TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

一炊の夢

2015-07-30 13:17:36 | その他
漢文を習った人なら、誰でも知ってる。

これを元にしたと思われるエピソードが、Star Trek: The Next Generationのシーズン5、"The Inner Light"だ。

宇宙船エンタープライズの船長ピカードは、宇宙からの光線に打たれて気を失う。目が覚めてみたら、自分は全く知らない星にいた。しかも、自分には妻がいて、見知らぬ男が古くからの友人だという。もう元の世界には戻れないのか?

そのうちその星の暮らしにも慣れ、子供も生まれ、地域の一員としてその後40年間も生きていく。笛を吹くことを唯一の趣味として。だがその星は、消滅に向けて崩壊していく運命にあった…

ピカードが意識をとりもどす。「どれくらい気を失っていたのか?」との問いかけに、20分くらいですよ、と答える副館長。現実に戻ってうれしいながらも、とてもただの夢とは思えない40年間のあの星での人生。彼の手元には、なじみの笛が残されていた。。。

ひとは夢の中で、自分の前世のできごとを再体験するという。
クリスチャンは輪廻転生を信じないので、Star Trekではまさかピカードが前世を夢見たとは言えないわけで、いろいろそのへんはサイエンス的に苦しい説明をつけている。だけど、話としてはまとまっていてよくできていると思う。

私もこのごろ、夢日記をつけている。
ユングもやってた。いろんな因果関係がわかってきて、おもしろい。


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カルマというもの

2015-07-29 08:26:01 | カナダ話題
不思議と、前回ほど怒りがこみあげてこない。

悪ガキどもが近所のお年寄りの家に放火したり、窓ガラスを壊したりの破壊行為を続けている話は、前にも書いた。お向かいもうちも、腐った卵を外壁に投げつけられたりのイタズラをやられた。

前回はそれだけでなく、火のついた花火を投げつけられた。
爆発音に驚いて外に出ると、白い煙が充満。爆発の勢いで導火線の一部がお向かいのベランダまで飛んだ。そこにはバーベキュー用のプロパンタンクがあり、お向かいの奥さんは「引火したらタイヘンなことになってたわ!」とプンプン。

去年の放火事件のようになっては大変と、警察に連絡した。
が、やはりというか、「警察としては何も手を打てない」とにべもない。

犯人はわかっている。
うちからちょっと離れた低所得者層に住む十代の男の子たちグループ。彼らは、わざわざこの新しい住宅街にまでやってきて、したい放題のことをする。しかしカナダの法律では、彼らを逮捕することすらできない。私達被害者も、彼らをつかまえて警察にしょっぴいたところで、逆に児童虐待の罪で少年達から訴えられたら刑務所行きになってしまう。

日本の人には信じられないだろうが、カナダでは子供が実の親を児童虐待で訴えることが日常茶飯なので、親が子供を叱ることもできない。せいぜい、「子供が気持ちを切り替えてくれるようお願いする」ことしかできないのだそうだ。

我が家でも、外壁などの修理の被害総額が、日本円にして60万円を越えた。
家屋保険があるので申請できるが、それをやると次回からの掛け金がベラボウに高くなってしまう。うちも、ご近所も、放火されたお宅も、泣く泣く自腹を切った。

一度は夫とお向かいの旦那さんが少年達を追跡し、顔写真をとり、IDもとって警察に連絡した。(でも警察は何もしなかった。予想どおりね。カナダの警察は、全く役立たずもいいとこ)。少年団の頭は、「もう二度としない」と誓った。だけどほとぼりが冷めたら、また暴れ出した。

昨日の朝起きたら、家の玄関先に腐った卵と卵の殻が散乱し、ガラス窓や車庫のドア、外壁や屋根など卵の中身でドロドロ。高圧水流洗浄機で二時間かけてやっと洗い流した。セキュリティカメラには、おなじみの少年団の姿。そして、近所の猫が来て卵の中身をなめている姿(苦笑)。

あの少年達の怨嗟は、何がもとになっているのか?
裕福な人々の暮らしが、それほどうらやましくて破壊したいということか?
罪もない人々を苦しませることで、ウサ晴らしをしているのか?

警察や法律は彼らに何もできなくても、カルマは必ずおとしまえをつける。
天網恢恢祖にしてもらさず。破壊行為がエスカレートするほど、少年達の最後は悲惨を極めるものとなる。残念だが、いまさら反省したって遅い。歯車はもう動き出した。何もせず見てみぬふりをしている彼らの親や、骨抜きの警察も一緒に地獄行きだ。

それがわかると、悪行の限りをつくす連中に対し怒るというより、むしろ気の毒にさえ思えるから不思議である。カルマは原則として反省しても帳消しにはならない。七回生まれ変わっても、ついて回るのだ。


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Wild Tales

2015-07-25 15:48:08 | TABIと暮らす日々
アルゼンチンのブラック・コメディ。

冒頭から「ええっ???」という展開で、思わず身を乗り出す。
6つのショートストーリーの連続だが、どれも暴力・恨みがテーマ。ラテン系ってやっぱ熱くなりやすいのね、ではすまないものすごさ。でも笑えるし、「ごもっとも!」と膝をたたきたくなる場面も。すっごくおもしろくて、あっという間に終わってしまった。もっと見せて!ってかんじ。

ストレス解消にいいかも。

ところで、涼しいのでチーズケーキを焼いた。



レモンたっぷりで爽やか系のレシピ。大好評。


「チーズケーキ大好き~」


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恵みの雨

2015-07-24 13:23:53 | TABIと暮らす日々
やっとまとまった雨が降り、涼しくなる。

やれやれ。
これまでは公園にお散歩に出ても、カラカラに乾燥して茶色くなった芝生がチクチク痛いのでTABIは歩くのが大儀そうだった。でも、これでやっと少しはラクになる。

暑いときは、人間のほうも熱いものは食べたくない。
このところ冷やし中華、冷たいパスタサラダ、ざるそば、冷やしそうめんかひやむぎなど、冷たいメニューのオンパレードだった。でもやっと、今夜は温かいものが食べられた。

今夜はみんな、ぐっすり眠れるね。


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熱波

2015-07-19 10:33:18 | TABIと暮らす日々
日中の外気温が摂氏37度を越え、高い湿度も重なって殺人的な暑さとなる。

今の時期、通常ならこの地域の平均温度は摂氏20度。エアコンの必要のない、過ごしやすい夏。なのにこの暑さ!おまけに水不足で給水制限が出てるから、庭のプールで泳いだり庭に水まきができない。ご近所さんちのプールも、水を抜いたまま。これまでエアコンの設置がいらない地域だったから、エアコンがない家がほとんど。また、エアコンを設置しようとすると市の建築法にひっかかってしまい、室外機を設置できないケースがあり、泣く泣く扇風機でがまんしているお年寄りの家族がいる。

庭に出てみたら、まるでゴーストタウンのような静けさ。

いつもなら夏の週末は、庭でBBQしたり子供達がプールで遊んでたり、芝を刈る芝刈り機の音がしたり賑やか。でもこの気候では、外に出てたら熱射病であぶないから、みな屋内にひそんでいる。それも一階や二階は暑くていられないので、一日中地下に避難。市も、お年寄りや子供はあぶないので外出をひかえるよう呼びかけている。

斜め向かいのお宅は、家族を連れて海辺の別荘へと避難していった。

昼間なのに人っ子一人外にいない町って、核戦争の翌日みたいなすごーくシュールな世界だ。私達は、予定していたパティオの工事を中止し、書斎の模様替えをしながらほぼ一日、エアコンのきいた屋内で過ごすことにした。TABIのお散歩も、ごく短時間にオシッコとウンチをさせるだけ。

ただ家庭菜園のバジルが暑さのためトウがたってしまい、花を咲かせているので、カゴいっぱいバッサリつみとってペストソース(バジルと松の実のソース)をたくさん作った。今夜の夕食は、これをパスタにからめたもの。


「ペストソース大好き~」

おまけ。TABIパパのカプチーノ・アート。




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