たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

二種の神器

2020-03-09 09:59:20 | 一年の展望

 

***** 子年の展望 No.46 *****

一説に、皇居で夜な夜な起こる

「奇異(神器の鳴動)」に恐れをなした

崇神天皇は、忌部氏(斎部氏)を呼び、

石凝姥神(いしこりどめのかみ)の末裔と

天一箇神 (あめひとつのかみ)の末裔を率いて、

鏡と剣を作らせるよう命じたと聞きます。

 

それらの「二種の神器」は、

皇居外に祀らせた「本物の神器」

の模造品でもあり、護身用の御璽として

宮中内にお祀りされたのだとか……。

このときに造られた二つの神器が、

皇室に安置される「神璽の鏡と剣」

の元となったと推測されるのですね。

 

ちなみに、昨年の大嘗祭の中で注目を集めた、

「三種の神器」と呼ばれる皇室由来の宝物ですが、

もともとは「二種の神器」だった

という説が存在するのをご存知でしょうか……。

 

まあ、テーマがずれるので深入りしませんが、

一説に宮殿に祀られていた「剣」は、

天照太御神を宿す「鏡」とともに、

豊鍬入姫命の手で檜原神社に移された

という話もありますし、崇神天皇が

「鏡」と「剣」とを「二つで一組」

とみなしていた可能性も否めないのでしょう。