たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

清めの作用

2020-03-27 09:54:49 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.64 *****

酒造りが完成したことを祝う宴で、

崇神天皇が詠んだとされる

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味酒(うまざけ) 三輪の殿(との)の
 朝門(あさと)にも 押し開かね
 三輪の殿門(とのど)を

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という歌が、「疫病対策」を示しているとするならば、

この歌の中に登場する「酒(アルコール)」が、

それらのカギを握る物質となりそうですね。

 

「養老の滝」の話に代表されるように、

全国各地には「霊水(お酒)」を飲んで

寿命が延びたなどの伝承が残っておりますし、

またアルコールの成分は、ウイルスを

包み込む「エンベロープ」という膜を壊し、

不活化させるとも言われております。

 

まあ、「飲酒」に関してはあまり

ウイルスには効果がないとも聞きますが、

「発酵」にこだわった古代人が、

アルコールに「殺菌作用」や「ウイルス破壊作用」を

見出していた可能性は否定できないのでしょう。

 

今も昔も神への供物のとして

「清酒」が欠かせないのも、

観念的な清めの効果だけでなく、

現実的に身を清める作用が

働くからなのかもしれません。