名前くらい自分でつけたい人には、最適だ。

親本人も仰々しいのはご免、簡素にやってくれとの意向なので、最小限のこと
しかやらないつもりである。親の兄弟姉妹達にしても、今生き残っているのは
みな高齢だし、わざわざ遠方から葬儀のために呼びつけて、倒れて自分がホトケ
になってしまっては困る。だから家族だけで簡単に葬儀を済ませ、あとで
親戚には電話連絡を入れる予定である。

アメリカには環境的にもっと進んだ方法、Green Burialsがある。
遺体のエンバーミングや火葬などの処置をせず、土の中で自然に分解するお棺
につめ、緑化計画地に埋めて上には木や花や様々な植物を植える。土に還った
遺体が肥料となり、植物を育てるのである。

火葬にはガスや電気などの膨大なエネルギーが消費されるし、遺体からは水銀
(歯のアマルガムが原因)などの有毒物質が環境にばらまかれる。エンバーミング
はもっとひどくて、腐敗防止のためのホルマリンだの、処理にあたっては
様々な有害薬品がしこたま使われる。人が死ぬだけで、大変な環境破壊が
行われるのだ。

死後は自然に還る。これが実現可能になってきたとは、この世もまだ捨てた
ものではない。私なら、自分の棺桶の上に桜を植えて欲しいな。

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