TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

成長

2010-08-29 16:33:06 | インポート
うさぎ観察が、すっかり日課になってしまった。

母ウサギは確かに一日一回は授乳に訪れているらしく、赤ちゃんは日に日に
驚くべき早やさで成長している。初めて見た時はネズミだかウサギだか
わからないような裸の生き物だったのが、今では毛がだいぶ生えて黒や白
のマーキングもはっきりしてきた。体の形も、すっかりウサギらしくなった。

まだ目が開いてないので動きがにぶく、振動を感じるとみんなこぞって巣から
出ようとする。母ウサギが来たと思うらしい。TABIはすっかり子守が
上手になり、巣から這い出ようとする赤ちゃんをそっと鼻先で押し込んだり、
巣のすぐ横で見張りをしたりしている。

昨日は、お隣夫婦のところに孫娘が遊びに来ていた。夫がこの子にウサギの
巣を見せてやったら、大喜び。赤ちゃんを手に乗せてキャーキャー言ってた。

人間を含め動物には、幼子を見ると「守ってやりたい」という本能が働く
らしい。比較行動学の講義を思い出す。動物の赤ん坊の丸い頭、小さな手足、
平べったい顔、つぶらな瞳、頼りなさげな動きなどは全て、大人の動物に
攻撃本能を失わせるためにあるのだと。赤子独特のハイピッチな泣き声も、
同様である。よく犬のメスが捨て猫の赤ん坊を自分の乳で育てている、という
ような話を聞くが、種族が違っても赤ん坊は大人の動物の母性・父性本能を
刺激するのだ。

ハイピッチで成長する赤ちゃんウサギ、このぶんだと来週には目が開いて、
巣から出る日が近いかもしれない。うちの庭を去ってゆくのは寂しい気も
するが、五匹みんなが無事に育って欲しいと思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ママうさぎ

2010-08-26 12:41:18 | インポート
今日も子ウサギ観察。

TABIはバックヤードに出るやいなや、ウサギの巣がある場所へ走ってゆき
ニオイをかいでいる。振動を感じると子ウサギは母親が来たと思って動き
出すので、その様子を見てウキウキ尻尾を振っている。そのうちウサギが
ぴょんぴょんジャンプし出す。まだ目が見えないのに、さすが跳躍力はすごく
炒り豆のように飛び上がるのである。

それが彼の狩猟本能を刺激したのか、TABIはパクッと口でつかまえる動作
をし始めた。そこで私は割って入り、「ダメよ、赤ちゃんを食べちゃ」と
注意すると、しゅんとしておとなしく座ってしまった。聞き分けの良い犬で
良かったが、これがテリアだったら子ウサギは全滅だ。

野生動物保護協会で教えてもらった方法で、母ウサギの存在を試すことにした。
巣の上に枯れ枝でバッテン印をして、その後バッテンが動かされているか
どうか観察するのである。私はオマケとして、うちの菜園のレタスと人参を
巣の中に入れてやった。子ウサギはまだ食べないが、母ウサギはお腹が空いて
いるだろうから、きっと食べていくに違いない。

明日を待つまでもなく、夕方あたりが暗くなってきたころ、ふと庭を見ると
巣の上に大人のウサギがいた。頭を巣につっこんで何かしている様子、これは
母ウサギに違いない。カメラを持ってくる間に、隣のうちの塀をくぐって
逃げてしまったが、巣を確認すると枝がどけてある。野菜もなくなっている。
そして、巣はこれ以上ないというくらい丁寧に、きちんと子ウサギを包み隠し
草でカモフラージュしてあった。

やはり、彼女が母ウサギであった。
私達がベビーシッターをしていることを、気づいているだろうか。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すくすく赤ちゃん

2010-08-25 12:53:48 | インポート
夕方、芝刈りをしてた夫が「ちょっと来て」と呼ぶ。

「気をつけてなかったら、うっかり芝刈り機でなぎ倒すところだったよ」
と、長く伸びた芝がこんもりと山をつくっている一箇所を指差す。
近寄ってその山をかきわけてみると、なんと!中で動いているのが見える。
何かの巣だった。

「野ネズミかなあ」と夫。しかし、ネズミにしては大きい。まだ毛が生えて
ない体は黒っぽいが、耳が長いところや体の形からして野ウサギのようだ。
五匹の赤ちゃんが、体を寄せ合って眠っている。触るのが怖いという夫に
かわり、私が一番生きのいい一匹をつかまえて手のひらに乗せた。

起こされてびっくりしたのか、もぞもぞと動く赤ちゃんをよく観察すると、
確かに野ウサギ。体長十センチにも満たない。まだ目が開いておらず、手足
の爪も小さい。意外に重く、暖かく、心音が手に伝わってくる。

野ウサギには昨年の秋以来、さんざん庭を荒らされて頭に来ているところだ。
本来なら全部ひっつかんでBBQで丸焼きにしてくれてもいいのだが、
さすがに母ウサギの気持ちを思うと、罪のない赤子に対しそれはできない。
私はカメラを持ってきて子ウサギの姿を撮影したあと、巣に戻して元のよう
に枯れ草で包み、芝をかけてカモフラージュをしてやった。

野生動物の子供を家に持ち込み飼うことは、法律で禁止されている。
レスキューの仕方についても動物により様々な決まりがある。そこでネットで
情報を調べてみた。野ウサギは民家の庭に巣を作ることがあるが、子が巣立つ
まで放っておいていいそうだ。母ウサギは、日に何度が訪れて授乳したりして
世話をしていく。よく、「人間が触れると、その巣には母親は絶対に近寄らない」
と聞くが、それは迷信だそうだ。そういえば、これまでにもあちこちで野生
の鳥や動物の巣を見つけ、触ったりしたが、それぞれ母親はちゃんと戻って
きて普通に世話をしていた。

野ウサギは夜行性であるから、今頃巣に戻って子に食べ物をあげているのだ
ろう。この頃夜は冷えるから、添い寝しているのかもしれない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モデル犬

2010-08-22 14:28:44 | インポート
TABIの、モデル初体験。

たまに行くペットショップでの、イベント。
プロのカメラマンに、いろんなポーズで撮ってもらった。
今までサンタクロースと一緒とかいろいろあったけど、みんな素人カメラマン
によるポラロイドとかそんなのだった。アジリティ競技会でのアクション・
フォトは、プロのアクション・カメラマンによるもので、あれはあれでとても
素晴らしい。しかし、ポーズをとって「とっておきの笑顔」を撮ってもらう
のも、それはそれで楽しい。

犬トレーナーの女性がオヤツでつりながら、百枚くらい撮ったんじゃないか。
TABIにタキシード用タイをつけてあげたので、カメラマンが「せっかく
だからアンティック・テーブルでポーズをとってみようか」と提案。
テーブルに前足をかけておすまし、のはずだったが、活発でアジリティ犬の
TABIは当然のようにテーブルの上にジャンプ、着地(笑)。
「この子、ホントに十歳?!すごい元気ね」と驚かれる。私もさすがに、
あんな小さいテーブルに飛び乗るとは思わなかった。

前にテレビでプロのカメラマンが「動物と子供は難しい」と言っていたが、
本当に大変である。TABIはまあオヤツさえあれば長時間でも何でも言う
こと聞いてくれるが、そうでない犬もいて、なかには逃げちゃうのもいる。
でもなんだか、ステージママになった気分でおもしろかった。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Orthorexia Nervosa

2010-08-22 13:36:09 | インポート
Eating healthy is bad for you.

全く今の医学界というものは、よく次から次へと病気を開発するものだ。
そしてそれを「治療する」新薬が売り出され、経済が潤っていく。

まあね、たくさんの人にジャンクフード食べてもらって病気になってもらわ
ないと、薬が売れないし医療機関が儲からない。みんな健康になっちゃったら
困る人がいっぱいいるのよ。だから、「自然食だオーガニックだ、ダイエット
だ、などと食べ物に固執するのは精神の異常である」と言う医者が出てきても
不思議ではない。

だけど確かに、周囲を見ると「ちょっと行き過ぎじゃないの」という連中は
いることはいる。すっごい真面目なマクロバイオティック、炭水化物を目の敵
にするアトキンズ・ダイエット、「穀類は犬に必要ないばかりか、ガンの原因
になる」と信じ込んでいる自然食ペットフード派の一部…。

皆に共通しているのは、新興宗教の信者じみた妄信ぶり。これ唯一が正しく、
他は全部ダメ!という態度。ま、本人が幸せならそれでいいと思う。でも、
友達はどんどん去っていくのでは。

なんでもほどほどが一番。選択の余地があるなら無農薬野菜をとるけど、
他に何もないならフレンチフライでもいいよ、くらいの融通がきかないと、
なかなか長い一生を楽しく渡っていけないのではと思うが、いかが。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする